5月2010

非常用丸カバー取付

非常用丸カバー
店舗非常口ドアの丸カバー取付で八王子にやってきました。普段は開け閉めしないドアは、非常時にカバーを割ってサムターンをまわします。乳幼児向け衣料のお店だからでしょうか、子供が、非常用カバーを割ってしまったようです。店員さんが、自分で取付できないということで、店舗専門管理会社経由での依頼です。
非常口ドア
非常用カバーをつけるには、一度サムターンを取り外す必要があります。カバー台座の中心をあわせて取り付けると、本締錠のバックセットが小さいため、枠と台座が干渉してドアを締めることができません。台座の内径のヘリを少し削って、台座を2mmほど丁番側へずらして取り付けました。こういう仕事ってあるんですね。もちろん初めてです。

ロゴ鍵作

ホンダロゴ
代車で使用している車のカギをなくしたそうです。
あきる野市の自然豊かな現場は、桧原村も近い。
最近ロゴをみなくなったのは、2000年で生産終了したからなんですね。2001年からフィットが後継となっています。
作業中、依頼者の母親と思われるおばさまが話しかけてきました。
「すいませんねえ、お手数おかけしますねえ」心が和む一時です。しばらくすると、隣の畑で野良仕事をしていた感じのおばあさんが話しかけてきました。
「ほんとに迷惑かけますねえ、すいませんねえ」
こちらが恐縮してしまいます。こういう声かけをしてくれる日本人は、田舎方面に行くほど多いと感じます。美しい日本の家族である。こんな気遣いの出来る親御さんだから、きっと立派な青年になるのだろうなと思いました。キーは現行ホンダでは少数派になったM374刻みキー6段差。読みが2発目で正解でした。

通用口シリンダー交換

通用口ドア
オフィスビル1Fのテナント入居が決まったので、通用口の鍵を交換するよう依頼されました。主錠サムターンは45度回して施錠あるいは解錠するので電気錠として使っていたようです。現在は通電していないので、自動施錠ではありません。トリガーがないので、MIWA AUTかAURでしょうか。シリンダーはよくあるねじこみ式のU9シリンダーです。このタイプはシリンダーを取り付けるにも外すにも、キーを差し込みながらねじ込みます。キーがないので、シリンダーを破錠します。U9 BHの鍵なし交換は面倒だけど、時々あります。
U9 補助錠
補助錠は旧型のNDRです。これをNDZに変えると切欠穴を広げる必要があります。追加加工をせずにシリンダーを覆うリングを省略しました。リングは過剰な防犯だと思いますので、NDRからの取替えではたいてい省略します。建てつけが悪く、2ロックともにデッドがストライクに強く擦れます。補助錠はスペーサー2mmを1枚かませ、主錠はストライクを削って、解消しました。単なるシリンダー交換だと思い、10分で終わらせて次の現場へ行く予定でしたが、1時間かかりました。初夏の陽気の下、焦りながら仕事をこなしました。

BUICK インロック

ビュイック
ビュイックがGMのブランドだとは知っていますが、車種はわかりません。お客さん自身が「GMのブイック?」と車種を把握していない。これはロードマスターという車種のようです。
とにかく鍵はドア、イグニション、タンクで3本とも別だと電話口で聞いたので、6カットのタイプであることは分かりました。
ドア鍵穴
リアの車高がやたらと上がっているのはハイドロを搭載しているからです。今はこういったカスタムもアメ車も見かけることが少なくなりました。ドアは物理的にピッキング不可能なタイプなので、専用トライアウトキーを差し込んでいきます。255本中240本目くらいで、やっとシリンダーが廻りました。一安心。自宅前の道路に駐車したとはいえ、駐車禁止の取り締まりが厳しい場所らしく、お客さんは10分おきに車を確認していたそうです。10分おきでも、取締り手続きは5分くらいで終わるから、防げないですね。世知辛い世の中です。

ADシリンダー修理

ADテールピース
戸建玄関の鍵が空回りするトラブルに遭遇しました。GOAL AD5ピンシリンダーの2個同一キーです。シリンダーを取り外してみると原因がわかりました。シリンダー内筒が回転すると、お尻の鍋のような部品も回転するのですが、鍋底の突起が削れています。このため、突起がテールピースに引っかからず、テールピースはまったく回転しないわけです。在庫しているAD5ピンシリンダーに、既存シリンダーの上下ピンとも移植しようかと考えましたが、キーウェイが違うので、もう1個のシリンダーと同一キーになりません。キーナンバー指定で、同じシリンダーをメーカーに受注生産してもらうと、1ヶ月はかかります。
GOAL AD
そこで、引き取った中古ADシリンダーのお尻を移植することにしました。TX系なら、ピンポンチで鍋部品を固定している貫通バーを抜くことができます。しかしかかし、AD系だと貫通バーが抜けないので、2mmドリルで粉砕していくことになり、手間と時間がかかります。貫通穴を広げないように気をつけながら、既存シリンダーのバーと引き取りシリンダーのバーを破壊します。既存シリンダーに鍋部品とテールピースを移植して、適当な貫通バーをはめこみ、完成です。不安が残るので、両端に少しはんだづけしました。

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