住宅

内締玉座の故障at立川市

GOAL UC「ベランダの鍵が壊れた」と言われると、掃きだし窓のクレセント故障を想定します。現場はマンションのベランダへ通じる開きドア、内締り機能のみのインテグラル錠、GOAL UC BS100でした。めったに出くわさないタイプです。サムターンを回しても空回りします。日頃の開閉も随分と固かったそうです。錠ケースの角芯穴が廻りません。UCケースのBS60はありますが、100は在庫なし。145HMDの1型に換えると内締錠になりません。DAC-100のケースを使用します。UCに比べるとグレードが落ちるけど、通用口なので、よしとします。
インテグラル内締錠動作確認をすると、室内玉座のサムターンが廻ったり廻らなかったり。角芯を収める穴が歪んで広がっています。というわけで、DAC2の室内玉座に置き換えます。スムーズに開閉できます。今までは建て付け悪化の影響で、デッドとストライクが強く擦れていたのかも知れません。DAC-100のデッドはUCに比べると小さいので、擦れることもありません。部屋を引き払うに当たって、故障していた錠を直して退去するという状況でした。

alpha装飾錠修理

alphaサムラッチ3690八王子の戸建玄関ドアはヤマハ、錠はalphaのサムラッチ錠。サムピースを親指で強く押しても、少ししか下がらない。ために、ラッチボルトが半分しか引っ込まない。錠ケースを取り外して分解します。年配のおじさんが、好奇心満々で私の作業を見つめます。こういう人は元職人じゃないかと思っていたら、やはりそうでした。現役時代に建築した自宅のホームセキュリティは全て自分で施工したそうです。故障している部品もなく、上下スライドする際の擦れが原因です。グリスを取りに一旦車に戻ります。「さわらないでくださいね」と一言、言うべきでした。おじさんは、やはりメカニズムを確認する衝動を抑えられなかったのでしょう。部品が飛び出していました。スプリングなどのやっかいな部品が飛び出してはいないので、すぐに回復です。錠ケースを分解する時は毎回、写真を撮る習慣があります。部品がバラけた際の、保険用です。グリスアップで動きがスムーズ。さらにサムピースの可動範囲が良くない。上に80%ほどしか上がらないのは、10mmボルトで挟み込んでいる板部品の位置ずれが原因でした。ラッチのスプリングが強いので、まだまだ使えるでしょう。サムラッチ錠ケースサムラッチの主錠の下には、外締りのみのチューブラー本締錠、上には内締りのみのチューブラー本締り錠です。とても珍しい3ロックです。内締錠のデッドが完全に突出しません。サムターンの芯がグニャリ曲がっているのを発見、修正。根本的な原因は、建て付けのずれでした。長年デッドとストライクが強く擦れる状態で使用し続けたんですね。子扉が2mm下がっています。擦れる部分のストライクを切削して対応しました。

鍵開けと駐車スペース問題

公団道路日野市の公団住宅、玄関ドア鍵開け依頼。この団地は8年くらい前に鍵交換で何度か訪れた記憶があります。敷地内道路の様変わりに気付く。現在は一方通行になっている。目的のx号棟を見逃したので、もう一度公道に出て、入場し直す。時間ロス5分。さらに、ガードフェンスというのか、パイプガードというのか、バリケード設置が徹底されている。パイプガードは全て南京錠が付いている。駐車スペースがない。探すこと3分。だんだん嫌気が差す。俺は好き好んでここに来たんじゃないよー。ガードの外側に駐車している作業車は、おそらく管理事務所で手続きを取ったんでしょう。玄関開けなんて作業時間は3分かも知れないし、1時間かも知れない。通路に車を停めると、車幅の広い後続車は通行できなくなってしまうか。かといって、敷地外の公道に停めると違反が怖い。駐禁トラウマがまだ解消されていないからね。付近唯一の駐車スペースを見つけた。エントランス前の歩道半分を埋めて強引に駐車する。鍵屋のマー坊さんのように図太くいかなきゃダメだと思う。
公団ドア錠RA解錠作業自体は3分で終了。電話受付では、外国人なまりの日本語。モンゴル出身の外国人妻でした。「そうやって開けるんだー」随分明るい若奥様です。日本もどんどん外国人比率が高まっているね。急いでカギスター号に戻る。部外者の駐車を徹底的に排除しようとする集合住宅が増えています。新し目のマンションだと、遠隔操作のチェーンを下げないと、敷地内に入れない物件もありました。迷惑駐車対策だというのは分かるのですが、どうも排他的な意図を感じます。たとえ入居者でも、荷物の積み下ろしなどで、不便を感じることがあるんじゃないでしょうか。スケジュールが決まっている工事車両ならまだしも、トラブル系鍵屋は突発・緊急依頼なので、のんびり駐車するわけにもいきません。モラルの崩壊と、それを阻止するための不寛容さが混在する社会の風潮からすると、今後こういう集合住宅はどんどん増えるでしょう。困ったものです。

師匠のパイプ曲げ教室

トステムUR片道35kn,練馬の戸建賃貸玄関ドア。通常、交換でこんな遠方来ません。長時間の運転はあきる。お得意さんからの依頼で、TOSTEM2シリンダー交換。TOSTEMのURやらPSは通常在庫にしておかないといけない。遠方への現場2往復は極力避けたい。帰り道、久しぶり師匠宅に顔を出す。現場エピソード話を放出し合う。ピーク時は、毎日睡眠時間3時間、鍵業界のゴルゴ13と言わせしめた師匠。最近は完全にマイペース。鬼のように稼ぐスタンスを放棄したようです。暇があればよく解錠工具を作っている師匠、進化したパーツの一部を拝見する。進化をやめたら鍵屋はダメだ、とおっしゃる。
ステンレスパイプ過去に師匠に作って頂いた工具のショートバージョンを自分で作成したのですが、イマイチ。狭小住宅が増えており、ショートバージョンも必須。師匠に修正をお願いする。なだらかな曲線を描くようにしないと工具の挿入がきつい場合がある。芸術的な2次元のR、そして根元は官能的な3次元のR。強度を増すため、8mmステンレスパイプに6mmパイプを入れる。だから難易度がどんと上がる。その後にバーナーであぶって曲げていく。カギスターが2時間試行錯誤してうんざりした曲線を、10分ほどで美しく仕上げてしまった。さすが鍛冶屋の息子。これからのトラブル系鍵屋は、ステンパイプ曲げにも長けておく必要あり。師匠の手の動き、力の入れ方を凝視する。自分とは何かが違う。ビデオに取っておくべきだった。何度も動画を見たい。師匠は長嶋茂雄タイプなので、感性で説明する。論理的な説明が欲しいカギスターとすれ違いが起きる。長嶋監督に打撃不振の選手がアドバイスを求めたときのように、何を言っているのか理解できないフラストレーションが起きる。やはり自分で何度も練習するしかないようだ。

鍵交換のち駐禁ステッカー

マルティロックBH10年前にマルティロック玉座に交換した事務所からのリピート依頼。媒体は確かチラシポスティング。新米鍵屋時代、この頃はチラシの効果、あったなあ。すぐ近くのマンション1室に移転するそうです。まずは旧事務所の玉座を元々付いていたSHOWA玉座に戻す。昔のマルティ玉座はUCベースでした。現在はDAC2ベースです。お客さん、新しい事務所玄関ドア錠も同じタイプ、玉座だと言います。マルティ玉座を移設する段取りになりました。で、新しい事務所に到着。えーと、これは玉座ではなく、レバーハンドル錠LDSPです。素人目には同じに見えるのかなあ。引越し先もマルティロックなので、問題ないと思ったのか。マルティロックがお気に入りのようなので、新品シリンダーに交換します。交換と精算合わせて10分くらいかかったでしょうか。駐車禁止違反マンション前、路上の作業車に戻ると、フロントウインドウに駐車違反ステッカーあり・・赤字確定。一転ブルー。今年2回目。なぜか短時間駐車のときにやられてしまう。周囲の迷惑にならない広い道路、広い路側帯への駐車、周囲にコインパーキングなし、引越しに伴う他業者の車がマンション敷地に数台あり、遠慮して路上に駐車したこと・・・感情的な言い訳は抜きにして、駐禁の標識はあるのか?ああ、よくみりゃ100m向こうにあるね。確認開始時刻10:37、違反確定10:40、早業だ。駐車禁止の厳罰化以降、昨年まではまったく駐車違反はなかったのに、一転今年はハイペース。東京多摩地区の民間取締り要員も増員しているの?知り合いが、ステッカーを貼りそびれた取締り要員のセリフを耳にしたことがあるという。「いやーあれ、惜しかったね」やはりノルマか歩合があるんでしょう。競争のない取り締まり独占ビジネス、かなわない。仕事柄、年に数回は必要経費だと割り切るしかないのかな・・・

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