10月2011

200系ハイエース鍵作

ハイエース200系H17ハイエースのカギ紛失、八王子。200系の鍵作製は初めてです。やはり10カットM382、イグ追加2枚を探る必要があります。日差しがダイレクトに当たるせいで、タンブラーが良く見えません。眼力落ちた?いや、真っ黒に汚れている。このまま作業を継続する方が、時間がかかると判断。一時中断してブレーキクリーナーで洗い流すと、黒汁がダラダラ流れます。鍵穴を覗くと、スーパークリア。ピックしてドアを開けます。あっこれシリンダーが簡単に取り外せるタイプですね。次の現場作業が発生したので、キーナンバー作成させてもらいました。
M382 10カットお金は持っていないと電話で聞いたので、クレジットカード決済で精算しましょう。ところが、お客さん、クレジットカードを持っていない。どうやらクレジットカードとキャッシュカードを勘違いしたようです。これでは現場決済できない。んー・・・後払いだと分かっていたら、依頼断ってましたね。年配ですごく誠実な人であるのは間違いありません。早急に仕事で使うので、すごく有難いと感謝されます。でも、あんないい人が、と感じた人でも何度か踏み倒されたり、回収に苦労したりしてます。どんなにいい人でも、翌日以降払いたくなくなるのが人間の心理だと思います。トラブル仕事というのは、本来そういう性格の仕事です。性善説を採用したいのですが、こういうトラウマは消えません。一見の個人客で、後払いを認める鍵屋はめったにないと思います。鍵師によっては、カギを渡さず、施錠して引き揚げる人もいます。とりあえず、カギを渡して振込口座を伝えました。どうなることやら・・

モデルルームの錠取付at府中

PR PGVF704DW府中市、建築中のマンション、デベロッパールート下請け。プッシュプル錠を2戸のドアに取り付ける指令。詳細はよくわかりません。ヘルメットが必要な現場でした。そんなもの持ってない。とにかく工事音がうるさい。コンクリをガンガンはつっています。担当者に渡された錠は、MIWA PR PGVF704DW。まずはドアの養生を剥がします。錠の梱包を解いてパーツを確認、余計な手間が多い。主錠ケース収納部には、パイプが見えます。最終的には電気錠のケーブルを通すんじゃないでしょうか。モデルルームを用意して暫定的にメカニカルプッシュプル錠を取り付けるのだと推測しました。
ストライク切欠ストライクを取り付けようとしてビツクリ。切欠全然違いますがな。電話確認。サッシメーカーからの返答は、施錠解錠できるのでストライクは取り付けなくてもよい。コンクリの粉が舞い散るので、取り付けた錠が、早速汚れます。カギスターは職人だけど、作業服が汚れる作業が好きではありません。作業完了後、担当者に部材の箱を渡します。「鍵は?」「いや、入ってませんでしたね」「はっ?・・・・」主錠アーマープレート用の短いビスも入ってなかったので、手持ち在庫を使いました。逆に不要なビスが余計に入っていました。あり合わせのパーツを適当に梱包して、送ってきたんじゃないでしょうか?おいら、知らね・・・

クラウン合鍵、PS合鍵

トヨタ レプリカブランク中古車屋さんに伺い、出張合鍵です。トヨタ クラウン内溝のブレードカットです。シナ製キーシェル自体は、車のオーナーである、お客さんが個人的にオークションで入手したらしい。元カギの根元は、樹脂に亀裂があり、キーがぐらつきます。made in chinaのレプリカ、オークションによく出品されています。ブレードをカットして、イモビのICチップとリモコン基盤をキーシェルに移植するそうです。ブランク供給での合鍵、リスクがあるので個人客ならやりたくありません。過去に粗悪なベンツ2トラ、フリップキーのブランク持込で、苦労したことがあります。キーウェイ自体がいい加減でキーの抜き差しがスムーズに出来ないのです。スムーズになるよう加工した経験を思い出します。一見個人客だと、そのリスクまで鍵屋が背負うことになりかねません。まあ、この車屋さんはリピートですし、今後イモビの合鍵需要も期待しているので引き受けました。帰り道、おつきあいのある合鍵屋さんに寄ります。PDブランク
「PSの合鍵始めたよー」カットしたPDブランクはすこぶるスムーズ。Partial Design,部分意匠権を獲得し、メーカーからの提訴にも勝利したので、法的に問題ないといいます。それにしても、リスクのある合鍵を始めましたね。結構なチャレンジャーです。この合鍵屋さん、JNもかなりの本数をこなしていて、合鍵の腕は私より上だと思います。確か、マトリクス用のバイス、それに専用ガイドとカッターが発売されています。ところが、これらを一切使わずに、カットしているとのお話。PSはサイドのカットがないので、クレーム確率が随分低いのかな。MIWA PSは戸建向けですが、集合住宅向けロングのPRまでチャレンジするつもりはないようです。PRは純正キーでも廻らないトラブルがあるので、合鍵に問題がなくても、クレームが来る可能性があります。やはり子カギをメーカー取り寄せ2週間だと、渋るお客さんが多く、売上げ機会損失をなくしたいと考えているようです。私は、合鍵の売上げは正直どうでもいいので、何かあったら紹介しようと思います。

RAサムターンカバーat八王子

HDH RA競売落札マンション、八王子、平成10年式。依頼元はいつもの不動産、立ち会うのは転売先の大手不動産チェーン店。だいぶ涼しくなったので、久々にジャケットを羽織りました。すでに債務者は立ち退いたようです。シリンダーはHDH、RAのサムターンを確認する。サムターンカバーが付いている。競売物件は、こんな防犯対策、ほんと多い。交換するので破錠してもよいのですが、面倒くさい。これ用の先端アタッチメントは作っております。サクサク、スコンと解錠。
RAサムターンカバー作業を見ていなかった不動産屋店長さん、サムターンカバーを指差して、「何ですか?コレ」と質問。んー不動産屋でも、知らない人は結構いるんですね。鍵屋なら、なんでも鍵穴を覗いてチャッチャと開けてしまうイメージなんでしょうか。確かに、古めのHDHならピックにチャレンジしてもよいし、バンプもある。でも、結局確実に最短で解錠できる方法がいいですね。サムターン回しという手口を説明します。このサムターンを回すってことが通常の難易度ではないってことまで説明してもわからないでしょうね。室内はけっこう残置物があります。競売の物件明細書を見ると、管理費や税金の滞納が結構ある模様。住宅ローンを払えず、マイホームから立ち退くケースはまだまだ多いと聞きました。シリンダーをU9に交換して、終了です。

WEST棒鍵交換未遂

強化ガラス自動ドア
先日の廃墟事務所にやってきました。自動ドアのレバータンブラー錠は、大体GOALなのでT51を仕入れて作業を開始します。強化ガラス戸錠は・・やはり重い。同じ自動ドアでも、サイズが同じアルミドアとは重量が全然違います。私は細身なので、こういうときにもっとガタイがよければなあ、と感じます。鍵屋は肉体的負荷の小さい仕事が多く、さらにカギスターはトラブル系作業がメインです。運動量はサラリーマンより少ないかも、で運動不足気味。だから鍵屋を始めてから太る人もいるのかな。時々行う、筋力トレーニングをもっとやらなきゃいかん。ドア90度回転は辛いので、45度回転でストップ。レバータンブラー錠を確認します。これはWESTだ・・ショックを受けます。
WEST532なぜ、WEST棒カギが廻らなかったのか?ケースの中に折れた棒鍵の先端が入っており、タンブラーの障害になっています。ツイテナイ。手持ちのT51で強引に置き換えようか。鍵穴位置を合わせてみます。ケース取付ビス位置の違いだけでなく、デッドの突出する位置、長さも違います。床下のストライク位置まで変更しないといけません。面倒になってきました。急ぎでもなく空き物件なので、WEST532を仕入れて出直すことにしました。自動ドアをボルトで仮止めして、脚立も放置して退散です。残念。営業中のドアだったら、もっと面倒だったな。いや、強引にT51を取り付けていたかな。

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