2月2011

フランス落とし調整

フランス落し八王子、マンションのエントランス。依頼内容が不明確。警備会社から管理組合、そしてデベロッパーへと伝わった内容は、「エントランスドアの開け閉めがおかしい」とのこと。管理人不在。キースイッチで開閉できるドアは、自動施錠AHと子扉に電気ストライク。何度確認してもおかしな点はない。すると手前の、錠のついていない、大きな両開きガラスドアかな。子扉側を開けることができない。フランス落としのレバーを倒しても、10mm飛び出たロッドが擦れている。下側のロッドも上側のロッドも、ストライク穴に入り込んでいる。依頼内容はこれに間違いないでしょう、と依頼された会社へ電話連絡。グレモン錠と同じように、ロッドはねじ込み式のはず。
ロッドねじ込みフランス落としを外す作業は初めてです。刻印は”末広”とある。どこかで見かけたことのある金物メーカー。上側のフランス落しを外すときは、気をつけないとドア内に落ちてしまいます。ねじ込みまわしで、10mm短くなりました。経年でロッドは自然に緩むものなんでしょうか。これで、ロッドがドア面とツライチになり、自由に開け閉めできるようになりました。

マジェスタのイモビ合鍵

マジェスタUZS171中古車屋さんに依頼された、クラウンマジェスタのイモビライザーキーの合鍵作成。久々にイモビライザーキーコピーマシンを使います。カギが1本では心もとない、と販売したお客さんに言われたそうです。ディーラーではリモコン機能付きのスペアーキーになり、価格も25,000くらいかかるらしい。スペアキーはお客さんへのサービスなので、リモコン機能がなくても良い。とにかくイモビのスペアキーを安く作りたい、という理由を伺いました。
TPXクローンキー純正キーをreadすると、4Cタイプ。チップのデータと字面”Lexus master key”が表示される。メインキーですね。コピー操作で画面表示が”successful”となった。内溝ウェーブをカット。エンジンがかかることを確認。車屋さんにも確認してもらう。あれ?エンジンかからない。セキュリティランプの赤点滅が消えない。エンジンがかかったり、かからなかったりする。そのうち一度もエンジン始動しなくなる。イモビに関しては、かなり経験値の低いカギスター、頭が混乱・・スペシャリストにTEL、イモビ電話相談室を開設して頂く。ICチップの不良品がたまにあるという。ストックしてあるTPX chipにもう一度コピー、入れ替える。今度は問題ない。クローンキー作成完了。それにしても、このコピーマシン、年に数回しか売上げをもたらさない。投資の見込み違いなのか、私の営業努力が足らないのか。このペースでは、元を取るのに10年はかかる。10年経てば、このマシンも陳腐化して、またnewマシンが必要になるのか。悲しい。

マーク2カギ閉じこみ

GX100マーク2青梅インターそばの大型ホームセンターでインロック。一昨日はインプレッサ、同じ駐車錠です。携帯電話も閉じ込めたとのこと、連絡が取れません。広大な駐車錠を巡回しながら依頼車を探しますが、見つかりらない。ひょっとして2Fか?と思い、屋上へ登ると見つかりました。どうやら情報伝達が不完全ですね。保険会社か、ロードサービス会社、どこかで情報が欠落している。お客さんは、「2F駐車場だと伝えた」らしい。こういったことが原因でタイムロスが5分、10分と経過していくのは、よくあることです。VIP系カスタムかと思ったら、タイムトライアル用にチューニングしているGX100でした。GX100までは、ハーフ382シリンダー、動きが悪い。無理にピックしてハーフの状態がおかしくなることを心配。一度リセットして、クリーナを吹くと、簡単にピックできました。やり方を少し変えるだけで、解錠時間が大きく変わることは何度も経験済み。気持ちをニュートラルにして鍵穴もニュートラルにする、これ大事。
インプレッサ一昨日のインプレッサはH19年、刻みキーで助手席に鍵穴がないタイプでした。助手席に鍵穴があれば、すぐ終わる。運転席鍵穴だと、解錠方向がピックしずらい方向です。過去には何回か鍵作開けでてこずっており、苦手意識があるタイプ。簡単にピックできる施錠方向へピック、イメージを脳裏に焼き付けます。このイメージ通りに解錠方向へピックします。それでも10分くらいかかりました。車で10分というと、かなり長く感じます。大はまりした気分です。解錠方向だと、ピックが決まりずらい理由が少し分かりました。鍵屋歴10年オーバーでも新しい発見があるなあ。同じくalphaが製造している日産車だと、解錠方向が逆で、とてもやりやすいのに、と思います。

keylex玉座仕様取付

MIWA HM立川市、オフィスビル4Fテナント。既存のインテグラル錠MIWA HMを暗証番号の錠に変えたいという要望です。HMはそのままで、キーレックス面付補助錠を別途取り付けるのが、もっとも安上がりです。が、キーをまったく使わないようにしたいとのリクエスト。keylex500の玉座取替仕様を取り寄せるのに10日かかりました。追加加工はΦ10貫通穴のみ。ケースとストライクも合わせて交換します。ちょっと見た目、ごっついな。
keylex玉座取替仕様内開きドア、左勝手です。キーレックス的には、右吊元となります。内開きなので、スピンドルの向きを反転させます。吊元変更ねじをRからLへ付け直します。施錠確認、暗証番号を押しての開錠確認を行います。最後に暗証番号変更手順を説明して完了です。外部の人間で唯一暗証番号を知っているのは、取り付けたカギ屋です。でも、数日で忘れてしまいます。実際、自分で暗証番号を変更するエンドユーザっているのかな?今日はまさに小春日和の陽気です。気持ちよく、楽しみながら作業できました。寒いのはとにかく嫌いなので、早く春が来て欲しいものです。

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