6月2011

三協立山D9ピン移植

三協立山勝手口先日玄関PSシリンダーを交換した物件の勝手口シリンダーです。レバーハンドルを挙げると2ロックの鎌デッドが突出。サムターンを回すとデッドを固定、グレモン錠のような仕組みです。上の錠にはGOAL D9シリンダーが付いており、下の錠は内締りのみ。D9シリンダーはAD系のようですがテールピースが横向き、ADのように遊びはありません。初めて目にする奇妙な形状なので、シリンダーを引き取り、問屋さんに調べてもらっていました。フロント刻印がMIWAとあるので、PSシリンダーの設定もあるのかも知れません。三協立山アルミのドア名称は不明ですが、住友林業仕様だろうとのことです。築浅の戸建ドアは、ドア名称がわからないと問屋さんも回答できないほど複雑化しています。回答を得るのにも時間がかかり、もう4日経っています。こういうことが増えており、問屋さんも困っているそうです。戸建OEMシリンダーの種類が爆発的に増えているので、知識が後手後手になるとのこと。住友林業D9納期・値段さえサッシメーカーが回答できない状況が続くと、リフォーム屋さんがしびれを切らします。同業鍵屋さんがやっているようにD9のピンを全て移植して、シリンダーを取り付けました。MIWA PSだとコア交換できますが、GOALのD9やV18だと、今後ピン移植で対応することが増えるのでしょうか。シリンダーボディをピカールで磨き上げると、ピカピカの新品みたいになりました。おそらく回答が来たとしても、納期・値段ともにお話にならない条件だと思います。

PR PGVF703メンテ

美和プッシュプル錠マンション敷地駐車場に「業者用」と書いたスペースがあります。年配の管理人さんに事情を伝えれば駐車できるかと思いました。が、なんとも冷たい回答「あー、あそこのコインパーキングに停めてよ」。面倒くさがりのサラリーマン的な管理人、本当に増えてます。イラっと来たので、「もういい」と言って路上に停めたまま、エントランス内に入ります。PRキーの抜き差しに違和感があるそうです。大手デベロッパーのマンションだと必然的に下請けになります。有名どころのマンションは、解錠、交換、メンテナンスすべての発注ルートが決まっています。2000年頃と違い、現在では個人鍵屋に直接依頼が来ることはほぼ皆無となっています。MIWAのプッシュプル錠はPGVF703なので、築3年以内でしょう。PG(F)シリンダーより若干短く、外筒まわりに破壊対策のリングが付いています。ここまで破錠対策する必要はないだろうと感じます。
PR PGVF703さて、PR子鍵の差込を確認してみます。たしかに、キーを挿し込む最後の2mmで若干重さを感じる。でも人によっては、気付かないレベルです。正直ちょっと気にしすぎじゃないの?という気もする。今までに何度かクレームで鍵屋を手配している模様。PRシリンダー2個とも分解洗浄します。差込時の抵抗感がなくなりました。以前にも業者に洗浄してもらったが、半年ほどで、抜き差しに違和感が出てくるとのこと。どうも不良品だとか、部品の損傷・磨耗じゃないかと思っているようです。ここは、お客さんに考え方を変えてもらうしかない。精密すぎるゆえに、この鍵は定期的にメンテナンスをしなければいけない旨、伝えます。鍵屋のように分解洗浄する必要はありません。相変わらず、PRシリンダーの洗浄は、鍵屋にとって一定需要のある仕事です。

金剛金庫ダイヤル判読

KONGO金庫今日は平年並みの気温、久しぶりに暖かくなりました。ダイヤル解錠ではありません。戸建の物置スペースに40年ほど前の金剛業務用金庫。。ダイヤル番号不明のまま、キーシリンダーのみで開け閉めしている金庫です。長年使用しておらず、これから使用するにあたりダイヤル番号をはっきりさせておきたいとの依頼。とても珍しいケースです。すでに耐火性能はないので、火事からは守れません。「番号は5つか6つあったはず」と言われます。じゃあ1億変換?100億変換?1億に出くわしたことはないけれど、銀行ぐらいにしかないんじゃないの。4つの番号を確認して、操作方法をお伝えします。金庫ダイヤルボックス先日の大地震で金庫が開けられなくなったニュースを目にして、不安になったそうです。「地震が原因でダイヤルが動いたため、金庫ドアを開けられなくなった」そんなにわか需要があったんでしょうか?カギスターには、金庫ダイヤルの依頼はとんと入っておりません。ちなみに、業務用のダイヤルならば、ダイヤルが揃っている状態から、左回しは出来ない構造です。家庭用4枚座と違い、振動で座が動く可能性は低いと思います。ダイヤル番号不明のままだと、もしものときに大きな出費となります。番号を判明させておくことは賢い選択ですね。

フォードeconoline鍵抜き

エコノラインフォード92yエコノライン、聞いたことのない車名です。鍵が折れて、イグニションに残っているそうです。年式からして10cut、シンプルなキーウェイなので、はまることはないだろうと思います。何件かの鍵屋に断られたらしい。武蔵村山の現場到着、随分でかいバンです。エクスプローラーやらダッジ ラムより長い。室内は随分広いのに、シートは7人分。シートもでかいし、ウオークスルーのスペースも広い。大柄なアメリカ人のガタイを基準にしている車です。個人的にはアメ車のふわふわサスペンションが好きではありません。まったりと乗りたい人には好まれるのでしょう。イグニションを覗くと、結構隙間があります。ジグを2本差込、ねじります。
ford10cutイグ運良く、数分で折れ鍵を抜き取りました。スペアーキーがないので、折れた鍵をコピーしてみます。先端あわせであること、折れた位置が根元1番目であることが幸いして、難なく合鍵作成できました。silcaの大きなキーヘッドのブランクしかありません。ヘッドを削って、イグニション奥までキーが入るようにします。イグニションが廻ってもエンジンがかかりません。イグON位置でキーが折れたまま、数日経過した模様。自分で解決しようともがいたみたい。当然バッテリーがあがる。24Vなので、こちらは対処できません。保険会社に依頼すれば、ジャンピングも無料になるんじゃないでしょうか。

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