U9シリンダー故障

公団玄関ドア
知り合いルートで玄関の鍵トラブル依頼です。昭島の都営団地にやってきました。「鍵が入らない」との連絡を受けたので、最近増えている鍵穴へのいたずらだと予想していました。幸いなことに、キッチン腰高窓をよじ登って家に入り、玄関ドアは開けることができた状態です。公団玄関ドアの定番PMKのU9シリンダーを分解していきます。キーヘッドはH720タイプのかなり初期型のU9です。
U9 PMK
内筒を取り出し、お尻の部品を取ると、直径1mm長さ7mmほどの金属棒がポロリと落ちました。これが、異物か、と思ったらそうじゃない。タンブラーとガイドを固定する貫通棒が折れていたのでした。初期型U9はタンブラーのヒゲが折れたり、あばら骨が外れてヒゲが飛び出るなどの不良によるトラブルが2005年くらいまでよくありました。しかし、このシリンダーは部品自体が折れています。暴力破壊未遂による破損なら、鍵穴差込口も変形しているはずです。今回は、通常使用による破損でしょう。お客さんは、いたずらではないとのことで一応安心していました。新しいシリンダーに交換して終了です。工業製品の初期型は、耐久性が劣っていたり、不完全であることがままあります。現行U9は抜群の耐久性、耐摩耗性なので安心でしょう。

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