7月2011

alphaリオン故障at青梅

alphaリオン青梅市、戸建玄関のカギが廻るのに開かないそうです。空回りしているとしたらデッドの故障。見たところ30年以上経過したalphaサムラッチ装飾錠。3790リオンという機種です。鍵を回すと、上下のシリンダーともにデッドの音がします。サムピースを下げても、違和感。ラッチボルトの故障だと判明しました。煙り返しがあり、ラッチボルトにアクセスできない。窓のクレセントを解錠して、玄関ドア内側へ。室内側からハンドルを外します。外に出て、室外側のハンドルも外します。ドライバーで部品を動かしてもラッチが引っ込みません。
戸建装飾錠錠ケースに穴を開け、グイグイとラッチをスライドさせました。破損したと思われるスプリングの一部が切欠内に落ちてきます。こいつがラッチの動きを阻害していたのでしょう。alphaサムラッチ用のケースを在庫しています。新品ケースに交換して完了です。クレセント解錠できなければ、最悪ハンドルごと破壊となるので、錠セット交換となります。金額も3倍くらい変わってくるケースです。少し遠方でしたが、年配のお客さんは、そういうものだと受け止めて待ってくれますね。最近の若い人の電話問い合わせでは、到着時間30分でも「そんなにかかるの?」と反応、結構ですと言われることが多いです。5分10分で到着してくれなきゃ我慢ならないようです。正直、相手にするのが疲れる。

SYMスクーター鍵作

SYMスクーター国立市、久々にSYMの鍵紛失です。過去のデータを見る。K版がフィットする。5枚中、なぜか1枚だけデプス刻印がありました。シートの鍵はすぐ完了。イグニションで廻らない。シリンダーが沈むときにキーヘッドが当たっていることが判明。首長ブランクでカットし直します。それでも廻らない。ちょこっと細工が必要なのかな?やはりそうでした。外国製なので、何件かの鍵屋さんに断られたようです。お客さん、シャッターキーはいらないと言います。見たことない形状です。台湾シム在庫で似た形状のシャッターキーを加工すればいけそうです。トライしてみたかったが、ここで終了。バイク屋さんで購入するときに、「とにかく一番安いバイクでいい」と言ったら、symを薦められたそうです。値段重視となれば、台湾製シナ製が第一候補に挙がります。すでに台湾製バイクは大分増えていますが、今後シナ製バイクも増えるのでしょうか。そういえば、先日、中国製ロンシンなんていう初耳メーカーのバイク鍵作依頼がありました。前日に大手鍵屋に依頼し、\20,000オーバーを提示されたそうです。でも作業員が長時間格闘の末ギブアップしたとのこと。現場が渋谷なので、師匠に丸振り。イグ、タンク、シートが1本の鍵とは思えないほど、素読み配列がバラバラで苦労したそうです。最終的に全てインプレッションで鍵を1本に統一したそうです。師匠、久々に面白かったと言っておりました。china品質のシリンダーは、鍵屋に高いインプレッション技術を要求するみたい。

マークⅡWGインロック

マーク2WG7月8月は例年夜間出動が多くなる。夏は夜間でも人の動きが活発になるからでしょうか。でも今年の7月は不景気の影響なのか、夜間のトラブルが少ない。今夜は、八王子、マークⅡWGのインロック。古い年式なのでM382ハーフ、もといsplitタンブラーでした。タンブラーは少しグダグダ気味。なのでsplitは優しくピックしようと思う。ピック時45度回転、そして戻すときもsplitを抑えながら、splitタンブラーをずっこけさせないように気を使います。車内にあるキーで開け閉めの確認を行います。施錠方向には全く廻らない・・・開錠方向には20度しか廻らない・・・
382汚い合鍵おいら、タンブラーをずっこけさせたのかな?もう一度鍵穴を覗く。いや、splitは問題ない。おばさまが言う。「その合鍵、ずっと調子が悪いのよー」なんだ、鍵のせいか。びっくりした。見たところ、随分見た目の汚い合鍵です。配列を読んで純正データでカットすることにしました。なんともいい加減なデプスがあり、1と2の中間のようなカットがあります。とりあえず浅くカット、廻らないので1段階深くカット。全ての鍵穴でスムーズに廻るようになりました。実車がなくて、店舗に合鍵だけ持ち込まれたとしたら、厄介なケースだな、と思いました。おばさまがディーラーに相談したところ、シリンダー一式交換で結構な見積もり金額を言われたそうなので、たいそう喜んでおります。この汚い合鍵、助手席では廻らない。ハッチでは右回ししか出来ない。運転席の施錠で数分かかることもザラだったそうな。開錠は20度までは廻り、集中ドアロック解除音が出る。それにしても、こんな不快指数の高い合鍵をよく我慢して使い続けましたね。

BSD金庫ダイヤル開け

BSD safe「ダイヤルが動いてしまったようだ。鍵は廻る」と言われた時、業務用金庫なのだと思いました。サイズを聞くと小さいけれども、レバーハンドルは付いている。青梅市、会社事務所の金庫はBSDsafe TOKYO GINZAと書かれています。文祥堂というメーカー、現在は存在しないようです。KISのキーシリンダーは、ダイヤルとは独立しているので180度廻ります。ハンドルを動かすと駆動ディスクが判別できます。家庭用金庫の場合ほとんどハンドルはなく、ダイヤルが揃ってなければキーが廻りません。この金庫ダイヤルは家庭用だけど、シリンダーは独立しており、業務用金庫との中間的な構造といえます。ハンドルがテンションになるので、いつもの探り工具が使えません。ブルブルっとやるのも、金庫を動かすスペースがないので厳しい。コード表でひたすら合わせてみました。エアコンが効いているので、1時間作業しても快適。運良くレバーハンドルがガツンと上がってくれました。4つの番号を判明させて完了です。帰りながら、電話での応対を思い出します。依頼者は年配の方で、料金も気にせず「とりあえず早く来て開けてくれ」と言いました。現在は、こう言われる問い合わせの方が少数派です。「こういう場合はいくら、ああなるといくら」と料金説明が必要な場合が多い。私はてっきり、業務用金庫だと思ったので、それなりの料金を伝えました。料金を気にする問い合わせ客だったら、この依頼は決まっていなかったんだろうな、と気付きました。結果として、家庭用金庫ダイヤルの料金になったわけですが、電話口では判断できません。電話応対一つで依頼につながらないのは、まさにこういうケースなのだろうな、と実感します。料金も聞かず、とにかく来てくれ、という人は年配の人に多いですね。他業者と比較したりせず、猜疑心ももたず、信頼して依頼してくれる。10年前はこういう依頼者、もっと多かったはずです。鍵屋の電話のやりとりだけを切り取ってみても、日本人の民族性が変わってきているのかも知れません。ぼったくり業者が多くなっている昨今の現状からすれば、仕方ないといえます。

テンキー金庫故障at小金井

electronic digital safe小金井市、マンション1室。5年ほど使用してきたテンキー金庫の暗証番号を押しても開錠できないそうです。電池切れでもないし、ボタン音はきちんと出る。でもソレノイドが動こうとする音、気配がない。メーカー不明、10kgほどの重量。made in 新興国かな。中央カバーを外すと、鍵穴が出現。非常開錠用のシリンダーか。エースキーなので専用ピックを使ってみます。どうしても開錠できないので、シリンダー破錠して90度回転させます。sentryのようなプッシュ栓錠ではありませんでした。扉が開かない。非常開錠でなく、2重ロック用のシリンダーなんでしょう。金庫は破棄するとのこと、お客さんの了承を得て、料金の安い破壊開錠に着手します。室内での作業は、憚られるので、金庫を通路に出しました。メーカー不明パネルをグラインダーでぱっくり切断します。つまみを切断した切欠穴からは、いきなりカンヌキの一部が見えます。まともな金庫ならありえない。扉にも筐体にもモルタルが入っていない、随分ちゃちな金庫です。ホルソーで穴を開けて、バールをカンヌキにあてがい、力技で引っ込めました。まともな金庫なら、こういうやり方では、すんなりいきません。オークションにて数千円で購入したらしい。金庫というより、ただの保管庫です。電子基盤を使用した金庫は、日本製でも10年使用すれば、たいてい基盤不良などのトラブルが起きます。買い換えるなら、完全メカニカルの金庫が絶対良いとお伝えしました。体が大分暑さに慣れてきましたが、これからの猛暑がちと怖い。

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