7月2010

VITZ鍵作

ヴィッツ
車の鍵作は1ヶ月ぶりか。最近どうも車の仕事が少ない。ディーラーさん経由での依頼。現場は高尾駅近くです。平成21年式のVITZだけどイモビライザーは入っていないとのこと。お客さんはだいぶ高齢のおじいさんでした。
高齢者ドライバーが増えたのは、核家族化が進行したことが大きな要因じゃないでしょうか。高齢者が自分たちで買い物に行かなくてはなりません。それに、地元の商店街が壊滅してしまったので、ちょっとした買い物でも、距離の離れた大規模店舗に行かなくてはならないからだと思います。
ドアハンドル
VITZでも、高年式はイモビ付きの内溝キーばかりだと思っていました。これは刻みキー、ドアハンドルを見ると楽勝タイプだと判明。ここでニヤリ、炎天下の作業が短時間で済むのでほっとします。鍵作成して、エンジンがかかりました。イモビ装備はグレードによるのでしょうか。スマート、内溝キー、イモビのVITZを何度か見かけました。ここで流れが変わって車の仕事が増えることを期待します。

MIWAディスクではまる

MIWAサムラッチ錠
夕刻、地元のアパートで玄関開けです。上京して間もないと思われる若者が、どうやら新聞販売店の寮として使用しているようです。アパート玄関なのに、こういうサムラッチ装飾錠、たまにあります。シリンダーは久々にMIWAディスク。2000年にピッキングが社会問題となり、1分で開くと言われた鍵です。ところがピックしてもなかなか決まらない。鍵穴を覗くと、アンチピックのタンブラーが数枚。ようやくピックしてもカマが猛烈に固くて回せません。きっと鍵で回す際にも、結構固かったはず。でもお客さん、軽く廻ったと言います。こういう場合、お客さんの意見は参考にしません。鍵屋のように、錠およびシリンダーに対する感覚が鋭敏でないからです。
ようやく別のやり方で解錠、10分かかりました。玄関ドアを開けてみると、室内は玉座,ケースはHM。サムターンはやはり固い。
鍵屋としては、(これだけ固いのに、軽いと言うか・・・)という気分。指でサムターンを回す固さと、ピックした後回すカマの重さは比べ物にならない。MIWAディスクといっても内筒は、Ⅰ型からⅣ型まであり、Ⅲ型Ⅳ型は、ピックがとてもやっかいです。アンチピックのタンブラーも外観からは分かりません。一概に全てが1分で開くはずもなく、時間がかかりすぎるので破錠したほうが早いというケースもあります。

hondaトゥデイ鍵作

hondaトゥデイ
ホンダtodayというと、私の年代では軽自動車かと思ってしまいます。現代ではスクーターの車名ですね。今日も猛暑日。道すがら、建築現場の職人さんを見かける。この炎天下、本当にご苦労さまです。私だったら、あんな長時間作業していたら、体がおかしくなると思う。しかしかかし、鍵屋は体力を売る職人仕事ではない。技術と知識を売る。トゥデイは近年よくある首長タイプのキーでした。
イグのシャッター
若者いわくシャッターキーは作らなくていいとのこと。このタイプのシャッターは誰でも閉めることはできる。開ける時のみシャッターキーが必要。いたずらで誰かに閉められたら、トラブルが発生する。それでも予算的に厳しいのでしょう、シャッターキーはいらないそうです。最近バイクのシャッターキーブランクがなかなか出ない。財布の紐が固い人が多くなりました。

おばあちゃんと金物屋へ

南京錠
夕刻、地元の団地のおばあちゃんから電話です。集合住宅ポストに付けた南京錠の鍵をなくしたらしい。5分後、車の運転中、またおばあちゃんから電話です。キャンセルかと思ったら、また依頼の電話。軽く痴呆が入っているのでしょうか、さきほど依頼したことを忘れているようです・・・大丈夫か?10分後に到着、小さな南京錠の解錠作業に入ります。鍵穴がかなり小さく、ピック作業に若干てこずります。南京錠が外れたところで、おばあちゃんから新しい南京錠を売ってほしいと言われました。在庫の南京錠ではシャックルの径が太くて、金具の穴に入りません。
金物屋
通常は、ここで
「ホームセンターなどで買ってください」
となるのですが、おばあちゃん、大変困っている様子。見たところ80代以上でしょうか、一人暮らしで、歩く姿もおぼつかない。予定も入っていないので、助手席に乗せて金物屋まで南京錠を買いに行くことにしました。以前購入した金物屋はきちんと覚えていますが、1km離れた駅前のお店となると、おばあちゃんの脚では、買い物に行くのも一大事。ばあちゃんの行動半径は想像以上に小さい。Made in CHINAの南京錠が\210で購入できて喜んでおります。解錠料金を頂いて別れ際、
「わたし、料金払いましたか?」
と言われたときは、本当に心配になりました。このご時世、悪徳業者に狙われたら、食い物にされますな。

showaサムラッチ錠ピン組み換え

showaサムラッチ錠
戸建の賃貸物件です。showaのCSMサムラッチ錠は、TOSTEMのOEM製品。シリンダーのみの供給がなく、通常は錠セットでの交換で4万くらいでしょうか。不動産屋さんの要請により、4年前と同じくシリンダーのピン組み換えとなります。この季節、玄関ドア一帯が日陰になっているとほっとする。
showa純正キー
今回は、ピンキットも純正キーも充実しています。大量の引き取りDAC2を仲間に頂き、ピンと純正キー在庫が増えました。showaはキーウェイが少ないのがいい。GOALだとキーウェイの種類が多すぎて、純正キーをいくつか在庫しても、現場でなかなか一致しない。showaの純正キーのカットにあわせて、ピン組替を完了しました。内筒のがたつきの原因は、テールのビスの緩みでした。これを放置しておくと危険です。ピンとスプリングが飛び出てしまいます。ビスには緩み止め液を塗っておきました。

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