9月2011
八王子の競売落札物件、廃墟のような事務所兼住宅。工務店だったようです。5,6年前にもここに来たことを思い出しました。強制執行の断行手前で示談となり、結局解錠もしなかったはずです。まだ、転売していなかったの?依頼元の不動産屋さんから、委託先の不動産屋との関係がこじれた旨の話が来ました。委託先の不動産屋さんが鍵を持っており、物件に入れないよう鍵を交換してくれと依頼が来ました。「勝手に開けて、勝手にカギ交換していいのよ」と言われましたが、そうはいきません。誰も立ち会うことなく、解錠するわけにはいきません。ドアが開いているかどうかわからないので、所有者兼依頼者にも合流して頂きます。私が先に到着して、玄関ドアは開いていることを確認しました。もうすぐ合流するはずの不動産屋さん、大渋滞でかなり遅れる模様。「ドアが開いているなら、立ち会う必要ないわね」と言われ、Uターン帰宅してしまいました。玄関ドア錠はU9 LDとU9 BH。鍵なしなので、取り外しが面倒ですね。比較的新しいU9シリンダーなので、テール破壊も少し面倒です。テールをガンガン叩き続けている最中、騒音を気にしたのか、近所のおばさんが正面で覗いています。怪しい者ではありませんよ。念のため、自動ドア錠も交換するとの指令。GOAL?WEST?鍵穴もバックセットも同じなので、区別がつきません。ドア下に鏡を入れても、メーカーと型番ともに見えません。施錠状態でカンヌキ突出、手持ちの棒鍵セットが全て回りません。緊急依頼が入りましたので、急いで2個同一シルを交換して一旦撤収します。自分の都合のよい日時で次回は自動ドア錠を交換です。
9月 29, 2011 12:00 AM|
カテゴリー:事務所|
コメント(0)
珍しく、調布市の現場。飲食店の事務室です。ITOKIはホームセーフも製造していたんですね。仲間内に聞くと、ダミー切欠が複数ある金庫に出くわしたことがあると言います。ダイヤルを回すと、DD値は判明する。でも、探り、ブルブル、コード表すべて上手くいきません。久々に穴を開けます。金庫は廃棄するそうです。知ってれば、90分も回り道はしなかったなあ。金庫スコープを使うのも久しぶり。解読し、ドアを開けると、理由が分かりました。DD座のみ1回り大きい、そして4枚座に振動が伝わっても、回転しない。やはりイトーキ、1クセ2クセありました。そういえば先日、同業者が金庫メーカー営業マンと交わした会話を思い出しました。
大震災の被災地で大量に集められた金庫、解錠のために金庫メーカー社員が呼ばれたそうです。自社メーカーの製造番号からデータベースをもとに大量の金庫を解錠したらしい。報酬をもらったのかボランティアなのかは知りません。メーカーならダイヤル番号は即座に分かるでしょう。鍵もその場でコードカットしたのかな?TV映像では、クレーンで金庫を持ち上げて落下させ、破壊するシーンを見ました。このような金庫メーカーの活躍もあったんですね。金庫は耐火性を保証するもので、海水の浸水は保証外です。大切な書類は大丈夫だったんでしょうか。
9月 27, 2011 7:39 PM|
カテゴリー:金庫|
コメント(0)
東村山市、2006年式マンション、競売落札空き部屋。17時すぎで徐々に暗くなります。随分日が短くなりました。玄関ドア錠はMIWA本締DAF2ロック、PRシリンダー。サムターンは通常じゃないだろうと、確認します。下は通常、開錠状態。上はスイッチサムターン、施錠状態。ついに改良工具のデビューです。なかなか感触がつかめません。音の響くマンション、さらに02刻印。破錠はもうできる時間帯じゃない。スイッチをきちんと咥えられれば、意外と軽い負荷で回せました。本番初成功、久々にドーパミンがでました。立ち会った不動産屋さんが、このドア開錠の難易度を理解できる人だったので、お褒めの言葉を頂きました。分からない人には、ほんとわからないよねえ。まあ、距離が短かく感触がつかみやすかったこと、さらに運が良かったと考えるべきです。
次は距離700オーバーも克服していこう。師匠は年がら年中これらのドアを開けているんですね。もはや感動もなく日課のような作業なんでしょう。仰るとおり、距離が長いほど、研ぎ澄まされた感覚が求められます。工具があればいいというわけではありません。片方だけ暫定シリンダーで交換して引き揚げます。
9月 26, 2011 8:57 PM|
カテゴリー:住宅|
コメント(0)
ご無沙汰している昭島の不動産屋さんより依頼。「部材はここにある、鍵交換して欲しい」珍しいケースです。WESTディンプル2個同一シリンダーのブリスターパックを受け取り、現場のテラスハウスに向かいます。グレードの高そうな賃貸住宅は、セキスイハウスです。セキスイOEMシリンダーは、大家さんもしくは不動産屋さんがハウスメーカーに注文するようです。今後は部材供給での交換が少し増えるのでしょうか。鍵屋でもすぐに仕入れられますが、何年塩漬けになるかわからない部材です。グレードの高い玄関ドア、解錠依頼が来たらどうするのか考えながら交換作業を行います。交換ついでに周囲の窓も確認、セキュリティホールがないかチェック。
主錠のプッシュプル錠サムターンも取っ手が邪魔して、通常の解錠工具では無理です。下側本締錠はサムターンもセットで交換します。これは、オプナスのパタンテ、じゃないか。先日、師匠が開けたと言っていた話を思い出します。ドーナツ状半円サムターンを起こして回します。これを開けた、なんて相変わらずキチガイだなあ。それにしても、高年式賃貸物件の過剰な防犯性には驚くばかり。もはや防犯対策の域を超えて、鍵屋には絶対に無破壊で開けさせない、との強い意図を感じます。
9月 25, 2011 8:19 PM|
カテゴリー:住宅|
コメント(0)
4/7に訪れたメーカーの製造工場、今回は別棟ドアの錠ケースが壊れた模様です。取り外されたMIWA LA錠ケースを見ると、レバーハンドルを差し込む鋳物部品が割れています。デッドボルトの部品が壊れる故障は何度か出くわしました。ラッチボルトの部品が壊れるのは初めてみました。まだ7年ほどしか使っていないので、随分短い寿命です。鋳物が割れているとなれば、修理を試みても仕方ない。ありきたりの部材で助かりました。LAケースBS64なら在庫品、即交換できます。
新品ケースを取り付けて見ると、レバー丸座の位置が今までと5mmほど違います。レバーハンドル差し込み穴に大きなよじれが加わっていたんではないでしょうか。ドア建て付けは問題なし。お客さん、「馬鹿力の男が多くて」と言っていましたが、原因はそれだけではないと思います。丸座の2本脚プラスチックパイプが割れています。これもよくあるパターン。廃材からコレクションした真鍮パイプで置き換えました。工場内は旋盤やら、マニアックな工作機械がたくさんあり、興味津々。玄人風情の職人さんが沢山いるようです。残念ですが、のんびり見学は出来ません。即退散です。
9月 22, 2011 9:52 PM|
カテゴリー:事務所|
コメント(0)
次のページ »