ベンツCクラス鍵作開け
04yメルセデスC200 kompressorのトランクインロックです。トランクの鍵穴が下向きのため、ドアをピックした鍵屋さんは撤収したそうです。ベンツのトランクインロックだとドアを開けても、トランクを開ける術はありません。右ハンドルの運転席ドアと壁の間は作業するには十分なスペースがあり、助かりました。一応、ベンツ2トラ用の専用ピックを試しますが、回る気配が全くなし。ドアから読んで作成することにします。ピックして配列読みの時間は数分ですが、毎度キーカットに時間がかかります。2トラ用ジグとデプスキーだと作業が面倒くさく、30分くらいかかりました。使用頻度が少ないので、なんとか我慢できます。ドアでスムーズに回る鍵をトランクに差し込みます。いつもの90度回して押しこむ、という操作が出来ません。キーが不完全なのか、戸惑います。45度回した状態でレバーを引っ張ればトランクは開くのでした。車種年式によって操作が違うようです。年配のお客さんは定年間近なのでしょうか、「定年後はあなたのような感謝される職人仕事を考えている」と言われました。鍵屋って楽しく稼げる商売に見えるんでしょうか?職人としてのベースのない人が年配で鍵屋なんて始めると、とてつもなく苦労するでしょう。挫折する確率がかなり高いと思います。今日のように、ぽかぽか陽気の昼間で、作業しやすく感謝される現場とはまったく正反対の現場だってあるわけです。鍵師という仕事に幻想を抱いている人には、毎度私の本音をお伝えして「やめたほうがいい」と言います。セキスイ浴室空錠取替え
八王子の一戸建て、浴室錠が壊れたトラブルが発生したようです。ラッチボルトが引っ込まず、ドアが開けられない状態。内開ドア、ラッチをうまく攻撃できず、ドリル破壊を考えます。滑り出し窓が開いていると教えられ、ここから浴室に侵入します。体の大きい人は無理でしょう。隙間から入るのは問題ないですが、捕まるものがないので、上体がそのまま床面に落ちそうになる。気合を入れないと怖い。無事に着地出来ました。部材はセキスイの浴室空錠でした。廃盤でなくてよかった。本日は部材を取り寄せて交換となります。
メンテナンス部材の交換なのに、すぐに終わりませんでした。2本脚ビスピッチが44から50になっています。アルミに追加加工を施す。ローズの径が大きくなっており、框の段差で浮いてしまう。ローズの戸先部分を変形させてしっくり収まるようにする。故障したケースの刻印はAGE、今回はCOWです。浸水しないように樹脂パッキンを挟み込むようになっているのが改良点。同じメーカーだけど、ブランドが変わって設計情報が変わってしまったんでしょうか。
kaba補助錠とシリンダー交換
公団住宅で補助錠取付けとシリンダー交換工事です。既存キーシリンダーがU9で主錠HPD、補助錠がNDZとなっています。交換する条件は、空転するセイフティサムターンが付いていること。kabastarはパテント切れでneoに変わっていることは知っていましたが、補助錠もかつての4500シリーズが廃盤とは知りませんでした。必然的にkabastar 6500シリーズを選択することとなります。丸座タイプの6503Rを取り付けることになりました。主錠は、出来ればバリアフリータイプのレバーハンドル錠HPL-40への交換がご希望でしたが、HPD40より長いシリンダーとなります。他社シリンダーHPD40KJを装着すると鍵穴が4mm沈んで、キーヘッドが障害となる可能性があり、メーカーとしても動作保証が出来ないとの回答。主錠はneo同一キーでシリンダー交換のみとなりました。
シリンダー貫通穴は利用できるけど、4点ビス位置は違います。シリンダーカラー外径が小さいので、ドア室外面の地肌が露出した部分をホワイトのタッチペンで塗りました。kabaの取付説明書は、毎度理解するのに時間がかかります。めったに取付けない部材だからですかね。ATライナーをそのまま使うとNDZのデッドボルト高さが2mm違ってきます。ストライクを追加加工するのはやめて、ATライナーを少し加工してデッド位置をあわせました。2個同一キーだと鍵が10本も付属します。また、室内専用のキーが2本ついてきます。在室時には、サムターンを空転モードにしないようメーカーの注意書きがあります。緊急時に外出しようとしても、キーがどこかにあるかわからないようだと、大変な事態になりますね。








