住宅

新築戸建が5軒並んでおり、そのうちの1軒からの依頼です。年配の女性3人の共同購入のようです。室内ドアに鍵がないので、プライバシーを確保するため、本締錠を取り付ける工事です。現場は八王子ですが、駐車場にある車を見ると、品川ナンバーやら横浜ナンバーやら。普段は都心に住んでいて、主に週末、別荘のように利用するのだそうです。リッチなマダムだと思っていたら、皆さんそれぞれ事業の経営者のようです。経済的に余裕のある奥様方がグループハウスとして購入したのでしょうか。こういう方々は、料金を聞くのが最後ですよね。確認の意味で「ところで、料金は?」とおっしゃいます。

3部屋ともMIWA 03ZLCと刻印のあるレバーハンドル空錠です。バックセットを合わせて、GOAD S-ADチューブラ本締錠を取り付けました。実は先日、寝違えて背骨を痛めました。しゃがむと痛い。左右を向いても痛い。こういう状態なので、楽しむ余裕がなくて残念でした。フロントの掘り込みで気づいたのですが、木製ドアの表面は2mm厚のプラスチックのような素材が接着されています。この素材、ノミを打ち込んでもなかなか切り込めず、困ったものでした。木が見えると加工はサクサク軽快に進みます。あの素材、もっと楽に加工できないものでしょうか。大量の木屑が出るので、全身おがくずを浴びました。
7月 17, 2010 8:35 PM|
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マンションのフロアを歩きながら、玄関ドア錠をチェックします。ほとんどがMIWA PMK。中にはGOAL4350もある。マンション概観からして、また公団規格の面付箱錠が付いていることから、築年数は30年くらい経っているんじゃないでしょうか。お客さんの玄関前に到着。なんとこの玄関だけshowa 7680KJです。面付箱錠のちゃんぽんマンションだ。7680KJは10年間で4回目くらいの遭遇ですので、私にとってはレアな錠前です。軽くショックを受ける。お客さんは防犯性の高いディンプルキーを希望していたのですが、このタイプのディンプルは在庫していない。既存シリンダーと同じ6ピンタイプなら在庫しているのですが・・・showaは6ピンでも、強烈なマッシュルームピン採用なので、ピッキングはほぼ不可能なのですが、やはりディンプルキーの見た目が、多くの人にとっては防犯性能を感じさせる外観なんですね。若干の追加加工で錠ケースをMIWA PMKにすれば、どんな防犯シリンダーにでも交換できますが、予算が合いません。

奥さんが、
「イスラエル製の・・・」と言い出します。ああ、マルティロックですか。一時期爆発的に売れたこともあって、過去に交換した人、製品名を知っている人は結構います。でも、マルティロックは7680KJに対応していません。交換用の防犯シリンダーは、たいていレアな錠前の対応製品を製造しません。対応するディンプルシリンダーは、WEST917かshowa Xだけじゃないか。幸いなことに、問屋さん並に在庫している同業者の事務所が、車で30分くらいの場所にあります。問い合わせたら、917の在庫があり、拝借できるとのこと。同業仲間の事務所へ向かいました。地元から20km離れた三鷹の現場だったので、一度で解決できたことはラッキーでした。仕入れて、出直しとなると、正直売上げ効率が悪い。とにかく現場訪問を1回で済ませるために、10年に1度しか出ないような商品でも在庫して車載する人もいます。あまりに玄関シリンダーの種類が多い現代では、積載量が多くて、燃費も悪いし、在庫の回転率も悪い。一方、交換需要が随分減ったという理由で、商品在庫をかなり少なくしている鍵屋さんもいます。お客さんによっては、即日できないなら結構だという人もいますから、在庫がないことによって売上げロスの可能性もあるわけです。どこまで製品在庫を抱えるかは鍵屋にとって、難しい問題ですね。
7月 16, 2010 9:33 PM|
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戸建玄関の鍵交換です。家の中にあるはずだけど、いくら探しても鍵が見つからないそうです。2年ほど前、リフォームをした際に玄関ドアを交換しています。TOSTEMの2ロックプッシュプル錠、シリンダーはMIWAの次世代標準キーPSです。集合住宅で使われるシリンダーPRのショート版がPSです。見た目ディンプルキーですが、U9同様にロッキングバー+回転タンブラー方式です。合鍵は作れません。

今後は戸建PSシリンダーの交換需要も出てくるかと考え、ちょうど在庫していました。シリンダーカラーはそのままで、シリンダーボディの移植が出来ると思っていたところ。シリンダーの形状が違うんですね。仕方ないのでシリンダーコアの移植を行います。附属の純正キー5本をお客さんに渡します。交換した後に、ひょっこり鍵が出てくることがあります。でも、鍵っていうのは、そのうち見つかればいい、というものではないですね。鍵がなければ外出もできないですから、非常に不便・不快な状態には耐えられないでしょう。
7月 14, 2010 7:30 PM|
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今日も錠前加工取り付けです。仕事には流れがある。最近は、車バイクの依頼がやたら少なく、それを補うように住宅関係の仕事ばかりです。さて、現場は横田基地向かい、リフォーム中の教会です。間仕切りの木製ドアには、MIWAレバーハンドル空錠が付いてます。今回はその上にチューブラ本締錠を新設します。

作業完了後、立ち会った退役軍人(veteran)だという黒人に、質問してみました。見た目は、ソフトバンクのCMに出てくる黒人のように温和な雰囲気です。ソマリアに赴任したことがあるそうです。、随分と危険な地域での任務ですね。日本語はまったく喋れないし読めないので、領収書に日本語を書いても分からないでしょう。宛名はXXX Christian Center、但し書きはDeadbolt Installation。正しい英語だろうか。個人的には、一神教が生まれたことは人類の不幸だと思っています。一神教が生まれた地域は、自然の恩恵にあずかれず、自然を克服し対立しなければならなかった。そして、いつのまにかアニミズムを失いました。だから排他的なのです。白人のキリスト教徒がこの500年間やってきたことは、まさに略奪・虐殺・侵略の連続です。先進国でアニミズムが残っているのは日本だけです。海には海の神様、山には山の神様、死んだ偉人も神様になる、多神教は素敵で寛容、対立構造を生みにくい信仰だと思います。
7月 13, 2010 7:39 PM|
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昭和初期にタイムトリップしたのかと勘違いするような、アパートいや○○荘。玄関ドアに棒鍵というのは、初めてです。メーカーは不明。ケースを分解して棒鍵を再生する以前にラッチが壊れています。当然廃盤です。棒鍵の玄関錠ケース自体、現在はないらしい。使われているビスが全てマイナスっていうのが、すごい。ストライクには釘を使っている・・・まじ?

木厚30なので、追加加工してMIWA LAのバックセット38を埋め込むのは若干怖い。ドアが薄く、材質が柔らかいと、加工中にドアが割れてしまった経験があるからです。気を使いながら掘り込み、室内外にエスカッションをあてがい、標準ドア厚になり、強度をキープできます。気温30度までは行かない曇りの日ですが、掘り込みとなると、梅雨ですから汗だくになります。実は隣の玄関ドアには、PMKが付いていました。ドア厚を6mm加算するため、分厚い鉄板を外側に挟み込んでいます。同じ選択はつまらないと対抗意識が芽生えたため、カギスターはLAを取り付けました。おじいちゃんの部屋ですので、鍵はリバーシブルのURシリンダーです。
7月 12, 2010 9:10 PM|
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