ハーレーFLH1340鍵作
三鷹市の玉川上水沿いに目立つハーレー、そしてつなぎ姿で作業する人が視界に入った。駅近くの住宅街、袋小路やら一方通行やらで、右往左往。現場まで50mという位置にいたのに、10分以上かかってしまう。よくあることだ。77年式、FLH1340という車種らしい。ハーレーは車種・年式によってエースキーだったり奇妙な形状の刻みキーだったりと、種類が多すぎる。鍵穴に対面するまでは想像もできない。ピック先端が鍵穴奥の壁に接触したとたんに火花がバチバチと散る。先端が黒くなっている。イグでショート?漏電?おっかない。バッテリーを外して頂きました。ハンドルロック機能はない。数年前購入したときから鍵がなく、誰でも自由にON,ACCに回せてしまう。鍵があれば、この動きをロックできます。昨年ハーレーに出くわした現場を思い出します。ダブルホイールというんでしょうか、ブランクだけで内筒が廻ってしまうので、まともにインプレッションも出来ない。オオはまりした挙句、パーツ分解をしました。
ようやく合致するブランクを見つけました。産業用ロックのA版ブランク。ブランクは左右対称だけど、片側刻み。例えるならH248のミニミニ版、片側タンブラー。お客さんがスマートフォン画面を見せる。「こんなキーじゃないでしょうか?」車種年式でネット検索した、キーの画像はやはり片側刻み。スマートフォンを巧みに操作する様子を実際に見たのが初めてなので驚きました。カギスターは外出時にまでネット環境が必要だと思ったことがありません。お客さんは整備の仕事柄なのか、役立っていると言います。これはジェネレーションGAPなのかい。仕事中、お腹の調子が悪くて、断続的に下腹部が痛みます。耐えろ耐えろと言い聞かす。これがなければ鍵作日和を満喫できたはずです。キャップが邪魔なので、バイスグリップが使えない。30年以上前なのに、予想外に精度が高く、時間がかかります。タンブラーは5枚だし、たいした作業ではないのですが、やはりあちこちの鍵屋に断られたそうです。まあ、大ハズレの場合もあるので、リスクを考えてしまうのも当然でしょう。