5月2011

ekワゴン鍵修理at府中市

ekワゴンホンダの中古車ディーラー、オートテラスさんの展示場です。「成約した車の運転席ドアで、キーが廻らない」とのお話を伺っています。すでにEKワゴンのシリンダーを取り外してくれています。H16年式、中古で仕入れた車だそうです。事故による板金でシリンダーも交換したために、別鍵になっているんじゃないでしょうか、と返答をしています。タンブラー組替のつもりで、やって来ました。でも純正キーの刻印と、シリンダーボディの刻印が同じ。交換しているわけじゃないね。じゃあ車上荒らしによる故障、破損?外観上はまったく問題ありません。クリーナーを吹いても解決しません。鍵穴を覗くと、ガチガチで動かないタンブラーがある。これをピックしろと言われても不可能な状態。
内筒グリス原因を探るためにフェイスキャップを外して、分解しましょう。専用工具を使うとはいえ、慎重にやらないと薄いスチールのキャップ端に切れ目が入ります。かなり力を入れるので、レザーグローブをはめます。素手だと確実に指の皮膚がめくれます。ようやく内筒を抜き取りました。動かないタンブラーにはクリーム色の固着物があります。固着物を、内筒のあちこちに発見できました。グリスが劣化して、カチカチに固くなっています。これではタンブラー君が動けません。固着物をすべて取り除き、ブレーキクリーナで洗い流します。最後にグリスを少量塗ります。前ユーザーは、リモコンだけで解錠施錠を行っていたんでしょう。鍵穴をまったく使わないと、こうなりやすいということかな。

アナログ広告の行方1

鍵屋ステッカー立川市のアパート、ルーチンワークのような玄関シリンダー交換。入り口の集合住宅用ポストに鍵屋のステッカー。商売柄、自然に目が留まります。この文言は新しいパターン、最近貼られた模様。帰宅後調べてみたけど、事務所の実体があるのか分かりません。組織的な鍵屋なのかも知れません。開業時、この広告をやろうかと悩んだけど、てっきり忘れていました。なので、ちょくちょく見かける、ポストに貼り付けられたステッカー広告、効果のほどは分かりません。2000年以前であれば、鍵屋の広告媒体といえば、すべてアナログです。104,タウンページ、チラシ、ステッカー。逆に言うと、これらを制していれば、安泰だったんでしょうか。ネットと違い、変化の遅い媒体なので持続サイクルも長い。でも今や紙媒体の広告効果の凋落ぶりはすさまじい。こういうステッカーを見かけた人がいても、即電話につながる時代ではない気がします。ステッカーの場合、効果以前にモラル的な問題があります。了承を取って貼り付けているわけではないでしょう。オーナーさんや管理会社から、クレーム電話が来ることもあると聞きます。そういえば、過去にチラシのポスティングを行った分譲マンションから長ーいクレーム電話を受けたことがあります。監視カメラ画像を見て、ポスティング行為を即制止する管理人もいました。紙媒体の没落とともに、ポスティングそれ自体が忌み嫌われる風潮にあります。さて先日、タウンページ広告更新の営業電話がかかってきました。毎年、営業マンが訪問して来ます。なんと今年から、電話と郵送で更新手続きを行うと言われました。営業マンの人件費さえカットしないといけない台所事情なんでしょうか。更新熱が一気に下がりました。広告費をかろうじてペイしない程度の効果なので、ここで打ち切る方針です。とはいえ、皆がネットだネットだと騒ぐ、その流れとは逆方向に光明が見えることもあるだろうと考えます。コンサルタント本の影響でしょうか。
コミュニティバス時刻表先日契約した、地域バスの時刻表への広告、ようやく配布されたようです。営業マンいわく、自治体が運営する福祉目的の意味合いが強い小さなバスの運用が増えているそうです。ターゲットは年配の方になります。ネットと違い、あちこちに電話して料金比較する客層ではないでしょう。電話が少なくても、成約率は高いと期待して、しばらく試してみます。次回は、大手に荒らされ、誰も見たくなくなる、いびつな鍵業界のタウンページについて考察します。

シグナスX紛失カギ作成

シグナスXヤマハ シグナスX 125ccスクーターのカギ紛失。バイクの鍵作はご無沙汰している。4月からとんと少なくなっていました。カギがシートの中にあるかも知れないので、バイク屋さんに持ち込んだそうです。シートは開いています。鍵穴でなく、ワイヤーを引っ張る開け方、手順を一通り聞いたことはあります。でも鍵師としては、そういう開け方を覚える気はありません。現場でそんな作業を見せるということは、泥棒の手口を見せることでもあります。スタイルのかっこいいスクーターだと思いながら、作業開始。yamahaシャッター一体幸いなことにシャッターキー形状が一致する、一体型のブランクがあります。いつもは、メカキーとシャッターキーをセパレートで作ります。日本製の一体型だと、部材が高いので、仕入れていません。在庫している輸入物レプリカだと、ブレードが一致しても、シャッターキー形状がいつも異なりました。一体型キーをお渡しできて、お客さんも嬉しいし、私も嬉しい。今日は夏のような暑さですが、バイクが屋根下だったので、助かりました。涼しい上に、鍵穴に直射日光が当たりません。作業が終わったところで、GMCのインロックが入りました。今日は好循環、作業が終わると次の緊急というサイクル。入れ食い状態の一日でした。トラブル系鍵屋の醍醐味を味わえました。

テンキーロック解錠撃沈

ゲームセンター瑞穂町、広い敷地のゲームセンター。平日昼間でも、結構客が多い。大人も結構いる。(仕事してんのか?暇人か?)と思ってしまいます。とはいえ、パチンコで時間を潰すよりは健康的。パチンコは違法賭博なので、景品交換所という名の換金所では本来全員、現行犯逮捕されなきゃいけない。製造業だと、不景気で自宅待機だの週休3日だのいう話を耳にしたことがあります。時間が有り余っている大人が多いのかね。「店内事務所のテンキーロックの電池が切れた。鍵穴はある」と聞いたとき、MIWAのランダムテンキーロックTK4Lを想像しましたので、撃沈をある程度覚悟しています。問題の事務所ドア、予想通りのTK4L・・MIWA TK4LT集合住宅玄関じゃないから、セキュリティホールがない。あーしたり、こーしたりして、30分経過。小さなトリガーが見えるので、自動施錠のTK4LTですね。カタログを見る。てことはサムターンはないのか。サムターンを回そうとしたチャレンジが無意味だと気付きます。物理的には、室内レバーを引くことが出来れば解錠です。パーティションで区切られたような部屋のドアだと、隙間があるんだけど、このドアはない。(どうせ無理だろうな・・・)と思いながらの作業が、運良く開くなんてことはない。非常用の鍵穴のU9キーを持っている上司が、遠方で研修中だそうです。次の現場予定が気になってくる。おそらく売上げ0になる作業を長々と続けても仕方ない。「鍵穴を壊すしかありません」と伝えます。シリンダーコアはLAと同じで、テールだけ違うはず。比較的新しいようなので、超鋼でしょう。内筒をくり貫く破錠して、急いでコアを交換すれば次の現場に間に合うかも。上司に電話連絡を取っている担当者が戻ってきました。「上司が急いで戻ってくるそうです。」。こうして1時間の挑戦が予感どおり売上げ0に確定。でも次の現場を考えると、キャンセルになってほっとした感もあり、複雑な心境です。焦りながら作業するのもよくないからね。お客さんからすれば、鍵穴があるんだからU9だろうと開けられるでしょ、という論理。鍵屋は成功報酬制とはいえ、こういうとき、ちとつらい。Tk4Lは、室外からも電源を供給できる端子があればいいのにね。

アルトラパンのキー閉込

アルトラパン瑞穂町で、アルト ラパンのインロック。年式がH18くらいだというので少し気になることがあります。先代アルト、MRワゴン、エリオあたりは旧型382を使用している。スズキなので、旧型382採用が多いトヨタとは開錠方向が逆。トヨタの場合は解錠方向とピックしても安全な方向が一致。スズキだと、解錠方向にピックすると、ハーフが飛ぶ恐れあり。じゃあ、助手席でピックすれば?と思っても、この年代から、助手席ドア・ハッチともに鍵穴なし。現場のアルト、やはり運転席のみ鍵穴があります。
「車内にワンちゃんがいるので、急いでください」とロードサービスに言われてました。なんだ、エンジンかかってエアコンも付いているじゃないか。犬は人間より暑さに弱いらしい。毎年夏は、ワンちゃん閉じ込み現場で耳にする。
アルト運転席運転席ドアのロックボタンが肩口に見えます。なので、差し金使って秒殺で開けられます。こうしてsuzukiのハーフ382に出くわす度に、心配が杞憂に終わる。水平ロッドタイプだったなら手間が増えるだけなのですが、面倒だなと感じます。施錠方向に回して、段差読んでカギ作るのが安全策だね、という会話を同業者と交わしたことがあります。

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