車
BMW525は2005年くらいの年式と聞きました。とても寒いというので、お客さんは高尾霊園のふもとまで下りて、お寺で待機しています。お客さんを助手席に乗せて、霊園の坂道をとろとろ走ります。人だかりや車がとても多い。お正月に、墓参りする人たちが、こんなにも沢山いることを初めて知りました。初詣でと併せて行うんですかね。BMW525は、霊園の頂上に停めてあります。トランクインロックですが、この年式だとトランク鍵穴も後ろ向きなので、安心します。ドアをピックすれば、トランクも開くだろうと言うので、こちらを攻めてみます。一度も使ったことがないという鍵穴はグリスだらけで、とても見づらい。インターナル2トラック、やはり解錠方向への感覚がつかみづらいので、一度施錠方向へピックします。90度回したまま数秒、ひょっとしてロック解除音が出ないかな。出ないので、脳内に焼き付けた配列で解錠方向へピッキング。ピッという電子音が鳴り、全ウインドウが下がります。
トランクも開きます。ベンツのトランクインロックと違い、BMWはドアを開ければ、ほとんどの場合トランクにある鍵を取り出せます。後部座席からのトランクスルーもありますからね。経験上、同じ内溝2トラでも、2005あたりの年式の方がなぜか苦労します。VW、アウディあたりでも2009以降くらいの高年式の方があっさり解錠できます。帰り道はまだ空いていました。夕方からは渋滞が始まるそうなので、緊急出動だと時間が読みづらくなります。
1月 2, 2012 9:57 AM|
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ここ数日、日没後のロードサービス依頼ばかりです。年末だということと、すでに休業している鍵屋さんが多いためでしょう。本日は夕方から3連発、インロック鍵開け2発を1分ほどで終わらせ、3発目はMRワゴン鍵紛失。さすがに大晦日、民族大移動が完了しつつあるため、都市部はスイスイ走れます。チューリッヒのサービスはすごい、鍵の紛失作成まで無料サービスです。エンドユーザと料金の回答問答をやり取りする手間が省けるのは嬉しい。でも、ここまで契約者・消費者を甘やかす世の中になったか、という気もします。車内には母娘が待機している状態、大晦日だから明日でもいいというわけにはいかないですね。
H17年MRワゴンのカギ作成を開始します。M421だったら時間がかかるので嫌だなーと考えつつ、ブランクはM382が入りました。ラッキーです。ハーフのピックがずっこけ気味なので、完全解錠状態までピックするのをやめました。もしハーフタンブラーがずっこけて、ドア内張りはがしとなれば、1時間コースになり面倒です。寒さ厳しい夜間作業では、リスクを極力抑えたい。さらにお客さんが車内で温まることが出来なくなります。目見当カットの後はインプレッションで傷を見ながら手彫り修正。ドア7枚が廻り。イグで一枚追加、20分で完了です。ハーフ382は本当にキズが分かりやすくて個人的には大好きな鍵作です。お客さんに「リモコンは出来ないの?」と言われました。いや、それは出来ないので、年始休業後、ディーラーを訪問してください。無料サービスでそこまで要求するか?という気持ちも出てきます。昨年は不覚にも8年ぶりに年末年始を休業にしてしまったので、来年は元旦でも釈迦力に出動します。もう1件くらいやって仕事納めにしたいね。
12月 31, 2011 11:16 PM|
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BMWインロックの現場へ向かう途中、玄関カギ開け依頼が入りました。BMWの現場とは逆方向なので、プレッシャーがかかります。なぜか、件数は少なくてもトラブル緊急依頼は重なります。インロックは3分以内に終わらせたい・・・2000yのBMW528、久々4トラに出くわしました。案の錠、解錠方向へのピックが厳しい。次の緊急現場を考えると、じっくり時間をかけられない。施錠方向ピックして、内筒一発反転にしようかと焦ります。そのとき、先ほどの玄関ドア開け依頼のお客さんから、キャンセル電話が入ります。キャンセルが嬉しく感じることは珍しい。精神状態が全然違って来ます。施錠方向へピックして、とりあえず配列を確認します。そのとき小さなモーター音がしました。反対側のドアをお客さんが「あれ、開いてるじゃん」と開け、助手席のワンちゃんを抱上げます。
その後、車内にあるキーを取り出し、解錠方向を確認します。間違いありません。私は施錠方向にピックした。内筒傾き30度、数秒間キープ。でもモーター音がして、ドアが開いた。このパターン、以前にも出くわした記憶があります。4トラックはピックすると、手前からシャッターのようなタンブラーが上から降りて来ます。このメカニズムがピッキングによる解錠とキーによる解錠の違いを判別している?いや、でもそんなメカニズムのない内溝2トラックでも、同じ現象に出くわした。同業者に報告しても理由が分からないので、むずがゆい気分です。
12月 12, 2011 1:52 PM|
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ロードサービスから聞いたトラブル状況は「インロック」のみです。HONDA FIT新車、オーナーのおじさんは鍵を持っているじゃないか。リモコンが効かず、いつも乗り込んでいる助手席ドアが開かない状態です。高年式車は、運転席ドア以外に鍵穴がないのが当然になってきています。で、運転席ドアは壁にべったり、10cm程度しか開かず、人間が入り込むことは出来ません。最近、オペレータからの状況連絡が適当なケースが多くなっています。おじさんは、ちゃんと状況を保険会社に伝えたと言います。どこで伝達情報が抜け落ちたのか、がっくりするのは現場で作業する側です。まずは運転席ドアにタオルをあてがい養生します。ドア塗装に傷を付けたら売上の数倍もの弁償になります。運転席ドア隙間から助手席ロックボタンを倒す作業を開始します。数分後、レッカー業者が到着しました。これも私は聞いていない。レッカー屋さん、ジャッキアップして移動させるために来たそうです。最悪コンピュータ故障も考えて、ディーラーまで運ぶかも知れないらしい。この時点でモチベーション0になったので、ジャッキアップ作業の見学を行います。
前輪を台車に乗せて、車体を左に方向転換します。ちゃんと運転席ドアを開けられるようになりました。作業員が車内に入り、確認します。「スモールが点きっぱなしですね・・・」。おじさん、「そういや、昨日夜に使ったな・・・・」単なるバッテリー上がりでも、レッカー屋さんが出動することが今後増えるのでしょう。従来どおり助手席に鍵穴があれば、お客さん自身で車内に乗り込み、原因がわかったはずです。知り合いにジャンピングしてもらえば、ロードサービスを手配する事案自体発生しなかったわけです。メーカーは行き過ぎたセキュリティ対策をカバーするべく、24時間365日出動する体制を作るべきじゃないのか、なんて思います。理由がわからないダブルブッキングでカギスターが出動した意味はありませんでした。
11月 22, 2011 12:00 AM|
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日野市の大きな公園駐車場、チャイルドインロック。04yストリームとなると、MT-7の4トラック。ウェーブキーの中では最もピックが簡単なタイプでしょう。十秒くらいで終わるはずだよね。ところが左下のタンブラー、動きがおかしい。まるで382ハーフタンブラーがずっこけるかのように斜めになってしまう。押し込む順番を変えても、同じ現象。ここで鍵穴も気持ちも即ニュートラル。潤滑剤を吹いてみます。正常な動きをしてくれたので、すぐに解錠方向へ回せました。乳児は後部座席のチャイルドシートですやすや眠っています。若いお母さん方が、ハッチドアを開けたカギスター号を見て、「キレイねー」と漏らします。よく言われます。平日昼間にお母さんが公園に集まって、子供たちを遊ばせる。何の変哲もない風景のように思えます。
でも、30年前には考え付かなかったライフスタイルです。自宅周辺では危険だし、遊ばせる場所がない。母親は、ガソリンを消費して、公園まで車を運転する。大人も子供も特定の人たちのみで交流する。地域住民とのふれあいはない。いいのか、悪いのか、簡単に断定は出来ません。
最近読んだ著書では、ミルク1Lを買うためにガソリン5Lを消費するアメリカ文明の衰退ぶりを辛辣に描いた評論を思い出しました。日本がアメリカほどに共同体の崩壊、階級社会化が進行するとは思えません。でも少し心配です。
11月 7, 2011 4:20 PM|
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