クラウン合鍵、PS合鍵
中古車屋さんに伺い、出張合鍵です。トヨタ クラウン内溝のブレードカットです。シナ製キーシェル自体は、車のオーナーである、お客さんが個人的にオークションで入手したらしい。元カギの根元は、樹脂に亀裂があり、キーがぐらつきます。made in chinaのレプリカ、オークションによく出品されています。ブレードをカットして、イモビのICチップとリモコン基盤をキーシェルに移植するそうです。ブランク供給での合鍵、リスクがあるので個人客ならやりたくありません。過去に粗悪なベンツ2トラ、フリップキーのブランク持込で、苦労したことがあります。キーウェイ自体がいい加減でキーの抜き差しがスムーズに出来ないのです。スムーズになるよう加工した経験を思い出します。一見個人客だと、そのリスクまで鍵屋が背負うことになりかねません。まあ、この車屋さんはリピートですし、今後イモビの合鍵需要も期待しているので引き受けました。帰り道、おつきあいのある合鍵屋さんに寄ります。
「PSの合鍵始めたよー」カットしたPDブランクはすこぶるスムーズ。Partial Design,部分意匠権を獲得し、メーカーからの提訴にも勝利したので、法的に問題ないといいます。それにしても、リスクのある合鍵を始めましたね。結構なチャレンジャーです。この合鍵屋さん、JNもかなりの本数をこなしていて、合鍵の腕は私より上だと思います。確か、マトリクス用のバイス、それに専用ガイドとカッターが発売されています。ところが、これらを一切使わずに、カットしているとのお話。PSはサイドのカットがないので、クレーム確率が随分低いのかな。MIWA PSは戸建向けですが、集合住宅向けロングのPRまでチャレンジするつもりはないようです。PRは純正キーでも廻らないトラブルがあるので、合鍵に問題がなくても、クレームが来る可能性があります。やはり子カギをメーカー取り寄せ2週間だと、渋るお客さんが多く、売上げ機会損失をなくしたいと考えているようです。私は、合鍵の売上げは正直どうでもいいので、何かあったら紹介しようと思います。