alpha装飾錠修理
八王子の戸建玄関ドアはヤマハ、錠はalphaのサムラッチ錠。サムピースを親指で強く押しても、少ししか下がらない。ために、ラッチボルトが半分しか引っ込まない。錠ケースを取り外して分解します。年配のおじさんが、好奇心満々で私の作業を見つめます。こういう人は元職人じゃないかと思っていたら、やはりそうでした。現役時代に建築した自宅のホームセキュリティは全て自分で施工したそうです。故障している部品もなく、上下スライドする際の擦れが原因です。グリスを取りに一旦車に戻ります。「さわらないでくださいね」と一言、言うべきでした。おじさんは、やはりメカニズムを確認する衝動を抑えられなかったのでしょう。部品が飛び出していました。スプリングなどのやっかいな部品が飛び出してはいないので、すぐに回復です。錠ケースを分解する時は毎回、写真を撮る習慣があります。部品がバラけた際の、保険用です。グリスアップで動きがスムーズ。さらにサムピースの可動範囲が良くない。上に80%ほどしか上がらないのは、10mmボルトで挟み込んでいる板部品の位置ずれが原因でした。ラッチのスプリングが強いので、まだまだ使えるでしょう。サムラッチの主錠の下には、外締りのみのチューブラー本締錠、上には内締りのみのチューブラー本締り錠です。とても珍しい3ロックです。内締錠のデッドが完全に突出しません。サムターンの芯がグニャリ曲がっているのを発見、修正。根本的な原因は、建て付けのずれでした。長年デッドとストライクが強く擦れる状態で使用し続けたんですね。子扉が2mm下がっています。擦れる部分のストライクを切削して対応しました。