12月2010

モコ鍵穴故障at多摩市

日産モコ鍵がイグニッションに入らないという。いつもはロードサービスから依頼の来ないエリア、多くの鍵屋が断ったに違いない。多摩市の商業ビル地下Pに到着19:30。確かに、キーが先端部分しか入らない。H15年くらいのモコ、つまりスズキMRワゴン。このタイプはハーフ382を使用している。経年劣化で鍵が廻らなくなるトラブルが起きるので、開発したトヨタも現在は採用していない。最初はタンブラーの洗浄で直るレベルかと思っていました。クリーナを吹いても、状況変わらず。鍵穴見ると、手前のハーフがずっこけている。解消できないレベルのずっこけ方だというイメージ。ピックしたのではないのに、通常使用でハーフタンブラーが、しかもイグでこけている。こんなこと、あるんだなあ。
M382イグずっこけ解消用ブランクを挿す。キーは奥まで入るようになった。しかし廻らない。よくよく鍵穴を見ると、手前ハーフの左側は視界にはない。伸びきった右側ハーフはゆるゆる、スプリングが効いていない状態。最悪。すでに左側のハーフは外筒にまで飛んでいるのか。右側ハーフをめいっぱい横方向に押す。ひたすらこれを繰り返す。左側ハーフは降りて来ない。シャッターをスライドさせた状態で、覗きながらピック持つ作業。シャッターがなければ、あるいは手がもう1本あれば、という気分。執着心で2時間ほど続けた。結論から言うと、見極めが悪かった。ギブアップ。高さ制限のある地下P、レッカーが入れないようなら破錠か。イグニションの破錠もけっこう体力勝負。あまりやりたくない。幸い、レッカー手配できたようなので、撤収。これがドアなら内張り剥がして分解できる。イグだとACCまで回せない以上、どうしようもない。根性と執着心だけでは、解決できないこともある。時間の見えない作業で、ひたすらお客さんを待たせるのもよくない。こういう依頼、5分かかるか5時間かかるか分からない。報われないこともあるもんだ、と意気消沈。

競売戸建の強制執行

TOSTEMシャッター立川市の築3年戸建、競売物件。すでに配送トラックが数台、積み込み部隊のバイトの人たちが10人以上います。前回11月の催告では、1Fシャッターが開いていたので、掃きだし窓を何とか開けました。今日は、1Fはすべてclosed,腰高窓、掃きだし窓すべてのシャッターが降ろされています。こうなると、要塞だね。住人が立ち退かない競売物件は、警戒心が強く防犯意識も強い。今日は断行なので、玄関錠を破壊してもよい。いつもの不動産屋さん、「今日は玄関のカギ、壊しちゃっていいよ。」壊すのなら、10分20分で終わると思っているのかな。最新玄関錠の2ロック、破錠するのにそんな短時間で済むはずがない。ここで、先月購入した伸縮はしごが初登場。最大4.2mまで伸びるはしごを使って、さっさと侵入したい。pica伸縮はしご2Fの腰高窓、見たところ、クレセント無施錠。引越し屋さんに足元を持ってもらい、恐る恐る登る。やはり窓、開いている。内部侵入、玄関ドアを開ける。玄関トステム2シリンダーを交換して、撤収。「催告やる鍵屋はみんな持ってるよ」という師匠は伸縮はしご車内常備。確かに築浅戸建、1Fにはセキュリティホールがもはや、ない場合が多い。カギスター号に常備するには、スペース的にも厳しい。車がどんどん重くなり、加速も燃費も悪くなる。とりあえず、こういう場合だけ車内に積載することにする。10年前にはまったく考えられなかったほど、鍵屋の必要装備は増えていく。

C180トランクインロック

ギャラン12時三鷹で金庫カギ作成の予定。片道25kmのうち20km走ったあたりで、「カギ見つかりました」とキャンセル電話。何度も電話を受けていただけに、ガックリ。鍵屋に依頼した後、本気でカギを探し始める人、たまにいる。気持ちを切り替え、即Uターン。日曜なので、帰巣本能を働かせて、地元待機が賢明。予感的中、車のインロックが連発。まずはサマーランドのゴルフ練習場でギャランの閉じこみ。終了直後、すぐ近くでベンツCクラスのインロック発生。お客さんは知り合いの家で待機中。お客さんを助手席に乗せ、あきる野市の農場へ。メルセデスC180
車内にカギが多分あるらしい。2005年式C180発見。2トラのドアをピック、すぐ開いた。お客さんいわく「カギがあるとしたら、トランクなんだけど・・・・」トランクインロックとは聞いていない。当然、ベンツにトランクオープナーはない。トランクの鍵穴を見ると、下向き・・。物理的に覗くのは不可能。お客さん、トランク鍵穴の存在を初めて知った模様。さらに、車内にトランクオープナーがあると思っていた模様。自分の車について知らない人、増えている。リモコンだけで操作するのが当たり前になったからでしょうか。とりあえず、手探りピック工具でトランクピックTRY。解錠方向はどっちだ?経験者に聞く。逆に回すと、セキュリティーロックになってしまう。解錠方向には廻る感覚つかめない。となると、ドア鍵穴覗いて、鍵作製する。トランク鍵穴にキーを差し込んで解錠、これしかないでしょう。しかし、これは有料。料金伝えると、予想通り拒否。ロードサービスだと無料を前提に依頼している人がほとんど。「無料サービスはここまでです」と伝えて撤収。残念そうなお客さん、自宅がある川崎から家族にスペアの鍵を持ってきてもらうことになりました。

UR2個同組替at立川市

URキー2個同ひいきにして頂いている不動産屋さん店舗の通用口ドア。カギをなくしたようなので、即交換したいと依頼されました。キーはリバーシブルのUR、MIWA BHと145HMの2個同一。玉座はブロンズ。珍しい。問屋さんに聞くと手配品、年内には間に合わない。U9でステンレス玉座なら即2個同一で組み替えられる。しかし、長年使用しているリバーシブルキーがいいと、U9は拒否される。困った。H759組替車内にUR純正キーがないか探す。トステム引き取り品の純正キーが見つかる。キーウェイを確認、同じH759、ほっとする。旧型URのH730を除けば、URのキーウェイは4種類。一致したのはツイテル。とにかくキーが変わればいいという条件なので、純正キーに合わせて、タンブラーを組み替える。交換料金の半分ほどで済むわけです。一見さんだったら、こういうやり方、多分やらない。玉座を分解して、大量の粉塵に驚く。ブレーキクリーナで内筒もガンガン洗浄。結構カギの抜き差しもゴリゴリだったんじゃないかな。そろそろURもカギ違いがなくなるとのこと。廃盤は近い。

出張合鍵作成atあきる野

NAGASAWAディンプル「ディンプルっていうのかな、これ合鍵作れますか?」こういう質問を時々受けます。キーを見ないと分かりません。ディンプルキーと言っても、何10種類もあり、複製できるものもあれば、メーカーに子カギ発注するしかないキーもあります。メーカー注文するキーといえば、MIWA PR,MIWA PS,ALPHA FBロック,GOAL GRAND Vなど。純正キーを見ればメーカーは分かります。が、一般の人がキーを見て、その種類が分かることはまずないでしょう。だから、電話での回答で気安く出来る、と言えません。今回出張したのは、あきる野にある会社。向かいのホームセンターにお願いして、2本とも合鍵が出来ないと言われたそうです。1本目はNAGASAWAのディンプル。短いキー、これは社内の室内錠に使われています。ちょうどブランクキーを在庫していました。左右2方向ピン、カットの手間は楽です。
デスクキーもう1本がデスクの刻みキー。刻印は”WT”。裏面には数字3ケタ。見たことない。キー厚1.6、薄いな。made in JAPANか?デスクに何かしらラベルはないかと探しても、メーカー不明。オフィス系の場数が半端ではない師匠に聞いてみる。知らないようだ。リバーシブルキー、鍵穴覗くと片側6枚。made in CHINAやKorea、徐々に増えていると聞く。でもブランクが市場に出ていない。手持ちのオフィス系ブランク、すべて合わない。加工して代用できそうなものもない。外車ブランクを、だめもとで比較してみる。ハーレーのブランクとミーリングがほぼ合致。こういう発見が嬉しい。幅と厚みが違うが、これを加工してコピー。鍵穴に差し込める合鍵が出来た。キー回転時、片側のキーヘッドが鍵穴上のひさしにぶつかる。よく見ると、キーヘッドは左右対称ではない。ぶつかる方をちょい削る。たかが合鍵でも、現場合わせじゃないと、上手くいかないケースが増えるかも知れない。

htmlコンテンツ