スクラムインロック解錠
マツダのスクラム、中身はスズキのエブリィです。スズキは日産にも軽自動車のOEM車を多く供給していますね。平成20年ですから、鍵もスズキの新しいタイプです。作成するのは厄介ですが、開けるだけなら1分で終わります。お客さんに「差し金があれば、簡単に開くの?」と聞かれました。この質問は車インロックの現場でよく受けます。一昔前までは、ガソリンスタンドの店員でも、気軽に工具を差し込んで引き上げる作業をしていました。そのイメージが強い人がほとんどです。構造上、差し金で単純に開けられる車が減っていること、軽自動車でも工具を挿入するスペースがないほど精巧に作られた車が増えていること、やり方によっては鍵屋にリスクが発生すること、などを伝えます。半分くらいは理解してもらえたかな、という反応でした。そういえば、差し金工具セットの大部分は2年ほど前に車から降ろしました。かつては活躍した工具たちも、今後もう使うことはないんじゃないかと思ったので、事務所に眠っています。基本的には鍵穴から勝負することがほとんどです。そのほうが早いしリスクがないからです。