アナログ広告の行方1
立川市のアパート、ルーチンワークのような玄関シリンダー交換。入り口の集合住宅用ポストに鍵屋のステッカー。商売柄、自然に目が留まります。この文言は新しいパターン、最近貼られた模様。帰宅後調べてみたけど、事務所の実体があるのか分かりません。組織的な鍵屋なのかも知れません。開業時、この広告をやろうかと悩んだけど、てっきり忘れていました。なので、ちょくちょく見かける、ポストに貼り付けられたステッカー広告、効果のほどは分かりません。2000年以前であれば、鍵屋の広告媒体といえば、すべてアナログです。104,タウンページ、チラシ、ステッカー。逆に言うと、これらを制していれば、安泰だったんでしょうか。ネットと違い、変化の遅い媒体なので持続サイクルも長い。でも今や紙媒体の広告効果の凋落ぶりはすさまじい。こういうステッカーを見かけた人がいても、即電話につながる時代ではない気がします。ステッカーの場合、効果以前にモラル的な問題があります。了承を取って貼り付けているわけではないでしょう。オーナーさんや管理会社から、クレーム電話が来ることもあると聞きます。そういえば、過去にチラシのポスティングを行った分譲マンションから長ーいクレーム電話を受けたことがあります。監視カメラ画像を見て、ポスティング行為を即制止する管理人もいました。紙媒体の没落とともに、ポスティングそれ自体が忌み嫌われる風潮にあります。さて先日、タウンページ広告更新の営業電話がかかってきました。毎年、営業マンが訪問して来ます。なんと今年から、電話と郵送で更新手続きを行うと言われました。営業マンの人件費さえカットしないといけない台所事情なんでしょうか。更新熱が一気に下がりました。広告費をかろうじてペイしない程度の効果なので、ここで打ち切る方針です。とはいえ、皆がネットだネットだと騒ぐ、その流れとは逆方向に光明が見えることもあるだろうと考えます。コンサルタント本の影響でしょうか。
先日契約した、地域バスの時刻表への広告、ようやく配布されたようです。営業マンいわく、自治体が運営する福祉目的の意味合いが強い小さなバスの運用が増えているそうです。ターゲットは年配の方になります。ネットと違い、あちこちに電話して料金比較する客層ではないでしょう。電話が少なくても、成約率は高いと期待して、しばらく試してみます。次回は、大手に荒らされ、誰も見たくなくなる、いびつな鍵業界のタウンページについて考察します。