住宅

U9合鍵が抜けないat昭島

MIWA LVF昭島、築2年ほどのアパート。地元の大手合鍵チェーン店からの依頼。U9の合鍵が抜けなくなっています。ぱっと見たところ、LAかと思わせます。でも、シリンダー外径とデザインがどうも違う。MIWA防犯建物部品のLVF鎌デッドでした。スイッチサムターンが標準。MIWAのLVやRVHの官民合同会議仕様、多摩西部でも時々みかけるようになりました。過去に一度U9 LV破錠で手こずったことがあります。ここまで破錠対策する必要あるのか、というぐらい堅牢なシリンダーです。何とか無破壊解錠をマスターしなければならない。
防犯建物部品シリンダーを分解していき、キーが抜けました。状態がさらに悪ければ、キーヘッドを削り、コア取り外しになったでしょう。原因は?2枚目3枚目のカットが浅い。内筒を一度でも回転させると、ロッキングバーが食い込み、上がらなくなる。そのために、キーが抜けなくなっていました。チェーン店だと、数年で社員が入れ替わる。今回は経験の浅い人がカットしたのかな。ちょうど吹雪のような天候状態、指がかじかむ。冷たい指にホウホウと息を吹きかける。このとき、リンク先ブログ「ねずきちのひとりごと」の本日記事を思い出しました。雪中での稽古、かじかむ手に息を吹きかけただけで、怒鳴られ、雪の中に頭をねじ込まれた、後の総理大臣。やれ人権だと騒ぎすぎる現代日本人とはかけ離れた、厳しすぎるしつけです。明治時代の日本人の精神は、本当に強靭だなあと尊敬せざるを得ません。

プレジデント空錠交換

kodaiプレジデント八王子市の店舗併設の玄関ドア、35年もの。室内サムラッチハンドルが壊れて、取り外したまま5年が経過。よくぞ5年間も我慢したものです。ラッチがないドアは、すごく不便だと思います。セパレートになったプレジデント本締錠は問題ありません。KODAIサムラッチ空錠のニュープレジデント、納期が2週間かかりました。すでに売れ筋製品ではないので、受注件数がたまると随時生産しているそうです。「そろそろ廃盤になるんじゃないの?」と問屋さんが言っていました。
サムラッチ空錠案の定、交換しただけで仕事は完了しません。傾いた木製ドア、建て付けが悪く、ドア下部が床に擦れます。さらに、ラッチボルトがストライクに入りません。ドア下部はベルトサンダーで削ります。ストライクは位置をずらします。ドア室内面は光沢があるのですが、室外面はかなり色あせていますね。かなり交通量の激しい交差点にあるという立地条件が原因なのでしょうか。単にニスや塗装を怠っているだけでしょうか。

オプナスMMX玄関開け

オプナスMMX例年2月は最低売上げ、暇な空気が漂う。下請け依頼の電話が鳴る。「昨日、別の鍵屋がギブアップした」らしい。築浅の大東建託、よくある2F建メゾネットタイプ。(ひょっとして、最近増えてきたというスウィングサムターンか?)そんなの、少なくとも関東では、開けられるのは師匠しかいないんじゃないの?不安を抱えながら、現場に到着。お決まりのオプナスMMX。通常サムターンに拍子抜け、難なく解錠。お客さんに昨夜起きた経緯をじっくり聞かせて頂く。作業報告書控えも拝見し、またこの業者か、と理解する。ネット検索して表示された、キーワード広告をクリック。大手鍵屋を呼んだらしい。このパターン、本当に多くなっている。無破壊で開けられない理由を聞かされ、破錠交換で5万円コース、もしくはガラス破壊交換で8万円コースの二者択一の話になった。当然お客さんは拒否、キャンセル料金\6,300を支払い、ヘボ鍵屋には撤収してもらったという。ここでカギスター、恐ろしい法則に気付く。技術レベルが低いほど、単価がupするの法則。無破壊で開けられる鍵屋より、破壊して交換する鍵屋の方が断然高い報酬を得るって、どういうことだ?おかしいよね。しかも、開けられなかったくせに、\6,300を頂戴するとは何事だ。鍵屋は原則成功報酬の商売。開けられないなら、深夜だろうが1円ももらわずに帰れ!ただし、鍵穴に接着剤が詰められたり、故障しているならば、話は別。資金力のある大手が、多額のキーワード広告で個人客を釣る。個人鍵屋と違い、日本全国に下請けを抱えていれば、どの地域でも仕事を振れる。広告料金を無駄なく売上げに結び付けられる。若いのに人間のできたお客さん、「まあ、勉強代ですかね」と言っている。しかし、現場で拒否せずにぼったくられるケースも多いのではないか。カギのトラブルなんて一生に一度あるかどうかの人も多い。金額も10万円以下だし、消費者センターなどに相談する人も稀でしょう。法外な金額でヘボ鍵屋を派遣するシステム、どうにかならないの?本当にカギ業界、おかしくなっている。

フランス落とし調整

フランス落し八王子、マンションのエントランス。依頼内容が不明確。警備会社から管理組合、そしてデベロッパーへと伝わった内容は、「エントランスドアの開け閉めがおかしい」とのこと。管理人不在。キースイッチで開閉できるドアは、自動施錠AHと子扉に電気ストライク。何度確認してもおかしな点はない。すると手前の、錠のついていない、大きな両開きガラスドアかな。子扉側を開けることができない。フランス落としのレバーを倒しても、10mm飛び出たロッドが擦れている。下側のロッドも上側のロッドも、ストライク穴に入り込んでいる。依頼内容はこれに間違いないでしょう、と依頼された会社へ電話連絡。グレモン錠と同じように、ロッドはねじ込み式のはず。
ロッドねじ込みフランス落としを外す作業は初めてです。刻印は”末広”とある。どこかで見かけたことのある金物メーカー。上側のフランス落しを外すときは、気をつけないとドア内に落ちてしまいます。ねじ込みまわしで、10mm短くなりました。経年でロッドは自然に緩むものなんでしょうか。これで、ロッドがドア面とツライチになり、自由に開け閉めできるようになりました。

TAIKOデジタルロック解錠

TAIKOデジタルロック立川市、競売で落札された空きマンション玄関。まずはGOAL6ピンをピックする。補助錠としてTAIKOデジタルロックが付いている。サムターンの解錠方向を勘違いして、ずっと反対方向に力づくで回そうとする。ここで、トラブル発生。先端パーツとスプリングがポロリと落ちた模様。やばいandがっくり。久しぶりに師匠ヘルプ。駆けつけて頂いた師匠「あまり短時間で開けないように」お願いしたのだけど、1分で解錠。立ち会ったリフォーム屋さん、「あーららら・・・」時間を掛けた上に開けられなかったカギスター、かなり格好悪い。完全敗北。敗北の原因は?1.解錠方向の勘違い、そして思い込み。間違った思い込みを修正できないと、ドツボにはまる。2.先端パーツを確実に固定していなかった。あまりに寒くて、などという言い訳は通用しない。3.○○○からの距離が短くて、既存の工具ではきっちりグリップしない。・・・負けを認めて、また改善・成長していきたい。
暗証番号変更シリンダー交換後、デジタルロックの暗証番号を確認。裏蓋を外す。キーレックス1100や2100のように、差し込む方向を変えるのではないとわかる。なるほど、ONとなる番号が赤、OFFとなる番号が青になっている。仲介の不動産屋さんに電話して、その場で分かり安すぎる番号に変換。その後、師匠と現場エピソード談義。師匠とエピソード談義しているときが、一番楽しい。鍵屋として至福を感じる。過去には、頻繁に師匠ヘルプで勉強させて頂きました。師匠のおかげで、課題がはっきりとわかります。師匠のように超速ではないけど、少しずつ成長できます。ありがたい限りです。

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