シエンタの助手席ドア開け

シエンタインロックではない。バッテリーが上がってしまったために、リモコンが反応しないという。おまけに運転席ドアしか鍵穴がなく、壁との隙間がないので、開けられないそうです。集中ドアロック解除が効かないので、普段乗り込む左側ドアも開かない状態です。いつもはロードサービスから依頼の来ないエリアなので、「他の鍵屋にキャンセルされました?」と聞くと、その通りです。急遽、事務所に眠っている差し金類を車載する。
運転席ドアdeadlock
鍵穴から勝負できないというのはつらい。運転席ドアは10cmほど開く。この隙間から工具を差込み、紆余曲折を経て、助手席ロックボタンを倒す。トヨタのロックボタンは曲面だらけで、工具先端が滑るように、よく考えられている。最後にジャンピング作業をして、エンジンをかけます。鍵がなく、運転席も開いていない状態だったら?助手席ドアからロックボタンを攻めるとなれば、もっと時間を要したでしょう。今時のドアは、ウインドウとの隙間が非常にタイト、工具の挿入は容易ではない。工具が引っかかり、取り出すのに1時間かかったこともある。サイドエアバッグも増えた今、リスクが高く極力やりたくない。ロックボタンはつるつる滑る。いずれにしろ、不要だと思っていた差し金類は、やはり車載が必要だ。暴力破壊が多いので、左ドアの鍵穴がない車が標準になりつつあります。しかし、車メーカーはこういうトラブルのことまでは考えていない。

クリッパーのカギ作成

日産クリッパー
日産クリッパーのカギ紛失作成です。日産の軽自動車は、すべてOEMです。確かクリッパーは三菱ミニキャブだったかと思います。町田の現場でその外観を見て間違いないと分かりました。三菱の配列ルールにも合致していたので、サクサクと完了です。
クリッパーのイグ
イグニションで作成したキーを確認。鍵を抜くときACCの位置で押しながら左回し。この動きが渋く、OFFの位置まで回すのに若干のコツがいる。かみ合わせがちょっと悪くなっていますね。3連休ということもあり、帰りの道のりは、あちこちで流れが遅い。9月も後半に入るというのに、まだまだ暑い。

ビート鍵なし作成

ホンダビート
奥多摩湖近くのキャンプ場でビートの鍵をなくしたそうです。夏場に奥多摩へ来るのは2回目。例年より少ない。100分かかって到着したのは、日没時。大雨を心配していましたが、台風が熱帯低気圧に変わり、現場の雨は小康状態。ツイテル。まだ現役のビートが走ってるんだなあ。以前車屋で働いていたときに乗ったことがあります。着座位置がやたら低いので、50kmの速度でもスピード感があり、楽しい車でした。現代の衝突安全基準では、製造販売なんてできないでしょう。
ビートat奥多摩湖
作業中、キャンプ場での歓声が聞こえてきます。みんなで歌を歌ったり?大声ではしゃいでいる。どうも学生の集まりらしい。ホンダの6段差は、デプスが1つ分違っても、結構スムーズに廻る。2本作って、どちらが完全な正解か不明。一応すべての鍵穴でも問題なく廻るのでよしとする。お客さんに鍵を渡すと、速攻で峠道を走って行きました。何かがおかしい。
あっお釣りを渡すのを忘れた!携帯に電話しても応答なし。カギスターみたいにイヤホンマイクして、自動着信にしてる人はめったにいない。峠道の運転中に電話に出るはずもないか。ようやく連絡を取れたのは1時間後・・・幸い自宅からそれほど遠くないので助かりました。お釣りを届けにいくことになるとは、どうにも間抜けだ。

ステージアインロック

ステージア
久々の早朝インロック。オペレータが「ふっき」と言った、福生の現場、ステージア、6:30到着。以前は出勤前の閉じこみ、多かったなあ。出勤に使う車のインロックだから、早く早くと急かされる。でも7時台だと、すでに朝の渋滞が始まっていて、どうにもならない。そういう状況でも、平静を保てる性格の方が、鍵屋には向いているのかも知れない。イライラの伝染を受けやすいと、精神衛生上、よろしくない。さて、たまに鍵屋のピッキング作業に強く好奇心を抱く人がいる。今回の若者がそうでした。
「うわ、なんだ!」「すげーすげー」「開いちゃったよ、おい」
せりふが面白いので、つい笑いそうになりました。免許証を確認すると、平成生まれの若者でした。バイクだと、結構多いのだけど、車でも時々出くわすようになりました。年月を経たものだ。

タンドラ荷台のエースキー?

エースキー
入間の中古車屋さんから見積り依頼です。車はUSA TOYOTA 2000yのピックアップトラック、タンドラです。荷台の後部、左右両端にカムラッチが付いています。販売した車両にキーがないため、荷台カバーが風にあおられて、上がってしまうそう。カムラッチが純正なのか、後付なのかも不明。鍵穴を見ると、エースキーに見えます。日本製の良く見かけるエースキーよりも径は大きい。覗いてみるとピンはない。形状さえ合えば廻る出来合いキーのようです。
カムラッチ
とりあえず、日本の産業用ロックメーカー、タキゲンやLAMPのカタログを検索。でも、これほどビッグサイズのカムラッチはない。置き換えるのは厳しそう。特注で作ってもらうと、料金はつりあがる。出来合いキーだけ入手できないだろうか、とひたすらネット検索。アメリカのメーカーで、これがvise action compression latchなる製品だと分かりました。納期は1月かかりますが、なんとか日本の代理店を見つけて発注できました。

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