アクトレバーハンドル錠

WESTアクト
依頼主のアパートに到着したときに、panaHOMEの看板が見えました。WESTかなと思い、玄関ドアを見ると、やはりアクトレバーハンドル錠でした。外出時に鍵を抜くのを忘れてしまったそうです。帰宅時にも鍵が刺さっていたので、一安心・・・とはいかず、誰かにコピーされたかも知れない、キーナンバーを控えられたかも知れない、というわけです。こういった理由で鍵交換をする人が時々います。一昔前より、防犯意識の高まりを感じます。
WCY65
既存シリンダーは、なぜだか鍵穴が奥まっていて、エスカッション側から固定するビスもない。本来アクトレバーハンドル用が適合するシリンダーですが、アクト握り玉用シリンダーを取り付けています。握り玉用だと、ビス穴がないので、若干エスカッションががたつきます。以前交換した鍵屋が、在庫がなくて、機能上は問題ないからいいや、と妥協したんでしょう。職人としてのプロ意識レベルが低いと言える仕事ですね。素直に事情を説明してお客さんが納得した上での取り付けでもないようです。神経質な人なら、クレームになる作業でしょう。せめて、ビス穴を加工して、シリンダー長さを伸ばす細工をした努力の跡を見たかった。

uchida金庫の解錠

UCHIDA金庫
77年製ウチダ金庫の解錠です。扉の色が赤なんて初めてです。鍵がないので、まずは作成します。その後作成した鍵でテンションをかけながら、ダイヤル番号を探ります。ダイヤルの解読に1時間以上かかりました。これ以上やってだめなら、もう穴を開けるしかないかなあ、と感じていたところです。原因は、鍵の周りが渋いことでした。0.1mmほどの違いですが、シリンダーがスムーズに廻るくらいでないと、探りには悪影響を及ぼすのでした。10年選手が、今頃こんなことを言うようでは、まだまだですね。解錠した後、お客さんに
「まだ使えますか?」
という質問をよく受けます。耐火金庫の寿命は20年です。20年経つと、コンクリの水分が失われ、スカスカになります。
「火事が起きたときには、中の書類は守れないでしょう。でも、保管庫としてなら半永久的に使えますよ」と伝えます。捨てるにしても、産業廃棄物の処分費用が結構かかるので、使い続ける人が多いようです。

MIWAディスク鍵抜き

自動施錠MM
ラブホの自動施錠のシリンダーはMIWAディスク。折れた鍵が中に残っています。いつもはドアが開いた状態で依頼されるのですが、今回はドアが閉まっています。しかも、折れた根元側の鍵は捨てた、と言われます。幸いなことに折れ鍵はシアラインがそろう位置にあり、手前のタンブラーをピックすることで内筒を回転させられました。折れ鍵が本来の位置より奥まで移動していたら、厄介な作業になる可能性がありました。ドアを開けた後に、シリンダーを取り外して、内筒を抜き出し、鍵を抜きました。
H248折れ鍵
この現場の終了後に、店舗の解錠依頼が入っていたので、急いで作業を完了させようと力んでいました。でも、キャンセル電話が入ったので、のんびりモードに切り替えます。相変わらず鍵屋はキャンセルの多い職種です。夕方には、車の鍵紛失で出動体制に入るや否や、鍵が見つかったとの連絡です。これほどキャンセルの多い職人仕事はないでしょう。出動前のキャンセルだから、がっくりくることはありません。心配なのは、こういった電話が連発すると、仕事の流れが悪くなることです。心理的にも(またキャンセルじゃないのか?)という気持ちになると、急かされることに抵抗を感じることがあります。だから、そもそもこういう電話自体入って来て欲しくない、という心理が働きます。

WEST引違戸錠交換

網戸
貸家玄関引き戸の錠はYKK3点セットです。戸先鎌錠と内締の鎌錠、それから2枚の引き戸が重なり合う位置に召し合わせ錠(引違戸錠)が付いています。サッシメーカーの装飾引き戸錠3点セットで交換すると、結構な金額になります。不動産屋さんの要望で、今回は真ん中の引違戸錠を交換します。WEST355はディンプルキー3本付き、キーを押さずに90度回して施解錠操作できます。
WEST355
引き戸の内側に網戸があります。室内化粧座の高さが既存錠より2mm高くなるので、すれ違う際に若干ゴムが擦れますが、許容範囲でしょう。網戸が外側に付いていたら、シリンダーの出っ張りに当たるので、WEST355取り付けをあきらめることになったでしょう。梅雨の合間の晴天で、気温は30度手前、非常にムシムシします。心地よくない汗がにじんできました。

神社で金庫開け

神社
依頼主は神主さんです。神社の敷地内での作業というのは初めてです。周辺は市街地ですが、この一角だけ静寂な鎮守の森です。首都圏では、この30年間で1/3の鎮守の森が消失したというニュースを思い出しました。寂しい思いがします。
SNCsafe
金庫は、見たことも聞いたこともないメーカーです。現在は存在しない金庫メーカーはたくさんあります。ダイヤル解読をした後、神主さんと世間話。神主さんは跡継ぎがいなくて、複数の神社を兼務している場合が多いこと、サラリーマン兼業の神主さんも多いこと、などなど。現代日本人の信仰の薄れと大いに関係していると思わざるを得ないですね。神道は宗教といえないほど、緩やかで寛容な土着的信仰というのでしょうか、教義もないしお布施の強要もない。営利企業ともいえる新興宗教ばかりが経済的に肥え太る現状に、どうも理不尽さを感じるのです。売上げの一部を賽銭箱に入れて、参拝して帰途に着きました。

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