住宅

昭島市の戸建、浴室錠の動きが悪いという現場は、30年以上使用している円筒錠でした。ラッチがほとんど動かない。30年以上使えたこともすごいが、この状態でCRC-556を吹きかけながら1ヶ月ほど使用したお客さんもすごい。入浴中に開けられなくなるような事態にならなくて、幸いだ。いつもの手順で円筒錠室内ノブが外せない。サビついていても、時間をかければ、取れなかったことはない。しかし、今回はダメ。グラインダーを用意、室内ノブを切断します。ローズを外すと、取付板が見えます。なんじゃこりゃあ・・・今まで見た中で、腐食度No.1。下のビスはもうプラス溝がなく、サビの塊に埋もれている。ドリルで破壊。それでもスムーズに取れない。取付板と本体がサビで一体化しているのか、板をグニャグニャ曲げながら、手前にスライド。ようやく円筒錠本体が抜けました。
ストライクもビスがバカになっており、これも破壊。新しいトロヨケをつけるにも、追加加工が必要でした。ビス穴もゆるゆるなので1サイズ大きいM5タップで取付。交換料金を先に伝えたのですが、作業時間の大半は破壊と加工です。交換というよりも、破壊がメインの作業となりました。純粋な交換作業のみなら10分ですが、合計1時間かかりました。通常は交換料金のみというわけにはいかないところ。でも、とても感じの良い一家、ドラ焼きも頂いたし、料金はもうこのままでいいやという気持ちになりました。こういう気遣いをするお客さんに限って、労ってくれます。さらに「最初に言った料金じゃ悪いわよね?」と言ってくださいます。もういいのです、その気持ちだけで。日曜日の昼下がり、一家団欒がほほえましい家族でした。
12月 26, 2010 8:30 PM|
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「カギが廻らず玄関ドアを開けられない」との緊急依頼。昭島の築4年分譲マンション、到着してみると、不動産売買業者さんでした。MIWA PGF703、PRシリンダーの下側鍵穴は確かにキーを挿しても廻りません。鍵穴には白いパウダーがたっぷり。「専用の潤滑剤?を何度吹いてもダメなんだよねえ・・・」このパウダー、何度も吹き付けると鍵穴にたまって、状態は一向に改善しません。パーツクリーナーで洗い流すと、一応鍵が廻るようになりました。しかし、しばらくするとまた廻らなくなる。ゴミ埃がたまっているのかも知れません。PRシリンダーを分解して完全に洗浄することにします。不動産屋さんは時間がないので、現場を離れ、次の仕事先へ向かうことに。作業が終了したら、電話報告してキーボックスに入れるように指示されます。何10回とやっている作業、わかりきった作業だと油断したつもりはありません。ただ本日、日陰の体感気温は5度くらい、寒いので集中力が落ちていたんでしょうか?プッシュプル錠2ロック下側の本締錠DAFから取り外すときにトラブルが発生しました。
シリンダーを固定するかんざしの片方のツメをマイナスで浮かすときに、ツメが見事にポキっと折れました。あーれー・・・・こんなこと初めてだ。ツメが曲がったことは何度もあるけど、これはひどい。引っ掛ける部分がなくなったので、なかなか抜くことができない。駐車禁止が気になる。スイッチサムターンを外して、室内切欠穴から見える一部分をスライドさせようとしても無理。10分以上かかったか、なんとか抜くことができて、ようやく安堵。ストックしている新しいカンザシで置き換えます。あとはいつもどおりの作業で完了、カギの回転もスムーズになりました。このとき一流のカギ職人が言っていた教訓を思い出しました。「どんなに場数を踏んでも現場をなめてはいけない。恐れろ、しかし怖気るな!」肝に命じたい。
12月 25, 2010 10:30 PM|
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立川市の築3年戸建、競売物件。すでに配送トラックが数台、積み込み部隊のバイトの人たちが10人以上います。前回11月の催告では、1Fシャッターが開いていたので、掃きだし窓を何とか開けました。今日は、1Fはすべてclosed,腰高窓、掃きだし窓すべてのシャッターが降ろされています。こうなると、要塞だね。住人が立ち退かない競売物件は、警戒心が強く防犯意識も強い。今日は断行なので、玄関錠を破壊してもよい。いつもの不動産屋さん、「今日は玄関のカギ、壊しちゃっていいよ。」壊すのなら、10分20分で終わると思っているのかな。最新玄関錠の2ロック、破錠するのにそんな短時間で済むはずがない。ここで、先月購入した伸縮はしごが初登場。最大4.2mまで伸びるはしごを使って、さっさと侵入したい。
2Fの腰高窓、見たところ、クレセント無施錠。引越し屋さんに足元を持ってもらい、恐る恐る登る。やはり窓、開いている。内部侵入、玄関ドアを開ける。玄関トステム2シリンダーを交換して、撤収。「催告やる鍵屋はみんな持ってるよ」という師匠は伸縮はしご車内常備。確かに築浅戸建、1Fにはセキュリティホールがもはや、ない場合が多い。カギスター号に常備するには、スペース的にも厳しい。車がどんどん重くなり、加速も燃費も悪くなる。とりあえず、こういう場合だけ車内に積載することにする。10年前にはまったく考えられなかったほど、鍵屋の必要装備は増えていく。
12月 21, 2010 9:44 PM|
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昭島市、新築アパートの通用口ドア。オーナーさんの意向で、先日、自動施錠にするための見積。元々、背の高い門扉に自動施錠錠をつけるよう依頼していたそうです。発注ミスなのか施工ミスなのか、現在は高さ1mほどの内開き門扉に、トーヨーエクステリアの簡易的な錠が付いている。隣に幼稚園があり、門扉前の狭い歩道は、幼児とお母さんの往来が多い。幼児が門扉を開けてアパート敷地内で遊ぶことが頻繁にあり。機械式、暗証番号の自動施錠、keylex800を取り付けることに決定。ただし、大人であれば門扉越しに内側レバーハンドルを下げることが出来る。防犯上の効果はほぼないことをオーナーさんに理解していただく。幼児なら開けられないだろうから、それでいいとのこと。自動施錠であれば、アパート入居者も閉め忘れることがない。
電源が周囲にないので、車のインバーターから取る。アルミなので、施工は楽。しかし今日は寒い。どんなに寒くても、雨よりはマシ。屋根のないドアで、雨だと作業が非常にやりづらい。工具が濡れないように、必要な工具だけを持ってきて、逐一現場と屋根下を往復する。つまり大幅に時間がかかる。既存の門扉錠の切欠を隠すためのエスカッションも付けて、施工完了。とはいえ、高さ1mのドア。大人なら誰でも開けられる。完遂した、という充実感に欠ける妙な気分。
12月 16, 2010 9:40 PM|
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朝9:00に依頼元不動産屋さんに集合。檜原村の別荘、行ったことのある人に誘導してもらわないと、おそらく辿り着けないらしい。ハウスクリーニング屋さんの車が到着。追跡開始。檜原街道を15km以上走った後、一応舗装された山道に進路変更。小型車がやっと通れる急勾配の坂とカーブの連続。目的地直前の上り坂で、クリーニング屋さんの車がホイールスピン。今日は冷たい雨が降っており、グリップが効かない。旧型のエブリィ、ターボ付き。でも、カギスター号同様、結構な積載重量があるそうだ。ホイールスピンする車を2人で押しながら、ようやく勾配30度の坂を制覇。山道の突き当たりにある別荘が視界に入り、一安心。周囲360度が霧霧、雲海の上にいるようだ。
こんな場所に賃貸物件があるなんて。バブルの時代に、建設資材をヘリコプターで運び、建築したらしい。オーナーが今は賃貸物件にしている。この別荘を借りる人の日常生活は、どうやって成り立つのか疑問。一番心配していたのは、現調のみに終わること。ミサワホームと聞いていたので、独自デザインのレア部材、取り寄せで再度出直しになることを覚悟していました。ところが玄関ドア錠は、ありきたりの玉座。築20年以上だから、独自デザインのOEM玄関錠でないのか。よかったー。こういう現場が1回出動で終わることに、すごく感謝。帰り道、ツイテルを連呼しながら、また急勾配を下ります。強いブレーキを長時間かけなくてはいけない。新車なのに、ブレーキ音がゴーと何度も鳴る。相当負荷がかかっている。ベーパーロックか?東京とは思えない秘境物件で鍵交換を行うのは、最初で最後にしたい。
12月 13, 2010 8:35 PM|
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