車

八王子のマンション駐車場にとめてあるカローラWGの鍵作製作業に入ります。電話ではカローラと聞いていました。カローラとカローラWGでは鍵の種類が違います。M383タイプは10年くらい前だとカロゴン、カロバン、カルディナなど一部のトヨタ車種に採用されていました。現行トヨタには使われていません。ちょっと苦手意識のある、やっかいなシリンダー構造です。M383鍵作現場は2年ぶりくらいか。

左回しはやはりかなり難しい、決まらない。右回しは簡単だけど、10度以上回すと、ハーフタンブラーが飛んでアウトになるのが怖い。新米鍵屋の時代にハーフを飛ばして、散々苦労した経験があります。素読みした後、インプレッションで作成します。正解より深いデプスでも廻ることがありますが、この場合、最悪ハーフが折れてキーが元の位置に戻らなくなる危険性があります。すべての鍵穴で、問題がないか確認していきます。ドア、イグが廻ったのに、ハッチだけ廻りません。あっそうか、先端を・・・と思い出しました。作業開始とともに雨が強くなり、終了した頃雨が弱くなる、少し納得いかない天候でした。
5月 12, 2010 9:17 PM|
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バモスのシリンダーとキーが送られてきました。破損したシリンダーには、キーが入りません。たまたまかも知れませんが、今回も車上荒らしが理由の同一キー組み換えです。高年式の車だと、助手席やハッチの鍵穴がなくなっているのは、車上荒らしの増加が原因なのかな。新しいシリンダーを分解して、キーに合うようにタンブラーを入れ替えます。

ホンダ車の刻みキーは、現在では軽自動車にしか採用されていないはずです。ほとんどの車種はウェーブキーを使っています。ウェーブキーでも組み換えは可能です。スマートキーを使う車も増えているので、今後はタンブラー組み換えの仕事は、どんどん減るでしょう。元々、たまにやる程度の仕事量です。
5月 11, 2010 7:36 PM|
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マツダのスクラム、中身はスズキのエブリィです。スズキは日産にも軽自動車のOEM車を多く供給していますね。平成20年ですから、鍵もスズキの新しいタイプです。作成するのは厄介ですが、開けるだけなら1分で終わります。お客さんに「差し金があれば、簡単に開くの?」と聞かれました。この質問は車インロックの現場でよく受けます。一昔前までは、ガソリンスタンドの店員でも、気軽に工具を差し込んで引き上げる作業をしていました。そのイメージが強い人がほとんどです。構造上、差し金で単純に開けられる車が減っていること、軽自動車でも工具を挿入するスペースがないほど精巧に作られた車が増えていること、やり方によっては鍵屋にリスクが発生すること、などを伝えます。半分くらいは理解してもらえたかな、という反応でした。そういえば、差し金工具セットの大部分は2年ほど前に車から降ろしました。かつては活躍した工具たちも、今後もう使うことはないんじゃないかと思ったので、事務所に眠っています。基本的には鍵穴から勝負することがほとんどです。そのほうが早いしリスクがないからです。
5月 6, 2010 8:19 PM|
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若いお客さんがRX-7(FD3S)の車を持ち込んできました。中古で購入したときから、運転席のみ別のカギなので、イグニッションと同一キーで廻るようにしてほしいとの依頼です。10年くらい前だったと記憶していますが、マツダのキーシリンダーには弱点があり、車上あらしに集中して狙われた時代がありました。その時代に、キーシリンダーを破壊され、運転席のみ交換したのかも知れません。RX-7の鍵穴は他車では見たこともない位置にあります。ドアの上、ウインドウの後方にある理由は、車高が低いからでしょう。ドア内張りを剥がさなくても、簡単にアウターハンドルを外せます。

シリンダー固定金具を外し、分解して内筒を抜きます。ドアキーの配列とイグニッションキーの配列を確認します。タンブラーを入れ替えて、イグニッションキーでも回せるようにしました。かつてあこがれていた、FD3S。今はだいぶ中古車相場もこなれているそうです。時代の流れでしょうか、スポーツカーに乗りたいという若い男は、だいぶ減っていますね。
5月 5, 2010 7:41 PM|
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あきる野市のバーベキュー場でインロック依頼が発生しました。GWには、キャンプ場やバーベキュー場などの行楽地に行くことが多いです。到着後、携帯電話をコールしても、電話に出てもらえません。河川敷の広いエリアでインプレッサを探すのは大変。運の良いことに、管理事務所のおじさんが声をかけてくれました。呼び出しのアナウンスを行ってもらい、お客さんと遭遇できました。

さて、平成18年のインプレッサということで、嫌な予感が的中しました。刻みキーで、運転席にしか鍵穴がない。このタイプは施錠方向には簡単にピックできるけど、解錠方向へのピックが猛烈に厳しい。意地になって、解錠方向へのピックを20分行っても、決まらない。助手席に鍵穴があれば、あるいはMT-8ならせいぜい2分で終わるのに、天と地ほどの差です。仕方ないので鍵作をしながら開ける方法に変更しました。高年式のM403は傷が出にくい。40分かかってやっと解錠。「最近のカギは難しいんですねー」などと言ってくださり、お客さんが理解ある人で助かりました。鍵屋は魔法使いではありません。車のインロック解錠でさえ、求められる技術レベルは、10年前とは比べ物にならないケースがあります。
5月 1, 2010 7:40 PM|
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