2月2011

MIWAディスクのピック

MIWAサムラッチ錠八王子で玄関ドア解錠依頼。お客さんは近くの警察署に駆け込み、警察官がタウンページを見て電話したようです。この依頼ルート、現在では激減しましたね。2000年くらいまでは、インターネットの普及率も低く、公衆電話も沢山ありました。昔は、タウンページが鍵屋にとってメインの宣伝媒体だったと思います。今日では、公衆電話ボックスもなく、戸外でタウンページを見つけようとしても難しい。カギをなくしたと言って交番に駆け込む人も減ったでしょうし、携帯でネット検索できる環境です。カギスターの場合、タウンページは広告費をペイしているだけの売上げ、やめるかどうか3年くらい迷っています。さて、現場のアパートは装飾錠2ロック。アパート玄関でも、たまに戸建玄関風ドア、サムラッチ錠があります。運の良いことに、MIWAディスク。現在、玄関カギ開けはディスクに当たることのほうが少ないので、嬉しくもあり、拍子抜けする気分です。逆にこのドアでシリンダー交換をしていたら、無破壊はほぼ無理だったでしょう。売上げ0の可能性があった。ツイテル。
合鍵屋帰り道、お付き合いのある合鍵屋さんに顔を出します。売上げは芳しくないとの話。2月は売上げが落ちるもの、という時節的な要因でなく、地域的な事情があるようです。八王子は大学や専門学校が多い地域、学生客も多いという地域柄です。ところがここ数年、大学や専門学校がいくつも23区内に移転しているそうです。理由は?千葉、埼玉、神奈川方面が実家の親御さんにとっては、ご子息を八王子に一人暮らしさせる経済的余裕がなくなってきたのかと思われます。23区内であれば、実家から通わせられる、というわけで学校側へ要望を出す。23区でも地価が大分安くなったので、学校としてもコストに見合う。まあ、話の半分は推測になります。そういえばカギスターも、大学の敷地でバイクの鍵作をすることが2年ほど前に比べて、随分減ったと感じます。さらに、八王子そごうが近々に閉鎖決定、テナントの合鍵屋さんが閉店の挨拶に来たそうです。店をたたむ合鍵屋の話も少し耳にしますね。

トステムME-01交換

トステム装飾錠東久留米市、販売完了した戸建物件。管理がメインの不動産屋さんが仲介したバブル時代の物件です。トステムMIWA 刻印はME-01、高級感のあるデザイン。外側サムラッチで室内レバーハンドル。錠ケースに二つのデッドボルトが収められている。バブル時代にはデッド2個のケースが多いのかな。とりあえず、この手の錠をバブル錠と呼んでおく。シリンダー形状は特殊なのかな、と思っていたら、よくあるTE0。出直すことなく、即交換できました。面白いのがサムターン、同じ位置に二つあります。施錠時に片方が縦向き、もう片方は横向きになってます。これが本来の向き?新築時、工務店の職人は、特にサムターンの縦横を意識せずに取り付けます。施錠時には、両方ともサムターン横向きが正解だと考え、取り付け時には、向きを変えました。
ダブルサムターン帰り道、新しいキーを不動産屋さんに届ける。この物件は、年金世代の両親が、息子のために全額キャッシュで購入してあげたそうです。商売柄、感じること・・親の経済力に依存している人が増えましたね。私の知り合いの同世代でも、親ローンで住宅を購入した例があります。昨年秋、学生が乗る高級車のイモビライザー鍵作現場では、立会いも支払いもおじいちゃんでしたね。ここまで来ると、依存というより経済的寄生ですね。確かに、日本経済が絶好調だった時代に現役だった、今の引退世代は、退職金も厚生年金も大きな額でしょう。私の親は、零細自営業者を引退、貯蓄なし、国民年金だけの生活。70代としては少数派でしょうか。日本社会に年金制度がなかった時代のように、私が仕送りしています。あと30年もたてば、世代が一つ移り変わります。現在、依存あるいは寄生している人の多くが、30年後も親の財産を食いつぶして人生を謳歌できているでしょうか?

BMW R1100RTカギ作製

BMWバイク八王子、日暮れ前。11年目にして、BMWバイク鍵作は初めて。場数の多い同業に聞いたところ、片側刻みのピンシリンダーもあるという。依頼の電話では、キーはリバーシブルの両側刻みのようです。住宅の敷地には、ポルシェとチェロキーがあります。お金持ちだから、料金もあまり気にしていない。96年式、R1100RTという暗号のような車名、初耳。随分鍵穴の多いバイクです。イグニション、左右サイドボックス、タンク、リアボックス、フロントにもボックス、すべて同一キー。silca car book2で調べると、正解ブランクはBW7Pですね。在庫なし。キーウェイが同じでブレードと首が少し長くなる、HU50APがあります。BMWの古い車用の刻みキーです。このブランクで勝負します。イグがクロス8枚、他はすべてクロス6枚、均等ピッチ。素読みの配列が、各鍵穴によっていろいろと違う。惑わされる。kawasaki同様、ピックすると、正解配列が確定する。
BMW R1100RTイグニションの追加タンブラーで手こずりました。インプレッションをするにはメタルヘッドの方がやりやすい。でも高級なバイクだと樹脂ヘッドのsilcaブランクの方が見栄えがいいでしょう。樹脂ヘッドを傷めないよう、バイスグリップを使わないようにしました。日が沈むと、随分気温も下がります。作業中、お菓子とあったかいコーヒーの差し入れを頂きました。お金持ちの人は、気持ちが豊かな人が多いと感じます。気持ちが豊かだから、お金持ちなのかも知れない。

おでかけサムターンがない

TOSTEM UR府中市、代金納付済み競売戸建。ナビで住所を検索できなかったから、築浅でしょう。敷地内のガラクタ、荒れ果てた雰囲気、ポストに充満したチラシ、長らく生活感のない淀み感。経験上、一目でこの物件だろうと確信。一応不動産屋さんの図面も確認。玄関はよくみるTOSTEM UR2ロック。このタイプ、ベージュとゴールドは常時在庫しています。ブラックは珍しい。東京多摩地域だと、ベージュが圧倒的に多いです。以前、大阪圏の鍵屋さんに聞いた話では、ゴールドが圧倒的に多いとのこと。地域によってユーザーの好みが違うのでしょうか。ブラックのカラーは活かしたいので、破錠はやめる。内筒だけ抜くのも面倒。1F腰高窓を攻めてみる。築浅の腰高窓、築古の戸建とは、縦横比が違ってきている。縦長が多い。これは、解錠工具対策か?といつも思う。両端の飛び出た枠が邪魔。上手くいかない。
2Fベランダ伸縮はしご、また登場。ベランダAを攻める。わけあって撃沈。はしごの位置を変えて、ベランダBに突入。さくっと解錠。今後は、ピッキング工具より、はしごの方が使用頻度が増えそう。玄関へ降りていく。下側の本締錠には、TOSTEMが開発した、お決まりのおでかけサムターン・・・がない。室内側からばらして、デッドを引っ込める。玄関ドアを開けるのに余計な手間がかかる。シリンダーボディを移植して、2ロックは交換終了。着脱式キーの、おでかけサムターンを、あちこち探す。見つからないのは初めて。仲間内に聞くと、タンブラーは数枚だけど、H248タイプではないらしい。仮に作ったところで、販売したお客さんにメタルキーをサムターンとして渡すのは、通用しないかと思う。工務店の職人さんが、リフォームのための見積もりおよび寸法取りをやっている。残置物を片付けるのも工務店らしい。まずは、おでかけサムターンとはどういうものかを職人さんに説明。そして、お願いする。「片付けの際に、キーヘッドが樹脂製の、おでかけサムターンを真剣に探してください」おでかけサムターンは室内側ユニットとして取り寄せることができるらしい。見つからなければ、取り寄せて交換します。

空き部屋U9交換

U9 LA GD五日市のアパート、空き部屋、U9シリンダー交換。LA GOLD色にたいして、シリンダーはステンレス色が付いています。カギスターはこの違和感が嫌い。色を合わせてカギ交換。その後、新解錠工具の味見をする。昔は、空き部屋の交換作業で、しょっちゅう解錠工具の練習をやっていましたね。このNewTool、少しコツがいる。工具に取り付けた自作LEDライトのサイズが大きい不具合を確認。修正点が見つかった。悪いことをしているわけではないですが、一応通行人が来ないか気にしながらの作業になりますね。阿伎留神社
物件の向かいに阿伎留神社がありましたので、ちょいと見物させて頂きます。古木が生い茂り、風格があります。目に付いた忠霊塔の碑文に目を通します。昭和30年建立。日清・日露・大東亜戦争を通じて散華された、この地域の215柱の英霊を祀る旨の記述があります。私が生まれる前の時代ですが、私なりに当時の日本人の心情を感じ取ります。占領期を脱し、GHQによる洗脳がまだ、地方にまで浸透していない時代でしょうか。まだまだ戦前の日本人の魂と気概が息づいていた時代、ごくごく当たり前の愛国心を持つ地域の人が、皆で工面して建立されたと思います。日本中の至る所に、このような慰霊碑はあるはずです。神社仏閣巡りが趣味ではないですが、作業現場近くに神社を見かけると、時々好奇心を抱いて、立ち寄ります。日本の神社はコンビニの数よりも多いのですから、至る所にみかけますね。

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