住宅

物置の円筒錠

戸建物置
物置の鍵、と言われると、イナバやヨドコウといったホームセンターで販売されている物置を想像してしまいます。これは、戸建住宅に増設された物置部屋です。イナバやヨドコウの場合とは料金が変わります。電話口で物置、と言われた場合、問い詰める必要があります。こういった後付ドア物置の錠は、たいてい円筒錠ですね。まずは解錠。短時間でも汗が出る。今月もおそらくずっと真夏でしょう。そして交換。円筒錠は分解が基本的に不可能みたいです。以前インプレッションでULWの鍵作製したときは、たいそう時間がかかりました。鍵が変わってはまずい、というのはよほどの状況で特殊な要求です。
GOAL ULW-5E
おばあちゃんが言うには、最初、自宅で契約している警備保障会社に問い合わせたそうです。言われた金額が\25,000。当然、お抱えの鍵屋を手配するんでしょう。随分マージンを乗っけるなあ、と感じます。大手の警備保障、工務店、サッシメーカーなどに電話した後、あるいは大手鍵屋に電話した後に、カギスターに電話して頂くとありがたい。価格帯が全然違うので、割安感を感じてもらえ、依頼も決まりやすい。

指紋採取される

U9 PMKコア
立川市、マンション、19時到着。玄関の鍵が入らないという。不動産屋さんに紹介を受けたというので、20%くらい割引したい。公団規格U9 PMK。鍵穴にいろんなものが詰まっている。とりあえずドア解錠。シリンダーを取り外しちゃっちゃと分解。ロッキングバーの留め金を抜いても、内筒が抜けてこない。内筒と外筒の境目を見てみる。透明ゼリー状の物体が詰まっている。ああ、これは瞬間接着剤だ。交換するしかない。隣の部屋のカップルも鍵穴に入らないと言っている。こちらも交換。謀らずも、接着剤特需が発生した。接着剤はエスカッションからも垂れてドア表面にも付着。悪質だ。警察を呼んだ方がいいよとアドバイス。隣の部屋のシリンダーも接着剤たっぷりでした。
指紋採取
ほどなくパトカー到着。周囲の住宅でも、最近同様の被害が起きているという。しかもほぼ同時刻の被害が周囲に何件もあるそう。空き巣とはまた別種の、イカレタ犯罪者だと思う。こんなことして楽しいのか。目撃情報が得にくい地域社会になっているけど、一応パトロールを強化する、と警察官。指紋採取に協力して、帰途に着きました。

交換したあとのキーどこよ

917 LA GOLD
立川のマンション、玄関シリンダー交換。この物件は、U9のマスターキー対応です。このマンション用のU9シリンダーをストックしています。今回は初めて、お客さんの要望により、ディンプルキーのシリンダーに交換です。この部屋だけ、キーの種類が変わり、マスター非対応となります。賃貸管理業も空室に頭を痛めるこのご時世、ある程度お客さんのわがままを聞かないと、入居率も上げられないようです。
U9 LA
交換した後、鍵3本を不動産屋さんに届けるように昨日伝えていました。この後、急遽20km離れた現場で、車鍵作をこなす。終了した頃、不動産屋さんから電話が入りました。
「藤原さん、今どこにいるの?」
「町田です」
「えー、交換した鍵1本をキーボックスに入れて欲しかったんだけど。」
いや、それは聞いてない。
「畳屋さんが今部屋に入れないって言ってるんだけど、間に合わないねー」「まあ。こっちもきちんと説明してなかったのがいけないね」
温和な人なので、お互い謝る格好になり、ギスギス感もなし。いい人だ。お互い確認不十分でした。私も、交換終了時点で、現場から再度確認電話を入れるくらいの気遣いが必要だったと、反省します。

KODAI本締錠交換

フロンティア装飾錠
あきる野市の戸建住宅。おばさまが、早急に鍵を交換したいそうです。鍵を一晩挿しっぱなしにしてしまった、と気付いたのは翌朝。
すでに鍵は誰かに抜き取られたようです。こういう場合、自分のミスを責めたり、忘れっぽくなったと嘆くパターンが多いですね。鍵を落としたり、抜き忘れたり、というミスは結構多いんですよと伝えると、精神的に若干救われるようです。玄関ドアは15年落ちくらいだと聞きましたが・・
コダイ装飾本締錠
フロンティアの装飾サムラッチ錠、それと本締錠2ロック。フロンティアの本締なんて初めて出くわしました。30年くらいは経っている錠だと思います。シリンダーも錠も廃盤です。シリンダーも簡単に分解できるなら組替鍵作を行いますが、これはほぼ無理かな。本締錠だけの交換でいいというのですが、フロント長さ95はなんとも中途半端なサイズ。チューブラ本締では、切欠が大きすぎて、固定できない。DAなどのフロント長130の本締だと、追加加工が必要で、価格帯がどんと上がってしまう。あっと、このサイズは、KODAIと同じではないか、と在庫を確認。デッドの出る位置もバックセットも一緒。かつてOEMかなにかで関係があったんでしょうか?たまたまKODAI本締錠があったから苦労せずに交換できました。既存の飾り座で隠れていたドア表面が露出して、塗装の違いが少し目立つ点は、勘弁していただきます。けっこうレアな部材だけど、今後も一応在庫しておこうか。

戸先鎌錠は危険だ

引戸ドア
八王子、24時、戸建玄関。3年ほど前にリフォームしたと聞いたので、玄関からの解錠は100%不可能だと覚悟します。「玄関を閉めたら、ロックした」というドアは一枚引戸。(自動施錠じゃあるまいし、勝手にロックなんてあるのか)疑問に思いながら、現場に到着。なるほど、開きドアならありえないけど、引戸の戸先鎌錠ならあり得る。鎌が完全に引っ込んでいない状態で、勢いよく引戸を閉めると、衝撃で鎌が突出してロック完了となります。過去にも経験あり。サッシメーカー仕様のPSシリンダー2個が付いています。セキュリティホールを探すため、戸建周囲の窓をチェック。
窓サブロック
左右引き違い窓が1つある。それ以外は上下スライドあるいははめ殺し。ヘッドライトの光に蚊が寄ってくる。攻撃的な蚊に何箇所も刺される。早く終わりたい。引き違い窓のクレセントを開けて、(開きましたよー・・・)と言おうとしたら、20mmスライド時点で何かが引っかかる。従来なら、これで仕事完遂ということが多かったのに。窓下にサブロックというのか、ストッパーというのか、突起があるんだと確信。近年のサッシ窓は、2重ロックが主流になりつつある。クレセントだけ回しても、このサブロックを倒さなければ、売上げ0ってのが鍵屋の辛いところ。何とかサブロックを倒したあと室内側から視認。売上0にならなくてよかった。この窓に取り外せない格子が付いていたら・・・ギブアップ間違いなし。鍵屋の玄関開けは、本当に厳しい時代になってます。

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