インロックに続いて鍵作

ミニキャブ
週が変わり、車の仕事が増えて来ました。まずはミニキャブのキー閉じこみ。夏休みに入り、平日昼間でも、渋滞ポイントが多くなりました。困ったものだ。何とか時間通りに到着。鍵穴のシャッターが外れています。
「あっこれシャッターが外れてますね」作業開始前にお客さんに伝えておきます。お客さん自身、初めて気づいた様子。シャッターは雨や汚れがダイレクトに入るのを防ぎます。キーを差し込むとシャッターは奥に倒れます。シャッターは、右側にずれていますが、鍵の開け閉めには問題ない状態です。不具合を見つけた場合、作業開始前に伝えるというのは、後でクレームにならないようにすることが主目的です。解錠した後に、鍵屋のせいでこうなった、などと言うクレーマーがまれにいるようです。
vivio
続いて、vivioキー紛失の現場です。まだまだ8枚タンブラーはありますね。運転席のタンブラーは油と汚れで動きがすこぶる遅い。正解へ遠回りする可能性を排除するため、即座に助手席に移動。こちらは動きがスムーズ、比較的タンブラーがきれいです。高年式車だと、助手席に鍵穴はないので、こういうわけにはいきません。読みが1発で合いました。軽くドーパミンが出ます。俺、車の仕事、好きだなあ。

VITZ鍵作

ヴィッツ
車の鍵作は1ヶ月ぶりか。最近どうも車の仕事が少ない。ディーラーさん経由での依頼。現場は高尾駅近くです。平成21年式のVITZだけどイモビライザーは入っていないとのこと。お客さんはだいぶ高齢のおじいさんでした。
高齢者ドライバーが増えたのは、核家族化が進行したことが大きな要因じゃないでしょうか。高齢者が自分たちで買い物に行かなくてはなりません。それに、地元の商店街が壊滅してしまったので、ちょっとした買い物でも、距離の離れた大規模店舗に行かなくてはならないからだと思います。
ドアハンドル
VITZでも、高年式はイモビ付きの内溝キーばかりだと思っていました。これは刻みキー、ドアハンドルを見ると楽勝タイプだと判明。ここでニヤリ、炎天下の作業が短時間で済むのでほっとします。鍵作成して、エンジンがかかりました。イモビ装備はグレードによるのでしょうか。スマート、内溝キー、イモビのVITZを何度か見かけました。ここで流れが変わって車の仕事が増えることを期待します。

BMW530インロック

BMW530
BMWツーリングワゴンのインロックは、修理工場からの依頼です。敷地内にはポルシェやベンツなどの高級車が多い。BMWはナンバーがないですが新車ではありません。高年式ですから、内溝2トラックです。結論から言うと開錠方向が今までと逆でした。開錠方向と思っていた方向へのピックが決まりづらいので、施錠方向と思っている方向へ回します。この状態でタンブラー配列を頭に焼き付けていきます。このイメージでもう一度逆方向にピックしてみる、というのはよくやる方法です。さて、45度廻った状態から90度までまわして見ました。ハザードが2回点滅します。ドアノブを引っ張ってみます。あれ、開いちゃってら・・・・最近は、同じメーカーでも車種によるのか年式によるのか開錠方向がマチマチで、もう把握できません。
ツーリングワゴン
メカニックの人がインロックした状況を再現しようとします。ドアハンドルのキズを確認するため、ノブを少し引っ張っていたそうです。何度かやっているうちに、勝手にロックしたというのですが、どうにも再現しません。コンピュータ制御が複雑になっているからでしょうか、原因不明の不思議なインロックに時々出くわします。

エクストレイル鍵作

エクストレイル
H16年式Extrailの鍵作問い合わせをしてきたのは、中古車屋さん。
一応「イモビライザーは付いてないですか?」と確認します。数時間後、再度電話が来ました。「ディーラーが休みで確認は取れないが、付いている可能性はかなり低い、とりあえずメカニカルキーを作ってほしい」とのこと。
お客さんの自宅駐車場で、合流することになりました。
ドアシリンダーをピックして配列を読みます。デプス4が多く、その奥のLowは見えませんが、配列ルールを適用して、すぐに正解配列を割り出します。ドアシリンダーはスムーズに廻ります。
「おーやったあ、もう出来たのか!」ドアが廻れば、完成だと思うお客さんは多いですが、イグニッションで追加タンブラーがあるので、まだ完成ではありません。イグニション鍵穴を覗いて作業を続けます。追加2枚もカットしたところ、エンジンがかかりました。中古車屋さんが素朴な質問をしてきました。
「すごいなあ、何年くらいで独立できるもんなんですか?」

「いえ、いきなり独立しました」
「へっ?・・・・」
そうです、鍵屋は特殊です。他の多くの業種と違い、社員としての雇用機会は非常にレアです。リスクのないサラリーマンとして経験を積むことが出来ずに、自営で始めるケースがほとんどじゃないでしょうか。ですから、最初は苦労の連続だし、仕事も取れない、場数が少ないから技術も加速上昇しない、モチベーションも上がらないという悪循環にはまり、やめていく人が多いと思うのです。大手グループで求人募集していることがたまにあるようですが、技術の味噌となるところは、数年は教えてもらえないと聞きます。

セレナのシリンダー組替

ドアキーシリンダー
お付き合いのある自動車整備工場から、セレナのドアキーシリンダーの同一組み換えを依頼されました。年に数件ほどリピート頂いています。原因はまたもや車上荒らしだとのこと。本当に多くなっています。新品のシリンダーを分解すると、タンブラーはグリスがたっぷりです。配列を調べてメモを取り、新車のフロアに敷いたボードの上で作業します。今日初めて気づいたのですが、ボードの上だとすこぶる作業がしやすい。なぜ今までこういうカスタマイズをしなかったのか。リモコン付きキーの配列にあわせてM396タンブラーを入れ替えて完了です。ちなみにトヨタグループの車は現在キーナンバー指定でシリンダーを取り寄せることが可能になっています。修理工場の社長もさすが、このことを知っていました。でも、注文の際に免許証提示が必要らしく、手続きが面倒になっています。トヨタ車は昨年だったか、窃盗団が内溝キーをナンバーでコードカットして大量に車を盗む事件がありましたね。メーカーも対抗措置を取らざるを得ないんでしょう。トヨタとダイハツのタンブラー組み換えは今後激減かな・・・

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