住宅

外出できない玄関ドア

立山アルミ玄関
不動産屋さんが買い取った戸建物件の解錠です。すでに長期間空き家となっています。玄関ドアは2ロック、さらに後付のインサイドロックが付いています。インサイドロックは、室内からは操作できない。これでは家の中にいる人は外に出れません。ドア左側に(介護○○協会)というシールがありました。なるほど、介護される人が勝手に外出して徘徊するのを防ぐ手立てとして、取り付けたと思われます。
駐車スペースなし
狭い道路にある戸建住宅街ですが、車の流れはそこそこあります。作業中、車が離合できないと言われて中断、車を動かすこと3回。作業に集中できません。さらに、鍵屋的マーフィーの法則が働きます。作業の佳境に入ったときに問い合わせ電話。なぜかこういうタイミングに限って、長い問い合わせです。カギスターは作業を中断するのは嫌いなので、外出中は常に自動着信でイヤホンマイクを付けています。トイレ中でも容赦なく着信します。案の定、質問だらけの聞くだけ電話でした。解錠後、やはり家の中はゴミ屋敷。腐敗臭がしないのでよしとしましょう。

解錠と同時に鍵見つかる

アパート玄関
アパートの玄関開け依頼が入りました。財布も鍵も落としたらしい。支払いは後払いを要求される。通常は絶対に断るのですが、お得意さまの不動産からの紹介とのこと、電話での口ぶりも礼儀正しく誠実なので、現場へ向かうことにしました。
この青年、感謝の意を何度も伝えるので、こそばゆい感じがします。解錠作業に入ります。そしてデッドボルトが引っ込む音と同時にお客さんが叫びます。「あっ鍵!」
なんとブロック塀の上に鍵の束があります。拾った誰かが、塀の上に置いてくれたんでしょう。いやーもう開けちゃったんだけどなあ。お互い少し気まずい。さらに安くする筋合いはないのですが、かわいそうなので20%引き料金を後日振り込んでもらうことにしました。まあ、これだけ感謝されても支払ってもらえなかったケースは経験しています。ある程度は料金踏み倒しを覚悟した上での出動です。

キースイッチ不具合

MIWA KS-112
立川市のマンションエントランスのキースイッチが調子悪いとの連絡を受けました。キーヘッドがH720タイプ、結構な旧型U9シリンダーです。10年以上は使っているでしょう。キーの回転は問題ありませんが、抜き差し時に、引っかかる感じ、ゴリゴリ感があります。
U9 キースイッチ
シリンダーを分解して洗浄しました。抜き差しが大分スムーズになりましたが、内筒のがたつきが気になります。どうやらテールのくぼみとスイッチ側で受ける突起の噛み合わせに遊びがあると分かりました。磨耗が原因かと推測します。遊びが原因で、キーをニュートラル位置でないポイントで抜こうとすると若干の違和感を感じます。出来れば新型U9に交換したほうがいいと、報告して現場を離れました。

MIWA NDS取付

kawajun室内錠
室内ドアの間仕切り錠は、室内側がサムターン、室外側は非常開装置といってマイナスドライバーで開錠できる仕組みになっています。お客さんの要望は、鍵で施開錠できるようにすること。室内錠のメーカーはKAWAJUN、仕入れたことがないですが、高級感があるので高そうです。シリンダー付き間仕切り錠が、製造されていれば
加工なしで交換できるでしょう。室内錠なのでシリンダーのみの仕入れはできないだろうし、玄関錠より高くなるかも知れないかな、だったらGIKENあたりのメーカーで近いサイズがないかな、などと考えを巡らせていました。いずれにしろ、持ち帰りの宿題になりそうです。結局、急ぎであること、別途面付錠を取り付けた方が料金も安くなることが理由で、その場でMIWA NDSを取り付けることになりました。
MIWA NDS
内開きドアなので、SK3ストライクを使うのですが、チリがなくドアを開けるときに擦れてしまいます。よく見ると、丁番側のチリが大きく、ドアが傾いているようです。室内ドアなのに旗丁番なので、ラッキーとばかりに丁番起こしで調整したら、3mmチリを確保できました。これでストライクプレートを埋め込まずに済ませられました。取付け完了後は、マキタのバッテリーが使える掃除機で、ちらばった木屑を吸い取ります。こいつは時々役立ちます。

U9 LD鍵なし交換

MIWA LDSP
子供のいたずらで、鍵穴に何やら異物を入れられたそうです。U9の鍵は奥まで入りません。ということは、異物がタンブラーの動きを阻害しているわけです。鍵穴を覗いてみても、異物は見あたりません。見えたとしても、U9の場合シリンダーを外して分解しないと異物は抜き取れないでしょう。面倒なのは、錠がLDSPであること。鍵を差し込めないと、ねじ込み式シリンダーを外すことができません。基本的に、シリンダーを破壊して取り外すことになります。
U9破壊
かなりの旧型U9であることが判明したので、テールピースをガンガン10発ほど叩きました。テールが沈んだのでシリンダーを回せます。お尻の土台部品が半分にぱっくり割れました。あまりにもモロイ。今時シリンダーだと、このやり方で、10分以上かかったことがあります。結局これほど古くて、信頼性のない旧型U9を修理する料金と交換する料金はほとんど変わりません。お客さんに説明して、新品シリンダーに交換完了です。

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