bBの鍵なし作成
小平市、10年ほど前のトヨタbB。このタイプは久しぶり。M377やM354を使用しているシリンダー、ほとんどがシリンダー裏のキックバネがない。ピックした後、ニュートラル位置へ勝手に戻ることはない。えーと、これは7段差で、ドアには1枚抜けていて、イグにはちゃんと8枚あって・・・思い出してきた。鍵作日和の現場完了。師匠宅まで、そう遠くないので、電話確認して、合流。相変わらず暇なときはいつも工具を作っている。解錠工具を作るための、DREMEL超高速ルーターがお気に入りのようだ。車にバーナーやステンレスパイプやらを積んでいて、一体何屋なのかと思ってしまう。車内にキーマシンがなければ鍵屋だとわからない。現場にて速攻で工具を作りつつ対処することもある。モンデオピックを自分で作ってしまうほどの師匠、今回は何を作っているのかな。鍵屋同士の仕事談話は楽しいものです。
「自分で作った解錠工具で開けることに、喜びを感じるのが鍵屋だ」という信条の持ち主。NHKのプロフェッショナルに推薦したい、と言ったが断固拒否。そもそも、裁判所登録の鍵屋などの超職人肌の人って、ネットにもメディアにも出てこないんですよね。個人客相手に営業する必要もないし、その気もない。一流だから、同業からもヘルプ要請が来る。「こんなすごい人がいる」という口コミで依頼が自然発生する。開業当初から、何度ヘルプで助けてもらったことか。当時、車の鍵作で、毎回読みが1発で当たるので、「ひょっとして師匠は眼球に金庫スコープでも埋め込んでいるんですか?」と聞いてみた。「ばれた?」と返された。やはりロックスミス業界で製造されたターミネーターの疑いがある。