鍵屋カギスターの現場工事日記
2月2010
事務所入り口ドアの鍵をなくした、と言われて八王子の学童クラブに向かいました。ドア内側からも開けられない、というのでどういう状況なのか、また料金も答えづらい問い合わせです。現場の入り口は引き戸でした。はいれーぬが付いています。
プレハブの引き戸ドアに窓用の補助錠を取り付けるっていうのは・・・ありですかね。通常は、鍵穴を回した状態で、本体をスライドさせてレールから取り外します。鍵がないので、ハンマーでがんがんと叩いたそうです。レール全体が曲がっています。周囲のアルミも少し陥没していますね。解錠した後、ホームセンターで購入すれば\2,000くらいですよと伝えました。バイクのU字ロックもそうですが、鍵作成料金より買いなおした方が断然安い仕事は成立しません。
実はメルセデスにRクラスなるものがあることを初めて知りました。昭島市のホームセンター駐車場に着いて初顔合わせ、R500はオデッセイの腰高みたいな車だという印象でした。後で調べてみたところ１０００万くらいする車のようです。
運転席のみにある鍵穴を覗くと、やはり２トラです。進行方向ピックに５分かかる。２トラ久しぶりで感覚が鈍っているな・・
でもドアが開かない？あれ？どういうことでしょうか。
バック方向にピックしても３０度しか回らない。そういえば、ドアを開けるのに何かしら操作が必要だという話を受けた記憶が蘇り、師匠に電話してみました。やはり、１アクション必要なのでした。2008yくらいからC,E,Sなどほとんどのクラスでこういう操作が必要なのでした。うーんカギスターの場数はまだまだ少ないね。
でも、お客さんに言われた「よかったね、鍵職人として一回り成長したんじゃないの？」というせりふには違和感を感じました。
昭島市のマンション一室にある事務所です。室内間仕切りドアに鍵を取り付けたいという依頼です。正確には”鍵”を取り付けるのではなく、錠を取り付けるのですが。防犯性を要求するわけでもなく、出入りを制限するのが目的です。木厚33のドアには、面付鎌錠のMIWA NDSを選択しました。
簡素に見える５ピンシリンダーですが、マッシュルームピン採用のはず、ピッキングも至難です。まあ、ピッキング対策を意識するドアではありません。ドア枠も木なので、掘り込み加工も比較的楽でしたね。そういえば、玄関ドアに補助錠取付けは３ヶ月くらいやっていないような気がします。１ロックの玄関ドアはほとんどなくなったのと、不景気で財布の紐が固くなったのと、両方が原因でしょうね。
あきる野市の中古車屋さんにやってきました。
オークションで仕入れた車は運転線ドアだけ、鍵が回らないとのことでした。板金などの際ドアシリンダーを交換したのかもしれないですね、との会話を交わし、タンブラー組み換えのつもりで出動です。純正キーを差し込んでも、確かに運転席ドアだけ廻りません。
ドア内張りをはがし、シリンダーを取り外します。シリンダー刻印のキーナンバーが純正キーのナンバーと同じです。あれ？どうやらシリンダーを交換したわけではない。じゃあなぜ鍵カギが廻らないかというと、水抜きを見てわかりました。原因はゴミ、油分によりタンブラーがきちんと動いていないのでした。洗浄すると、問題なくスムーズに回ります。車のシリンダーはゴミや水分などが排出される構造で耐塵性が高いはずなのですが・・・レアケースだと思います。
八王子の戸建玄関ドアです。
玄関鍵開けの90%は集合住宅です。
戸建物件の場合一人暮らしというのは、かなり少ないので、
あまり解錠依頼はありません。
今回は、家族みなが旅行に出かけた直後だそうです。
５ピンシリンダーのチューブラ本締錠は、初めてみるデザインです。
随分年代物の装飾錠のメーカーは、解錠したあとに刻印を見てわかりました。
３０年以上前、玄関ドアにkwiksetを取り付けるというのは珍しいケースだったのではないかと思います。
サブロックがドアのかなり下側についています。現代のように玄関サッシを工場の生産ラインで規格通りに量産する時代ではなく、工務店の職人さんがワンオフで施工する時代だったんですよね。
