12月2010

サンバー鍵開けat八王子

サンバーディアス八王子、工業団地の一角。工場敷地内にサンバーあり。依頼者の携帯にTEL。「あー俺はそこにはいないよ」最近このパターンが時々ある。困ったものだ。道理を立てれば、売上げが立たず、というケースに今後多く接することになるでしょう。今回は、住所を同じくする依頼者の息子さんがいたので、よしとする。解錠作業自体は面白みなし。ちょうど敷地内に入ってきた大型トラックに積載された奇妙な物体に興味を持つ。聞くと、警察無線のレーダーだという。これから焼付け塗装を行うそうです。
無線レーダー仕事柄、毎日運転するカギスター、幹線道路はもちろん街道にもカメラ設置が大幅に増えているにことに気付く。民主党政権が監視国家への歩みを加速しているのか。脳内赤化が完了した仙谷なら、やりかねない。映画Enemy Of Americaのようなシステムが日本で完成してしまうのだろうか。

エンジンドア錠の修正

エンジンドア西東京、オープンしたばかりの銀行支店。本日仕事納めなので、今日中に解決するよう指示が出ている。建設会社ルート、ひ孫受け。そのためか、情報錯綜、具体的な不良現象がはっきりしないまま出動。自動ドアのエンジンドア錠DGのシリンダーがおかしいらしい。到着すると、すでに自動ドア屋さん、ナブコのエンジニアお二人が待っている。自動ドア着脱となれば、彼らに手伝って頂く体制。手前の自動ドアがDG、これは問題ない。内側の自動ドアTRT、これがトラブルでした。MMシリンダーもサムターンもポロリと落ちている。年末なので、行員さんが本日初めて施錠確認したら、このような事態になったらしい。
MIWA TRT
シリンダー固定のツメが出ていない。脱落するの当たり前。ところがイモネジ、廻らない。新品なのにプラス溝もつぶれかけ・・・これは新規施工時の取付不良ですな。サッシ屋さんはよくインパクトドライバを使うが、こういうねじに使ってはいけない。多くの作業を短時間でこなすため、インパクトを使い、ガンガン作業したのか。シリンダー固定も確認せずにやっつけ仕事ですか。ドライバーとハンマー、それにねじはずしを使う。切欠穴からは潤滑剤注入。30分かけても廻らない。もう、自動ドア外すか・・・しかし修正不可能となれば、ドア着脱の意味がなくなる。TRTの新品錠ケースを持っている同業者はいるのか?レアすぎる部材、どこに電話してもNG。いずれにしろ金融機関だから、15時まではドア着脱不可能。それまで粘って作業、15時前にイモネジ廻る。シリンダーとサムターンを固定できました。執念が実ることもあります。

general金庫カギ作成

立川市、会社事務所。ダイヤル番号表はあり、カギをなくしたらしい。最近は、まずはネットで情報収集する人が多い。オフィス家具や金庫の子カギの通販サイトを見つけて、安くキーを入手する人が増えているようです。おかげさまで、今年はオフィス系の仕事、激減です。お客さんも、当初は金庫屋さんに問いあわせた模様。納期が結構かかるので、あきらめたそうです。金庫屋は鍵屋のように、現場で鍵穴を覗きながら、カギを削りながら作る技術はありません。メーカーから取り寄せるだけです。、金庫ドアのラベルgeneralがメーカーだと思っていたが、違うんですね、と言われる。ラベルはメーカーでなくブランドであることが多いです。generalはエーコーの廉価版ブランドだったかな。
金庫genaralまずはダイヤル操作で座の切欠を揃える。フロアに置かれたホームセーフ、うつ伏せになって鍵穴を覗くスペースはない。ピックして開けてドアを外すか。刻印を見ると、配列そのままのラッキーなパターンです。とりあえずピッチ取り。よく使うブランクだと4ピン目が下り坂の位置。少しブレードの長いブランクを選択。車に戻ってマシンでカットするのも面倒になり、高速手彫りを実施。勢いあまって、ヤスリの先端がズボンを破って、膝あたりにブスっと刺さる。イデデ!アドレナリンを抑えろ・・デプスデータを持っているので、一気に目標デプスまで彫るか。インプもやってみる。明確なキズが出る。また彫る。楽しいね、ずっと続けたいね。10分ほどで完成、スルスルとシリンダー廻る。もう楽しめなくなってしまった。車に戻り、キーマシンできれいにキーをもう1本カットして完了です。

浴室円筒錠の腐食

浴室錠取付板
昭島市の戸建、浴室錠の動きが悪いという現場は、30年以上使用している円筒錠でした。ラッチがほとんど動かない。30年以上使えたこともすごいが、この状態でCRC-556を吹きかけながら1ヶ月ほど使用したお客さんもすごい。入浴中に開けられなくなるような事態にならなくて、幸いだ。いつもの手順で円筒錠室内ノブが外せない。サビついていても、時間をかければ、取れなかったことはない。しかし、今回はダメ。グラインダーを用意、室内ノブを切断します。ローズを外すと、取付板が見えます。なんじゃこりゃあ・・・今まで見た中で、腐食度No.1。下のビスはもうプラス溝がなく、サビの塊に埋もれている。ドリルで破壊。それでもスムーズに取れない。取付板と本体がサビで一体化しているのか、板をグニャグニャ曲げながら、手前にスライド。ようやく円筒錠本体が抜けました。
GOAL ULW-4Eストライクもビスがバカになっており、これも破壊。新しいトロヨケをつけるにも、追加加工が必要でした。ビス穴もゆるゆるなので1サイズ大きいM5タップで取付。交換料金を先に伝えたのですが、作業時間の大半は破壊と加工です。交換というよりも、破壊がメインの作業となりました。純粋な交換作業のみなら10分ですが、合計1時間かかりました。通常は交換料金のみというわけにはいかないところ。でも、とても感じの良い一家、ドラ焼きも頂いたし、料金はもうこのままでいいやという気持ちになりました。こういう気遣いをするお客さんに限って、労ってくれます。さらに「最初に言った料金じゃ悪いわよね?」と言ってくださいます。もういいのです、その気持ちだけで。日曜日の昼下がり、一家団欒がほほえましい家族でした。

PRシリンダー分解洗浄

MIWA PGF703「カギが廻らず玄関ドアを開けられない」との緊急依頼。昭島の築4年分譲マンション、到着してみると、不動産売買業者さんでした。MIWA PGF703、PRシリンダーの下側鍵穴は確かにキーを挿しても廻りません。鍵穴には白いパウダーがたっぷり。「専用の潤滑剤?を何度吹いてもダメなんだよねえ・・・」このパウダー、何度も吹き付けると鍵穴にたまって、状態は一向に改善しません。パーツクリーナーで洗い流すと、一応鍵が廻るようになりました。しかし、しばらくするとまた廻らなくなる。ゴミ埃がたまっているのかも知れません。PRシリンダーを分解して完全に洗浄することにします。不動産屋さんは時間がないので、現場を離れ、次の仕事先へ向かうことに。作業が終了したら、電話報告してキーボックスに入れるように指示されます。何10回とやっている作業、わかりきった作業だと油断したつもりはありません。ただ本日、日陰の体感気温は5度くらい、寒いので集中力が落ちていたんでしょうか?プッシュプル錠2ロック下側の本締錠DAFから取り外すときにトラブルが発生しました。
本締錠DAFシリンダーを固定するかんざしの片方のツメをマイナスで浮かすときに、ツメが見事にポキっと折れました。あーれー・・・・こんなこと初めてだ。ツメが曲がったことは何度もあるけど、これはひどい。引っ掛ける部分がなくなったので、なかなか抜くことができない。駐車禁止が気になる。スイッチサムターンを外して、室内切欠穴から見える一部分をスライドさせようとしても無理。10分以上かかったか、なんとか抜くことができて、ようやく安堵。ストックしている新しいカンザシで置き換えます。あとはいつもどおりの作業で完了、カギの回転もスムーズになりました。このとき一流のカギ職人が言っていた教訓を思い出しました。「どんなに場数を踏んでも現場をなめてはいけない。恐れろ、しかし怖気るな!」肝に命じたい。

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