ホンダMT-7タンブラー入替

ドア内張り

ステップWGドア

H15くらいのステップワゴン、運転席鍵穴にキーを差し込んでも回らなくなったそうです。確認してみると、助手席とハッチの鍵穴はスムーズに回ります。リモコンがないので、助手席ドアから開け閉めして車に乗り込んでいるそうで、かなり不便な状態です。キーはMT-7ウェーブキーなので、摩耗で間違いないと思います。
ホンダ キー

MT-7シリンダー

内張り剥がしは、意外に厄介ではありませんでした。キーシリンダーを取り外して視認すると、やはり、タンブラーの突起が完全になくなっていました。念のため、ハーフタンブラー6枚全て新品に入れ替えておきます。初期型MT-7なので、根元2枚はタンブラー部屋が空室になっています。リモコンキーがあれば、鍵穴を使うこともなく、このようなトラブルは起きなかったでしょう。キーを使用してドア開閉をする乗用車はどんどん減っているので、このような仕事もいずれはなくなると思います。

放置車両エブリィの鍵作成

スズキ鍵作成

エブリィのキーシリンダー

地元の整備工場から、たまに依頼が入ります。わけありの放置車両、運転席ドアが開かないので、助手席ドアを開けてキーシリンダーを取り外したようです。なので、キーナンバー刻印はありません。実車はありません。旧型なので、ドアキーを作成すればエンジンもかかります。現行エブリィだと、イグニション追加タンブラーがあるので、無理ですね。水抜きからタンブラー5枚が見えます。スコープを使ってよくよく見るともう2枚も見えます。残り1枚は配列ルールにしたがってカットしてみたら正解でした。鍵穴を覗くことなく作成完了です。雑談で景気の話を伺うと、良くないそうです。仕事量は減っているのに、過当競争で単価は下がっているとのこと。ガソリンスタンドでも車検を請け負っているのは規制緩和によって参入障壁を下げたからなんですね。許認可制度を除けば、カギ業界の現状も似ている気がしました。構造改革やら規制緩和というのはデフレ促進策なので、インフレの時代にやらなきゃいけない。タクシー業界が酷い有様になった典型例です。構造改革が無条件に良いことだと信じた国民も政治家もお馬鹿さんでした。

ステップワゴン紛失鍵トラブル

ホンダ ステップワゴン

honda stepWG

パチンコ屋の駐車場に停めたホンダ ステップWGの鍵を紛失したそうです。年式がH13なので刻みキーかと思っていたら、ウェーブでした。オデッセイだとH15くらいからウェーブキーになっていた記憶があります。ホンダのウェーブは毎度それほど時間がかからないのですが、今回ははまりました・・・摩耗の状態が激しいのがわかったので助手席から攻めたのですが、それでもハッチが回らない、スムーズに回らないなどの紆余曲折があります。イグニッション追加のインプレッション傷も見えてこない。ハンドルロックを解除できていても、傷がほとんど出ません。多少トライアウト的にカットしていきながら、ようやくすべての鍵穴で回るキーを完成出来ました。
ホンダ キー

MT-7

作業中、当然お客さんはプレイ中、どうやら鍵作料金以上に大勝したらしく、当初「高いな」と言われた金額も「まあいいか」に変わりました。そんなもんかいな・・・。お客さんいわく、なくしたキーも最近回らなくなることがあったそうです。ホンダのウェーブキーは摩耗に弱くトラブルがポツポツあります。そんな状態の鍵作となると、今回のようにハマる可能性が十分あります。今後は10年落ち以上のホンダウェーブキーにちょくちょく当たるのが、少し気がかりです・・

ベンツCクラス鍵作開け

C200kompressor

メルセデスC200

04yメルセデスC200 kompressorのトランクインロックです。トランクの鍵穴が下向きのため、ドアをピックした鍵屋さんは撤収したそうです。ベンツのトランクインロックだとドアを開けても、トランクを開ける術はありません。右ハンドルの運転席ドアと壁の間は作業するには十分なスペースがあり、助かりました。一応、ベンツ2トラ用の専用ピックを試しますが、回る気配が全くなし。ドアから読んで作成することにします。ピックして配列読みの時間は数分ですが、毎度キーカットに時間がかかります。2トラ用ジグとデプスキーだと作業が面倒くさく、30分くらいかかりました。使用頻度が少ないので、なんとか我慢できます。
C200トランク

トランク鍵穴

ドアでスムーズに回る鍵をトランクに差し込みます。いつもの90度回して押しこむ、という操作が出来ません。キーが不完全なのか、戸惑います。45度回した状態でレバーを引っ張ればトランクは開くのでした。車種年式によって操作が違うようです。年配のお客さんは定年間近なのでしょうか、「定年後はあなたのような感謝される職人仕事を考えている」と言われました。鍵屋って楽しく稼げる商売に見えるんでしょうか?職人としてのベースのない人が年配で鍵屋なんて始めると、とてつもなく苦労するでしょう。挫折する確率がかなり高いと思います。今日のように、ぽかぽか陽気の昼間で、作業しやすく感謝される現場とはまったく正反対の現場だってあるわけです。鍵師という仕事に幻想を抱いている人には、毎度私の本音をお伝えして「やめたほうがいい」と言います。

smartインロック鍵開け

スマート

スマート

現場は立川市、初めてのsmartインロックはメルセデスなので2トラなんでしょうか。知ってはいたけど、鍵穴はハッチのみです。ウェーブでなく刻みキーでした。7枚のタンブラーはそれほどの難易度でもなく解錠。過去にもインロックしたお客さん、その際はドアを煽っての解錠で、ドアが変形したとか。トラウマになったので、私の作業を心配そうに見ていました。
メルセデス

メルセデス

ピック解錠後、なぜかリモコン用のキーブランクを見せられました。やはりヤフオクで仕入れたそうです。ブレード部分が2mm長い。made in chinaじゃないの?合鍵カットを依頼されました。純正キーの長さに併せて先端を2mmカット。鍵の回りが渋い。意外と精度がシビアなのか、ブランクが粗悪なのか、傷を見て手掘り修正。キーシリンダーが目の前にあるので、なんとか修正出来ます。ブランクのみ持ち込みだったら・・・断ってますね。02年式ですが、さすがメルセデス、まだまだ10万kmでも走れると言います。でもメンテナンス部品代は高くつくそうです。

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