1月2012

金庫シリンダーのカム外れ

sky safe金庫あきる野市、家庭用金庫のブランドはsky safe。「金庫の鍵が空回りする」という現象は初めて出くわすケースだと思います。お客さんの言うとおり、右にも左にもクルクル回ります。構造をイメージしてみると、シリンダー裏の連結が外れたのだろうと推測できます。ダイヤル番号は分かっているので、少し肉体労働をすればカンヌキは引っ込みます。裏蓋を外し、内部を確認します。思ったとおり、シリンダーのカム固定ビスがゆるゆるでした。
走り金具内筒が回転してもカムに伝わらないため、走り金具もスライドしないという状態になっています。走り金具を外して、カムをがっちり固定します。86年製金庫、25年落ちです。いろんな金庫と対峙しましたが、シリンダーが空回りする状態を見かけるのは初めてです。今回は、かなりのレアケースじゃないかと思います。電子基盤を使わない機械式金庫でも故障することはあるんですね。電話口では、最悪の状態を考えて破壊解錠の可能性をお伝えしました。引き続き金庫を使用できるので、お客さんも安心されたようです。

US公衆電話エースキー

USA公衆電話アメリカ製の公衆電話についているシリンダーはエースキーです。解錠してパネルを開け、通電させたいとのことです。近々のイベントで展示するそうです。お客さんが「機械屋」と言う事務所の中は、ボール盤や電動工具、電気材料などがあります。昨日呼んだ鍵屋は「壊さないと無理」と言って10秒で引き揚げたと聞きました。借り物なので、どうしても壊さずに開けなければいけない・・専用のエースキーピックで30分以上もがきます。内筒は回転しません。お客さんもかなりの機械通なので、専用解錠工具の存在に少し驚いています。
エースキーシリンダーさすが職人、エースキーの構造をネット情報で理解し、さらにyoutubeで解錠の動画を見て勉強したそうです。自作の解錠工具を作ることまで考えたようです。動画では簡単に開いているからといって、すべてが解錠できるわけではありません。エースキーピックは経験上、sentryの金庫についているエースキーは楽々解錠出来ます。でもalpha製のエースキーは開きません。ピンによってスプリングの強さを変えています。一種のピッキング対策です。この公衆電話も産業用機器なので、ピンがノーマルでなくスプールピンでも入っているのかな?今度はブランクベースで自作した解錠工具で再度ピックに挑戦してみます。やはりダメでした。1時間ほどで見切りを付けました。売上は、差し入れの缶コーヒー1本です。

ワゴンR鍵開けatあきる野

ワゴンRスティングレー昨夜降り積もった雪が裏道やら小道だと、まだ残っています。日陰だと、凍っている路面もあります。お昼過ぎの出動、幹線道路沿いの現場で助かりました。雪はほとんど溶けています。コンビニ駐車場に到着。エンジンがかかったままのワゴンR、わんこが車内でご主人様を見つめているのかな。飼い犬がロックボタンを押してしまうことは時々あります。コンビニ店内にお客さんがいました。ピックは面倒なので、ヘルパー開けで3秒。ロードサービスなんて要は早く開けばいいんです。dogインロック帰り道、またワゴンR鍵開け依頼。先ほどはドッグインロック、今度はチャイルドインロック。オペレーターが「急ぐようにと言われましたので、よろしくお願いします」。このせりふを聞く度に、少し戸惑います。ぶっ飛ばせ、ということでしょうか。数千円の売上より事故や違反金の方がリスクでかいよ。5分後、また電話が鳴りました。思った通り、キャンセルでした。急がされるケースほどキャンセル確率は高い。ここ最近キャンセルがなかったので、ありがちなパターンを忘れていました。インロック開けは無料ですから、依頼するのもキャンセルするのも気軽に連絡できる時代です。

LAからキーレックス4000

UNIONレバーハンドル立川市の開業医院が集積しているメディカルモール。昨年keylex4000を取り付けた医院の向かいのドアにkeylex4000を取り付けます。口コミでキーレックス取付け依頼が来ることはとても珍しい。今回もMIWA LAからkeylex4000シリンダー切替タイプへ変更です。追加の加工穴を表裏とも10発開けます。LA交換用のフロント金具、ストライクに取り替えます。室内側は化粧プレートで既存サムターン穴を隠します。
キーレックスK423C
東京多摩地域は夕方から雪が積もるかも知れないらしいので、本日施工できて安心です。デフォルトの暗証番号で何度か解錠確認をします。院長さんの診察の空き時間をずっと待ちましたが、お忙しい様子。代理の看護婦さんに操作説明をさせてもらいます。暗証番号の変更をする際には、室内側切替座の番号変更シリンダー鍵穴にキーを差込みます。暗証番号ボタンは0-9,A-Eまで15個です。機械式なので暗証番号ボタンを押す順番は関係ありません。それぞれのボタンはON/OFFどちらかを設定する格好になります。なので1123という暗証番号も123という番号も同じになります。これといって難しい操作はありません。従業員用の裏口ドアなので、利便性は格段に増すでしょう。

シリンダー付間仕切錠取付

室内ドア空錠土曜日の朝はスイスイ走れます。25km先の現場まで1時間弱で到達することは平日昼間ではありえません。みぞれ交じりの雨が降っていますが、本日は室内錠の取り付けです。厳しい寒さと対峙しなくて済みます。先月現場調査した新築戸建の室内ドア、小さいお子さんが入れないように施錠機能を付けたいとの要望です。新規追加でチューブラ本締錠や簡素な面付錠を取り付ける選択肢もありました。見た目をスッキリさせたいこと、室内錠なので防犯性能を考慮する必要がないといった事情があります。既存の空錠から、シリンダー付間仕切錠に取替えることになりました。チューブララッチはほぼ同じサイズなので、フロントの加工は不要です。ラッチは耐久性を考えてNAGASAWAを取り寄せました。不思議なことに、2大ロックメーカーであるMIWA,GOALともにシリンダー付間仕切錠は製造していないですね。
シリンダー付間仕切錠ドア面に追加加工を施します。取付板を固定する木ビスが既存切欠穴と干渉する箇所がありましたので、穴を広げ、高ナットを使用して両側からM4ビスで挟み込みます。間仕切錠はあくまでも室内錠なので、施錠してもデッドボルトが突出するのではなく、レバーハンドルが固定されるだけです。また、サムターンを廻して施錠状態でドアを閉めるとインロックが発生するデメリットがあります。鍵がなくても施錠できるという点は、円筒錠と同じです。インロックが発生しても、構造を理解している鍵屋なら簡単に開けられます。NAGASAWAだと、最近は室内錠でもディンプルキーが標準になっているようです。

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