三協立山D9ピン移植
先日玄関PSシリンダーを交換した物件の勝手口シリンダーです。レバーハンドルを挙げると2ロックの鎌デッドが突出。サムターンを回すとデッドを固定、グレモン錠のような仕組みです。上の錠にはGOAL D9シリンダーが付いており、下の錠は内締りのみ。D9シリンダーはAD系のようですがテールピースが横向き、ADのように遊びはありません。初めて目にする奇妙な形状なので、シリンダーを引き取り、問屋さんに調べてもらっていました。フロント刻印がMIWAとあるので、PSシリンダーの設定もあるのかも知れません。三協立山アルミのドア名称は不明ですが、住友林業仕様だろうとのことです。築浅の戸建ドアは、ドア名称がわからないと問屋さんも回答できないほど複雑化しています。回答を得るのにも時間がかかり、もう4日経っています。こういうことが増えており、問屋さんも困っているそうです。戸建OEMシリンダーの種類が爆発的に増えているので、知識が後手後手になるとのこと。納期・値段さえサッシメーカーが回答できない状況が続くと、リフォーム屋さんがしびれを切らします。同業鍵屋さんがやっているようにD9のピンを全て移植して、シリンダーを取り付けました。MIWA PSだとコア交換できますが、GOALのD9やV18だと、今後ピン移植で対応することが増えるのでしょうか。シリンダーボディをピカールで磨き上げると、ピカピカの新品みたいになりました。おそらく回答が来たとしても、納期・値段ともにお話にならない条件だと思います。