1月2011

RAV4キー閉じこみ

RAV4あきる野市、3年落ちのRAV4インロック。パッと見、RAV4は随分スタイルが変わった。立会人はオーナーのお母さん。随分若く見える。鍵穴を覗く。あれ、ウェーブだ。刻みキーでなくなったんですね。このロードサービス会社では、内溝だと、料金upでお客さん負担金が少し発生するのではなかったかな?そんなことをお客さんにぼやきながら、ロードサービスに確認TEL。電話が繋がるまでの間、お母さんに文句を言われる。「滅多に依頼しないんだしさあ、無料でいいんじゃないのー?何のために保険入っているか分からないじゃん・・」いや、それは私が決めることではない。だから電話で確認している。ソフトな口調の中に、”権利者意識の肥大化”を感じ取る。戦後無批判に受け入れてきた、アメリカ流の民主主義によって、多くの人が実は洗脳されているのではないか。日本的なるもの、が溶解しているのではないか。私も含めて、一度すべてを疑う必要がある。幸い、解錠作業は無料だとの確認が取れる。大衆車でも内溝キーが増えており、無料サービス範囲が拡大したんでしょう。
カギスターとしては、内溝の方が楽。おまけに単価が高くなるので、なお嬉しい。古い高級車のトヨタ内溝ウェーブshortは、ピックしても一度引っかかり、再度ピックすることが多かった。引っかかったタンブラーを戻すのに、てこずることもあった。これは、内筒の回転20度くらいで、すぐに集中ドアロック解除音が出る。楽だね。先日解錠したノアも内溝で同様でした。トヨタ車の大部分、ダイハツ系以外は、内溝キーが標準になるんでしょうか。現時点では、一応”特殊”といった扱いですが、そのうち”一般キー”扱いになるのかな。

建築工事現場ヘルプ

ビル建築現場町田市、新築ビル建設現場。本日は、肉体労働の1日ヘルプ。通常、日当いくらという枠組みの仕事は絶対やらない。いつもお世話になっている会社からの要請なので、義理を感じて受けてしまいました。朝一現場到着時、会社の社員に「スリッパ持ってるの?」と言われる。聞いておりません。「ヘルメットは?」常識でしょ、というニュアンスを感じた。それから「パテとかコーキングは得意なの?」と来た。そんなこと、よく分かりません。そこでタンカを切ってみた。「じゃあ、俺帰りましょうか?戦力にならないみたいだし・・」私は部下でもないし、命令される筋合いもない。ため口をこれ以上使うようなら、即帰ろうかとも思う。相手方、態度が変わりスリッパとヘルメットを手配してくれた。
ストライクスムージング
作業内容は、パテ埋めした箇所のスムージング。設計変更により、ストライク位置が変わり、パテ埋めをしている。電動サンダーやペーパーを使ってきれいに仕上げる。後は、錠前取り付け少々。いろんな職人さんがいろんな作業をしている。セメントの攪拌作業をじっくり見て楽しむ一面もあり。好奇心半分、良い社会科見学となりました。私が個人客からの電話応対しているときに、近くでコンクリのはつり作業をやる職人さんがいた。うるさい、電話応対できない。丸一日体力仕事をやった感想は?これは、体力を収入に変換するシステムだ。これでは、日当いくらで自分の時間を切り売りすることになる。下請け構造の中で、収入が頭打ちになるパラダイムにはまる。稼ぎを2倍にしたければ、2倍の労働時間を投入する、という恐ろしい世界である。なるほど、鍵屋以外の職人は、下請け構造に入るのが当たり前かもしれない。だから、理不尽な要求にも我慢することがあるのかも知れない。しかし、それでは精神の独立を保てない。自力で仕事を取れない鍵屋もこの枠組みに入るしかないのかも知れない。これでは、自由業的自営業である、鍵屋の可能性を遮断してしまう。良い社会勉強になったなとは思いますが、もう二度とやらなくていいです。私は個人プレーが好きで、こういう現場が肌に合わないことを再認識しました。

festivaコード作成

フェスティバ珍しく、車持込での依頼。厚木市の遠方からわざわざ来られたそうです。運転席ドアのカギが不調でタンブラー入れ替えをお願いしようにも、あちこちで断られたとのこと。シリンダー交換しようにも、メーカーではパーツ供給も終了しているそうです。マツダと聞いていましたが、20年落ちのFORD festiva。確かに、マツダが生産していた車です。 純正キーの刻印はFORD,確かに開錠方向に廻ったり廻らなかったりする。キーを差し込んだときの遊びが大きい。鍵穴を覗いて見ると、片側7枚。タンブラーの磨耗が原因とは考えにくい。磨耗するなら、キーの可能性が高い。さらに、このタイプのタンブラーは持っていません。マツダは古い車でも11枚カットしか遭遇したことがない。FORD純正キー純正キーはストッパーがなく、先端あわせ。キーナンバーで調べると、確かにM326・M336で配列は一致する。M版ブランクはストッパーあり、差し込んだときの遊びがかなり小さい。頭が混乱してきたので、インプレッションでピッチを取ってみる。さらに、データで7枚分をカット。純正キーの幅が0.1狭い。車のシリンダーなら0.1程度の誤差、大丈夫だと思います。が、実際カットしたキーはスムーズに廻る。タンブラーの動きが遅いので、長年の油分やゴミほこりも影響か。パーツクリーナーで洗うと、さらにスムーズになりました。このシリンダー、ヨーロッパで生産していたようです。シリンダーのつくりがいい加減なのかなあと思いつつ、20年分の汚れや磨耗も合わせて複合的な原因でしょうか。お客さんは満足しています。この車、マニュアル車でした。すげー・・・毎年、あちこちパーツ修理代をかけながら、乗り続けているとのこと。相当愛着を持って乗り続けていることに、共感を覚えます。これが本当のエコなんじゃないのかな。ハイブリッドに買い換えることだけがエコじゃない。下取り車を膨大な鉄くずにするよりもいい。

TAIKOデジタルロック解錠

TAIKOデジタルロック立川市、競売で落札された空きマンション玄関。まずはGOAL6ピンをピックする。補助錠としてTAIKOデジタルロックが付いている。サムターンの解錠方向を勘違いして、ずっと反対方向に力づくで回そうとする。ここで、トラブル発生。先端パーツとスプリングがポロリと落ちた模様。やばいandがっくり。久しぶりに師匠ヘルプ。駆けつけて頂いた師匠「あまり短時間で開けないように」お願いしたのだけど、1分で解錠。立ち会ったリフォーム屋さん、「あーららら・・・」時間を掛けた上に開けられなかったカギスター、かなり格好悪い。完全敗北。敗北の原因は?1.解錠方向の勘違い、そして思い込み。間違った思い込みを修正できないと、ドツボにはまる。2.先端パーツを確実に固定していなかった。あまりに寒くて、などという言い訳は通用しない。3.○○○からの距離が短くて、既存の工具ではきっちりグリップしない。・・・負けを認めて、また改善・成長していきたい。
暗証番号変更シリンダー交換後、デジタルロックの暗証番号を確認。裏蓋を外す。キーレックス1100や2100のように、差し込む方向を変えるのではないとわかる。なるほど、ONとなる番号が赤、OFFとなる番号が青になっている。仲介の不動産屋さんに電話して、その場で分かり安すぎる番号に変換。その後、師匠と現場エピソード談義。師匠とエピソード談義しているときが、一番楽しい。鍵屋として至福を感じる。過去には、頻繁に師匠ヘルプで勉強させて頂きました。師匠のおかげで、課題がはっきりとわかります。師匠のように超速ではないけど、少しずつ成長できます。ありがたい限りです。

マークⅡクオリス解錠

マークⅡクオリスロードサービスより、立川市で15時過ぎ、インロック。99年式、マークⅡで唯一のFF車。久々にハーフ382に出くわした。5年前なら、しばしば対面、過去に100台以上は解錠してきたと思います。ハーフタンブラーのデプスおよび状態によって、当たり外れがあります。2分ほどで解錠。お客さんがアパート玄関から出てきました。結構時間がかかると思って、10m離れた自宅に戻っていたようです。聞くところによると、午前中に大手鍵屋チェーンを呼び、30分かけて開かず。お客さんの用事があるので時間切れとなった模様。午後になって冷静になり、無料ロードサービスがあることを思い出したそうです。お客さんとしては\13,650という少しぼったくり気味の料金を払うことなく、解決したので喜んでいます。
382ハーフ鍵屋として、同業者がハーフ382を30分で開けられなかった、と聞いただけでは何も言えません。当たりハズレや状態の良し悪しがあるからです。しかし、今回同じ車をピックした鍵屋として言えることがあります。”これで30分かけてちゃマズイよ”それに”ハズレでも30分あれば鍵作しながら開けられるよ”。その鍵屋さんのセリフ、「これはピッキング対策した特殊なカギで・・・・」ま、ハーフは少し特殊、なのかな。お客さんにとっちゃ、どうでもいいことのような気がする。そういえば過去に地元でグランビア、ハーフ382の解錠をした現場を思い出しました。お客さんが言うには、直前にギブアップした鍵屋が一生懸命差し金を使いながら「この地域じゃ、これを開けられる鍵屋はいない」とのたまっていたそうです。今時のトヨタ車で差し金使うって、何?差し金対策バッチリだし、リスクあるよ。20世紀の鍵屋?開けられないなら、素直に負けを認めよう。そんな捨て台詞言うな。みっともないよ。

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