3月2012

スイッチサム解錠講習

カギ開けスナイパーH18競売物件、八王子の空室マンション。PR PG703は上下ともに施錠、スイッチサムターン。1時間以上トライして撃沈。前回はたまたま開いたのかと凹みます。不動産屋さんも長時間立ち会えないので退散。玄関ドア以外の侵入口は攻撃不可能。どうせ交換するので、ここでPR 02を破錠してもよいのです。が、ここで破錠したのでは、成長の機会を自ら放棄することになります。授業料を払ってでも、講習を受けたほうが今後必ず自分のためになる。たまたま師匠が八王子方面に来るという情報をキャッチ。その仕事も、他の鍵屋がギブアップしたスイッチサムターン解錠です。玄関カギ開けは月に100件以上、スイッチサムターン開けだけで月に数十件やっているでしょう、そりゃ他に出来る人いないんだから。さて、合流して頂いた現場で、工具、技術、知識を学習させてもらいました。宿題が明確になったのが収穫です。さすがにサムターンと会話する男、上下解錠で10分かかりませんでした。カギ業界のゴルゴ13、カギ開けスナイパーは雑談もそこそこに、急いで次の都心の現場へ帰って行きました。築浅マンションだけでなく、公団や都営のリフォーム物件もスイッチサムターンがどんどん増えています。解錠確率を80%以上には高めないと、今後、もう玄関開けなどおっかなくてやれない時代になりそうです。

デジタロックⅡ現調

デジタロックⅡ昨日のポスト錠カムロックの物件。今週末引渡し、築15年事務所入り口に暗証番号錠が付いています。alphaデジタロックⅡという機種で当然廃盤商品。カタログ写真と色が違うし、バックセットも違う。デッドボルトが2つある。どうやらトステム仕様の製品です。暗証番号での開錠は、きちんと操作できます。暗証番号変更方法も室内側電池の蓋に書いてあります。非常開錠用のZロックが装備されていて、前オーナーがこのキーを持っていれば、暗証番号の変更も無意味になります。Zロックのキーシリンダー変更が出来るかどうか見積もりとなりました。
アルファZロック本体裏蓋を外してZロックのテールを確認。Zロックを交換するためには手前のソレノイドが邪魔です。ソレノイド以外にいくつか可動部品を取らないと、Zロック交換は厳しいかな。なんといってもリスクが大きそう。昔alphaデジタロックやedロックなどのメンテナンスサービス下請けをやっていた鍵屋さんに聞いてみる。やはり神経を集中しないといけないようです。Zロックを交換しても、電子基盤がそろそろ壊れるからクレームになる、進んでやるべきではないとアドバイス頂きました。そして問屋さんからの回答は「デジタロック用のZロックは廃盤」でした。少しほっとします。不動産屋さんの予算的には、edロックに加工取替えはまずないでしょう。

ポストのカムロック交換

ポスト錠あきる野市、不動産屋さんがリフォームする物件です。先週は、玄関や勝手口のキーシリンダー交換を行いました。今週後半の引渡しまでにポスト錠も交換する必要があります。alphaのカムロックは180度回転するタイプです。問屋さんに聞くと、納期が間に合わない。在庫があるという90度回転タイプを仕入れて現場に臨みました。新しいカムロックをあてがってみて、これでは機能しないことが判明。90度回転タイプだとカギは1点抜きになり、施錠状態でしかキーが抜けない。しかも施錠状態ではカムが今までのように下向きにならず横向きになる。
alphaカムロック既存のカムロック180度回転タイプをばらして見ると、違いはシリンダー裏側の部品1枚だけだと分かります。写真中央、下が90度回転用部品、上が180度回転用。この部品で内筒の回転角度が90度か180度かを決めているんですね。というわけで新品カムロックの、この部品だけ古いカムロックから移植します。新しいキーで、施錠でも開錠でもキーが抜けます。カムの向きも正しい。

クラウン内溝とフェレット

クラウン内溝ロング久々の早朝インロック、福生市、H7クラウン。昔は本当に、出勤前の早朝インロックが多かった。今朝はまた真冬の寒さがぶり返しています。H7でも内溝ロングでした。TOY40Pが連発している。セルシオピック使ってみます。内筒の傾き、この感触。あっこれ楽勝で決まる。やはりすぐに開きました。引っかかったタンブラーを戻し、カギで開閉確認です。立ち会ったおじさんは、落ち着きのまったくないペットを抱いて待っています。
フェレットこの動物はフェレットといい、いたちの仲間だそうです。ひとなつっこく、飼いやすいそうです。しかし、動きを止めることのないフェレット君のせいで、おじさん、サービス書にサインできません。いったんクラウン車内に投げ込みました。ひたすら暴れる動物ですね。「早朝にわざわざありがとう」\1,000頂きました。チップを頂いたのも久しぶり。10年前はまだ景気がよかったせいか羽振りのよい支払いをするお客さんが時々いました。料金\12,000と告げて\15,000を気前よく支払う、とかね。同業者に聞いたすごい話は、\20,000と告げても\30,000払うお客さんですね。その仕事は、週末深夜、六本木での車鍵作です。\30,000なのに\50,000払うなんてのは、バブル時代にあったようです。かつて「六本木プライス」なるものがあったそうですが、今はどうなのかな。まあ、あそこは世界も人種も違うでしょう。

ノンタッチLite施工at立川

EC KS-222本日は昨日に引き続き、朝からマンション1棟キーシステム交換です。玄関ドアをすべてECからPRへ交換しました。そして、通用口、非常階段、門扉といった共用部ドアのキーシリンダー交換も行います。最後にECのキースイッチをMIWA ノンタッチLiteに交換します。新製品ノンタッチLiteは従来のノンタッチと違い、ローコストで非接触キーに変換できます。ノンタッチのように制御盤はなく、部屋ごとの登録抹消操作が不要です。物件ごとにICチップデータが決まっており、データが入った状態でメーカーから出荷されます。デメリットは、引越しして部屋を退出する住人のキーを抹消することが出来ないことです。悪意があれば、そのノンタッチキーでエントランスの自動ドアを開けることが出来ます。
MIWAノンタッチLiteさて、配線工事は先日済ませています。今日は、管理室にある電気錠制御盤BANからAC 100Vを分岐させます。そしてECキースイッチを外し、ノンタッチLiteに取り替えます。取替え作業自体は時間がかかりません。ECのKS-222キースイッチを外すのに、時間がかかったことが想定外でした。ねじ山がグダグダになっており、キーをさしてもシリンダー左廻しができません。2人がかりでなんとか取り外しました。取付時に、ねじ山がずれた状態で強引にねじこんでいったのでしょう。こんなことは初めて、手が4本ないと出来ない作業でした。キーヘッドを黒いアンテナにかざすと、緑のランプが点灯しピッと音が鳴ります。自動ドアがきちんと開くことを確認できました。お手伝いいただきましたTM防犯さま、お世話になりました。

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