U9合鍵が抜けないat昭島
昭島、築2年ほどのアパート。地元の大手合鍵チェーン店からの依頼。U9の合鍵が抜けなくなっています。ぱっと見たところ、LAかと思わせます。でも、シリンダー外径とデザインがどうも違う。MIWA防犯建物部品のLVF鎌デッドでした。スイッチサムターンが標準。MIWAのLVやRVHの官民合同会議仕様、多摩西部でも時々みかけるようになりました。過去に一度U9 LV破錠で手こずったことがあります。ここまで破錠対策する必要あるのか、というぐらい堅牢なシリンダーです。何とか無破壊解錠をマスターしなければならない。
シリンダーを分解していき、キーが抜けました。状態がさらに悪ければ、キーヘッドを削り、コア取り外しになったでしょう。原因は?2枚目3枚目のカットが浅い。内筒を一度でも回転させると、ロッキングバーが食い込み、上がらなくなる。そのために、キーが抜けなくなっていました。チェーン店だと、数年で社員が入れ替わる。今回は経験の浅い人がカットしたのかな。ちょうど吹雪のような天候状態、指がかじかむ。冷たい指にホウホウと息を吹きかける。このとき、リンク先ブログ「ねずきちのひとりごと」の本日記事を思い出しました。雪中での稽古、かじかむ手に息を吹きかけただけで、怒鳴られ、雪の中に頭をねじ込まれた、後の総理大臣。やれ人権だと騒ぎすぎる現代日本人とはかけ離れた、厳しすぎるしつけです。明治時代の日本人の精神は、本当に強靭だなあと尊敬せざるを得ません。