建築工事現場ヘルプ
町田市、新築ビル建設現場。本日は、肉体労働の1日ヘルプ。通常、日当いくらという枠組みの仕事は絶対やらない。いつもお世話になっている会社からの要請なので、義理を感じて受けてしまいました。朝一現場到着時、会社の社員に「スリッパ持ってるの?」と言われる。聞いておりません。「ヘルメットは?」常識でしょ、というニュアンスを感じた。それから「パテとかコーキングは得意なの?」と来た。そんなこと、よく分かりません。そこでタンカを切ってみた。「じゃあ、俺帰りましょうか?戦力にならないみたいだし・・」私は部下でもないし、命令される筋合いもない。ため口をこれ以上使うようなら、即帰ろうかとも思う。相手方、態度が変わりスリッパとヘルメットを手配してくれた。
作業内容は、パテ埋めした箇所のスムージング。設計変更により、ストライク位置が変わり、パテ埋めをしている。電動サンダーやペーパーを使ってきれいに仕上げる。後は、錠前取り付け少々。いろんな職人さんがいろんな作業をしている。セメントの攪拌作業をじっくり見て楽しむ一面もあり。好奇心半分、良い社会科見学となりました。私が個人客からの電話応対しているときに、近くでコンクリのはつり作業をやる職人さんがいた。うるさい、電話応対できない。丸一日体力仕事をやった感想は?これは、体力を収入に変換するシステムだ。これでは、日当いくらで自分の時間を切り売りすることになる。下請け構造の中で、収入が頭打ちになるパラダイムにはまる。稼ぎを2倍にしたければ、2倍の労働時間を投入する、という恐ろしい世界である。なるほど、鍵屋以外の職人は、下請け構造に入るのが当たり前かもしれない。だから、理不尽な要求にも我慢することがあるのかも知れない。しかし、それでは精神の独立を保てない。自力で仕事を取れない鍵屋もこの枠組みに入るしかないのかも知れない。これでは、自由業的自営業である、鍵屋の可能性を遮断してしまう。良い社会勉強になったなとは思いますが、もう二度とやらなくていいです。私は個人プレーが好きで、こういう現場が肌に合わないことを再認識しました。