神社で金庫開け
依頼主は神主さんです。神社の敷地内での作業というのは初めてです。周辺は市街地ですが、この一角だけ静寂な鎮守の森です。首都圏では、この30年間で1/3の鎮守の森が消失したというニュースを思い出しました。寂しい思いがします。
金庫は、見たことも聞いたこともないメーカーです。現在は存在しない金庫メーカーはたくさんあります。ダイヤル解読をした後、神主さんと世間話。神主さんは跡継ぎがいなくて、複数の神社を兼務している場合が多いこと、サラリーマン兼業の神主さんも多いこと、などなど。現代日本人の信仰の薄れと大いに関係していると思わざるを得ないですね。神道は宗教といえないほど、緩やかで寛容な土着的信仰というのでしょうか、教義もないしお布施の強要もない。営利企業ともいえる新興宗教ばかりが経済的に肥え太る現状に、どうも理不尽さを感じるのです。売上げの一部を賽銭箱に入れて、参拝して帰途に着きました。