showa5ピンのバンプ解錠
八王子、戸建物件を購入したお客さまより入電。「物置のカギ」と聞いたので、イナバやヨドコウのスチール小屋を想像していました。実際は住宅の一画、独立した物置部屋のアルミドアでした。前オーナーが物置ドアのカギをなくしたそうで、ドアは閉まったままです。レディメイド錠のブロンズ色。showaの本締錠と玉座2ロック、5ピンシリンダーの同一キーでしょう。交換が前提なら破錠できるし、短時間で済みます。物置の内部を確認したい、交換するかはわからないとのこと。ドアを前後に揺すり、2ロックとも施錠なのか、1ロックのみ施錠のみか探ってみます。通常はこれで大体推測できます。ところが、どうも感触がつかめません。本締錠とインテグラル錠で、カンヌキとストライクの擦れ具合が違うからか。まずは本締錠をピック。意外と時間がかかる。シビレを切らして、自作のバンプキーを使う。スコンと廻る。解錠方向ではないみたい。キーヘッドをくわえ込む自作アタッチメントで一発反転。次に玉座をピック。showa玉座はISとIXで解錠方向が逆。どっちだろう?当然本締錠と同じ方向でしょう。ピックしやすいのは時計周り。その後、ショットガンで鍵穴一発反転。結局、交換はしなくてよいとのこと。片方のシリンダーから鍵作製すれば、もう片方も廻るはず。交換より安くなりますが、これも見送りです。色つきの玉座は、納期がかかる。破錠した場合、即交換できるのはステンレス色なので、一安心。その後の問い合わせはカギ修理。話の内容からすると、40年以上経った木製引戸のプッシュ栓錠が壊れたと推測。「修理できるか?」との質問。最近こういった”確約”を求める問い合わせが多い。修理できない状態かも知れないのに、電話で確約できるはずもない。40年以上使ったのなら、時代遅れの貧相な錠を取り替えて、利便性・防犯性能ともに優れた錠にするべきでしょう。こういう人は、何件もの鍵屋に電話するタイプ。「絶対修理できます」などと応える鍵屋がいたとしたら、嘘つきである。こういう人、意外とトーク上手なぼったくり鍵屋にだまされるタイプかも知れない。