PRシリンダー分解洗浄
「カギが廻らず玄関ドアを開けられない」との緊急依頼。昭島の築4年分譲マンション、到着してみると、不動産売買業者さんでした。MIWA PGF703、PRシリンダーの下側鍵穴は確かにキーを挿しても廻りません。鍵穴には白いパウダーがたっぷり。「専用の潤滑剤?を何度吹いてもダメなんだよねえ・・・」このパウダー、何度も吹き付けると鍵穴にたまって、状態は一向に改善しません。パーツクリーナーで洗い流すと、一応鍵が廻るようになりました。しかし、しばらくするとまた廻らなくなる。ゴミ埃がたまっているのかも知れません。PRシリンダーを分解して完全に洗浄することにします。不動産屋さんは時間がないので、現場を離れ、次の仕事先へ向かうことに。作業が終了したら、電話報告してキーボックスに入れるように指示されます。何10回とやっている作業、わかりきった作業だと油断したつもりはありません。ただ本日、日陰の体感気温は5度くらい、寒いので集中力が落ちていたんでしょうか?プッシュプル錠2ロック下側の本締錠DAFから取り外すときにトラブルが発生しました。
シリンダーを固定するかんざしの片方のツメをマイナスで浮かすときに、ツメが見事にポキっと折れました。あーれー・・・・こんなこと初めてだ。ツメが曲がったことは何度もあるけど、これはひどい。引っ掛ける部分がなくなったので、なかなか抜くことができない。駐車禁止が気になる。スイッチサムターンを外して、室内切欠穴から見える一部分をスライドさせようとしても無理。10分以上かかったか、なんとか抜くことができて、ようやく安堵。ストックしている新しいカンザシで置き換えます。あとはいつもどおりの作業で完了、カギの回転もスムーズになりました。このとき一流のカギ職人が言っていた教訓を思い出しました。「どんなに場数を踏んでも現場をなめてはいけない。恐れろ、しかし怖気るな!」肝に命じたい。