金庫

UCHIDA金庫鍵作

uchida金庫合鍵屋さんからの紹介で金庫の鍵作製。おばあさんの自宅マンションに上がる。前もって「家の中すごいよ」と言われていたが、予想以上のゴミ屋敷。病気がちで、体を動かすのもしんどいようなので、仕方ないか。誰か整理してくれる親戚や知合いはいないんでしょうか。通常、お客さん宅に上がるときにスリッパははかない。でも今回は、はかないと、大変だ。押入れの襖を開けると、UCHIDA刻印の金庫。ゴミ屋敷特有の匂いがするし、なんと言っても作業スペースがない。申し訳ないのですが、早く終わらせて退散したい気分。金庫前に正座できるスペースはある。
工具箱工具箱はガラクタの上に置く。工具箱を開くにも、障害物がある。やりづらいことこの上ない。昨日の電話では、ダイヤル番号も分からないという話でしたが、ダイヤル番号表が見つかったそうです。ものすごく嬉しい。番号表とおりにダイヤル操作。この環境でダイヤル探りまでやりたくない。金庫の上に大きな座布団が覆いかぶさっている。これまた幸いなことに、ナンバーから楽にカギが作れるパターン。一度車に戻ってコードマシンでカット。カギが廻る。扉を絶対開けないように指示が出たので、そのまま引き上げます。カギスターにとって、モチベーションが下がる環境は作業スペースがないこと。通常は、ダイヤル番号不明なら、俄然嬉しくなるんだけどね。

general金庫カギ作成

立川市、会社事務所。ダイヤル番号表はあり、カギをなくしたらしい。最近は、まずはネットで情報収集する人が多い。オフィス家具や金庫の子カギの通販サイトを見つけて、安くキーを入手する人が増えているようです。おかげさまで、今年はオフィス系の仕事、激減です。お客さんも、当初は金庫屋さんに問いあわせた模様。納期が結構かかるので、あきらめたそうです。金庫屋は鍵屋のように、現場で鍵穴を覗きながら、カギを削りながら作る技術はありません。メーカーから取り寄せるだけです。、金庫ドアのラベルgeneralがメーカーだと思っていたが、違うんですね、と言われる。ラベルはメーカーでなくブランドであることが多いです。generalはエーコーの廉価版ブランドだったかな。
金庫genaralまずはダイヤル操作で座の切欠を揃える。フロアに置かれたホームセーフ、うつ伏せになって鍵穴を覗くスペースはない。ピックして開けてドアを外すか。刻印を見ると、配列そのままのラッキーなパターンです。とりあえずピッチ取り。よく使うブランクだと4ピン目が下り坂の位置。少しブレードの長いブランクを選択。車に戻ってマシンでカットするのも面倒になり、高速手彫りを実施。勢いあまって、ヤスリの先端がズボンを破って、膝あたりにブスっと刺さる。イデデ!アドレナリンを抑えろ・・デプスデータを持っているので、一気に目標デプスまで彫るか。インプもやってみる。明確なキズが出る。また彫る。楽しいね、ずっと続けたいね。10分ほどで完成、スルスルとシリンダー廻る。もう楽しめなくなってしまった。車に戻り、キーマシンできれいにキーをもう1本カットして完了です。

FamilySafe鍵作成

family safeお客さん指定の14:00到着。15:00には外出すると言われたので、気ぜわしく動く。ラベルはfamily safe,はじめてみるブランドです。ダイヤル番号は分かっているが、鍵がない。金庫の鍵作成は、最近C***が連発している。キーナンバーではコードが分からないので、今回も読み、ピック、インプレッションでもって作成していく。ダイヤルの操作方法はなぜか英語で書かれてある。年配のご婦人と娘さんの会話から察すると、なくなられたご主人が学術関係のインテリだったと推測。最初の操作は、Turn to the right and stop at X after passing X three times。続いてTurn to the left….となる。娘さんが私のダイヤル操作に疑問をぶつける。「three timesと書いてあるのに4回廻しましたよね?」
「いや、three timesの後にもう1回廻すわけですから4回ですよね?after passing ですから」どうして、金庫の現場で英文解釈談義になるのか。タイムリミットがあるので、迅速に作業したい。ダイヤル操作をどうしてそんなに早くできるのか、との質問もありました。あの、私、本職ですよ。
金庫4ピンシリンダー
ダイヤル番号は合っているので、シリンダーが廻りました。ピックした後の読み、インプレッションに手間取り、焦ってくる。何度かキーマシンを積んでいる車との間を往復。こういうとき、戸建は助かる。マンション高層だと、往復するだけで、時間のロスが大きい。時間との勝負、ようやく出来上がったとき15:00前。終了したとき、ほっとしました。

テンキー金庫の通電不良

kOKUYOテンキー式金庫
現場付近には、お客さんの苗字の表札が何件もあります。田舎ではよくあることでしょうが、武蔵村山にもこういう地域があるんですね。現場近くのはずなのに、周囲をグルグル10分も迷走することは、よくあります。「鍵もある、ダイヤル番号も分かっているのに金庫を開けられない」そうです。お客さん宅に上がりこんで、現物を確認。これは、テンキー式金庫なのですが、”ダイヤル”と表現する人は時々います。3日前には、ボタンが反応してドアを開けることができたそうです。電池を新品にしても、反応音が出ません。92年製なので、基盤がいかれていてもおかしくはない。電池を入れ替えて、ボタンを押すと、たまに小さな音が出る。暗証番号を押すと、かすかにジーとソレノイドを動かそうとする音がします。音量は妥当なのに、開けられないなら基盤が故障だと判断するのですが、どうもこれは電圧が不足しているのではないか、と想像してしまいます。電池の端子を見ると随分錆びている。通電が不十分じゃないのかな。クリクリっと触りながら、再度暗証番号をプッシュ。ジー音・・・シリンダーが廻った。ドアを開けた後、お客さんに事情を説明しながら、端子を外すと、配線がプッツリ切れた・・腐食してますね。もう、ソレノイドは端子を修理しないと動かない。運がいいのか悪いのか。最後の力を振り絞って、ソレノイドが動いてくれました。ご主人が、弱電工事に強いようで、自分で端子も交換できると言います。鍵師としては、不完全燃焼の作業となりました。

金庫ダイヤル不具合?

老人ホーム一見すると、リゾートホテルかペンションのような豪華な建物は、老人ホームです。金庫のドアを閉められなくなったと連絡を受けました。古いダイヤルが故障したのかと思い、ダイヤル在庫を車載しました。高さ150cmの業務用金庫はDELICA LEO、両開きです。レバーハンドルを下げられず、扉のデッドボルトが引っ込まない。ダイヤルを左右に少し回してみます。自由に動かせます。業務用なら、ダイヤルが揃っていれば、左回しは出来ないはず。ダイヤルのデッドが引っ込んでないんじゃない?
業務用金庫DELICA
ダイヤル番号は控えてあるので、4つの番号を操作したところ、レバーハンドルを押し下げて、扉のデッドが引っ込みました。誰かが、ダイヤルを触ってしまったのか、扉の振動で動いてしまったんでしょう。久々にダイヤル交換かと思っていただけに、拍子抜けです。ダイヤルは滅多に操作しないので、お客さん、ダイヤルが動いたとは想像していなかったようです。ダイヤルの座を外して呼び込み部品をみたところ、磨耗もなく問題なし。30年落ちですので、耐火性は失われています。でも、ほとんどの人が使い続けますね。

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