廃業商店のウチダ金庫

ウチダ金庫瀬戸物屋さん、個人商店です。老夫婦で経営していたようです。先日ご主人が亡くなられ、金庫の中身を司法書士立会いで、奥様と親族が確認したばかり。そして奥様が体調急変で亡くなられたとのこと。奥様が持っていた、ダイヤル番号表も鍵も見当たらないようです。親族の方が言うには、ダイヤルは揃っているはず。ピックしてみると、どうもダイヤルが揃っていない。誰かが少しでも触ったか、振動で座が動いたか。ダイヤル探りのために鍵作を行います。ダイヤルが揃っていない状態での鍵作は、苦手意識があります。シリンダーの種類にもよりますが、内筒の傾きがあまりないとはまります。今回はそのケースでした。刻印から配列はすぐ分かりますが、4ピンのピッチが大きいので、いつもより長いブランクを使います。探りが上手くいかないので、ぶるぶるっとやって鍵を強く回しました。uchidaホームsafeやはり、鍵の精度がよくなかったようです。ウチダの金庫といっても年代によってシリンダーの刻印が違いますね。どうやら金庫を親族の方が引き取るようです。駆り出した軽トラック荷台へ運びます。店内の大量の商品を、バーゲンセールで処分しています。生前からお付き合いのあったご近所さんが、次から次へと訪れては、セトモノを見ながら談話しています。残念ながらこのお店には、お子さんがいなかったようですので、後を継ぐ人もおりません。個人商店がまた、消え去ろうとしているのを目前にして、少し悲しい気持ちになります。

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