MIWAディスク鍵作
八王子駅前のオフィスビルです。ビル通用口の鍵をなくしたので、作成してほしいとの依頼を受けました。依頼者はビルメンテナンスで電気工事を行う会社だそうです。工事の出入り業者として鍵を預かったけど、その鍵をなくしてしまった。玉座を交換して鍵が変わるなんてことは許されず、同じ鍵を返却しなくてはいけないらしい。
HMのMIWAディスクシリンダーを分解し、内筒を取り出します。配列を読み取り、鍵を作成します。ここまではスムーズでした。玉座を組みなおして、作成した鍵を回してみると、すこぶる固い。今まで何度もHMの鍵作成は経験しているのに、初めての現象です。原因を理解するのに時間がかかりました。内筒の真裏で連動する部品は、差し込むときに上下の向きを意識しなければいけないのでした。一見、上下対照に見えますが、上下の突起幅が微妙に違う。今までたまたま50%の確率で、向きが合っていただけですね。鍵師として詰めが甘い。