1月2012

NLS防犯サムターン開け

カバスターRA100分かけて相模原市の競売マンションに到着です。お得意さんでなければ、依頼を受けないエリアです。203号室と聞き、鍵穴を確認したらMIWAディスク。楽勝だね、と弛緩モード。競売明細書の文字滲みが原因だったのでしょう、執行官が「いや202だ」と言います。こちらは、カバスターのRA。急遽車に戻り、解錠工具を変更します。サムターンを確認すると、NLS防犯サムターンです。カバスターを付けている輩なので、こういう防犯対策はありがちです。黒い樹脂部分は空転します。でも、グレー部分をきちんとグリップ出来れば、通常サムターンよりも回転トルクは弱くても回ります。ほとんどの鍵屋さんが使う市販工具だと、グリップ力が弱いかも知れません。私のは師匠直伝オリジナルなので、WESTアクトのサムターンでも苦労しません。今回は、さらに付属のカバーで被されていたら、完全にお手上げです。伸縮はしごを使って2Fベランダに上る選択肢もありえました。
NLS防犯サムターンさて、本日は催告なので、室内確認および壁に警告書を貼付した後に、施錠をしなければなりません。どうしよう?ちょっと工夫すればいいだけですね。それにしても、戦闘機の轟音がうるさいのには驚きました。厚木基地からの発進でしょうか?カギスター事務所がある昭島近辺には、横田基地があります。横田基地は通信基地なので、離着陸するのは輸送機ばかりで戦闘機はなく、大してうるさくありません。自国の軍隊なら我慢できるけど、アングロサクソンの戦闘機ならば、不快感が倍増します。

ストライクに石が沢山

グレモン錠おばあちゃんから緊急出動要請。「玄関ドアを施錠できないので、外出できない」そうです。昭島市の公営住宅、横田基地が近いため、この地域の公営住宅は防音ドア+グレモン錠が多い。グレモン錠はデッドと同時にドア上下にロッドが突出します。なぜにグレモン錠と呼ぶのか、語源はフランス語のクレモンから来ているみたいですね。ハンドルを90度回すことが出来ません。ドア下部のストライクに小石が沢山詰まっているのが原因でした。石を取り出せば、きちんと施錠できます。
都営住宅緊急出動でしたが、作業内容はガキの使いか、と思わせるものでした。まあ、おばあさんには理解できないですね。都営住宅の管理部を呼ぼうとしたら、随分時間がかかるとのこと。すぐに解決出来て感謝されたのは良いが、これは鍵屋の仕事なんでしょうか。

エアウェイブのイモビ鍵紛失

hondaイモビマーク昭島市の某カーディーラーに隣接するので、メーカー系でしょうか。広大な敷地に陸送会社があります。年式不明のhondaエアウェイブの鍵を失くしたそうです。エアウェイブは2006年からイモビライザー標準搭載。フィットベースの車で、既に製造は打ち切られた車種のようです。イモビ搭載の確率がかなり高いと伝えた上で、中古車広場に出かけます。運転席ウインドウにホンダおなじみのイモビマークがありました。今回初めて安物マシンでチャレンジしてみます。まずはMT-7のウェーブキーを作成。なぜかドアの鍵穴にキーが入りません。完璧にカットしていても、ホンダの古いウェーブキーは鍵の抜き差しがきついことがままあります。イグ追加をカットしてメカニカルは楽しみながら完成。
エアウェイブイモビ登録マシンを接続しても、自分で作業するのは初めてなので、試行錯誤、五里夢中。同業スペシャリストに電話しながら作業し、結局暗証コードを突破しなければいけないタイプだと判明しました。この安物マシンでは突破できないので、help要請を発動します。同業鍵屋さんが1時間後に到着、20分ほどで完了。うーん残念です。おまけに鍵作の2倍以上の時間がかかってしまった。こういう経験があると、本格的にイモビ投資をしようかなという気持ちが出てきます。でも、せいぜい年に数件なんですよね。とりあえずイモビスペシャリストの同業人脈があるから、依頼も受けられる。メカニカル作成だけでも売上られるから、いいかな。でもそんなスタンスではカーロックスミスとは言えない時代になっているので、これまた葛藤します。

ヤマハVOXカギ紛失at多摩

ヤマハVOX多摩市の駅前駐輪場、ヤマハvoxのカギ紛失です。過去にVOX鍵作製で時間がかかったことがあります。鍵穴をきちんと覗けないのが原因でした。このスクーター、ステアリングが邪魔してイグニション鍵穴に頭を近づけられない。鍵穴をきちんと覗けるかどうかで、作業時間が大きく変わると悔しい思いをしたものでした。やはり今回も通常のスコープでは厳しい。タンブラーがおぼろげに見える位置だと、斜めになるので高さ読みに不安あり。
yamahaイグニション今はボアスコープがあるので問題ありません。倍率を上げて、鍵穴と平行に覗ける位置で7枚段差を読みます。駐輪場のおじさんが興味津々で車内のキーマシンやらを見つめています。首長ロングのブランクで鍵作はすぐ完了しました。yamaha VOXはシート下の収納容量が通常のスクーターの2倍くらいあります。多少買い物をしても、シート下に収納出来そう。シャッターキーは、やはり作らなくてよいとのこと。今年初のバイク鍵作でした。

フリードのカギ紛失at福生

hondaフリードカギスターの仕事はあらゆるカテゴリーにおいて、需要が減っています。唯一減っていないのは車のインロック解錠。福生市のコインパーキング、駐車中にH21年式フリードのカギを紛失したようです。当然イモビライザー搭載。ピッキング解錠してから、お客さん、車内を探しますがやはりカギは見つかりません。直後にレッカー車が到着しました。地元のディーラーまで牽引するそうです。ロードサービスだと牽引30kmまでは無料なんですね。
レッカー車ディーラーによってイモビキー納期は3日から2週間。金額を聞いたら\15,000だって。びっくりしました。登録作業を含めても\20,000くらいでしょうか。ホンダの場合イモビライザー搭載車両はデータベースで管理していると聞きます。また、カギ紛失への対応をアフターサービスと捕らえるディーラーもあります。だからこの手の作業は利益を度外視していたりします。トヨタ以外の日本車は、コンピュータ交換なしで、ホンダ同様の対応が多い。だから、たとえ鍵屋がイモビライザー投資を100万単位で行っても、トヨタ以外は依頼に結びつかない。しかも、ポケットに入れたままドア解錠からエンジン始動まで行えるスマートキーがどんどん増えてます。カギ紛失は今後ますます激減する。エンドユーザをターゲットにしていれば、需要がないので商売にならない。一部のイモビライザー勝ち組のように、車屋さんや輸出業者と提携しないと、元本回収さえできないと考えています。この実情が、いつまでもイモビライザー投資に踏み込めない理由ですね。

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