住宅
真夏の腐敗臭again
雨が少し降って若干気温が下がりましたが、充分蒸し暑い夜。安否確認の玄関開け、警察官立会いと聞いてはいました。3,4年ご無沙汰なので、最悪はないと高をくくっていました。現場は小さな商業ビルの賃貸部屋。赤色灯のパトカーでなく、ワンボックスカーが停まっています。鑑識のようです。立会の不動産屋さんいわく「亡くなっている可能性が高い」とのこと。どうやら腐敗臭の通報があったようで、玄関前に行くと、臭うそうです。心拍数上がる。さすがの鑑識おまわりさん、冷静な様子で皆にマスクを配ります。階段を登り、玄関ドア前、ゴミ屋敷風情。この臭いがペットか何かであってほしい。スコープを外したら臭いが強くなりました。すぐに1ロック開錠。これで役目は終わりと階段を降りようとします。警察官「あっドア開かない」。ドアガードがかかっています。これで人体が室内にあることが確定。ドアの左右に壁があるので、いつもの紐を使うやり方だと時間を食うばかりでうまくいきません。。臭いにさらされながら、この作業は辛くて断念、手法変更。再度車に戻り、さくっと開錠出来るジグを挿入して、ドアガードを倒します。速攻で階段を降りました。結果は予想通りだったそうです。警察官のあまりの落ち着きぶりに、感心。帰宅してすぐにシャワーを浴びました。短時間なので臭いは付いていないが、記憶にこびりつきそうです。羽村:築浅TOSTEM鍵交換
本日も東京多摩は猛暑日です。不動産屋さんはたいていお盆休みのはずですが、依頼された業者さんは売る気マンマンです。築5年ほどのきれいな戸建、競り落として所有権移転も完了しました。窓は2重ロック3重ロックがなかったため、解錠はすぐに終了。TOSTEM玄関ドアは定番のMIWA PS 2ロックです。毎度カラーをきれいにして流用するのですが、このカラーは汚れが落ちない。同色の楕円でなく長方形の新品カラーがあったので、これを使ってシリンダーボディを移植しました。不動産屋さんいわく、販売完了時に交換したいので、中古キーシリンダーなどの暫定交換でいいとの要望でした。サッシメーカーの玄関キーシリンダーだとコンスキーがあるので助かります。販売中はコンスキーを使用して、買主には未開封の子鍵袋を渡す段取りで納得してもらえました。玄関ドアに注ぐ熱射がすごい。いつもは気楽に行うキーシリンダー交換も、皮膚が焦げていくようで辛い。汗が湧きでてポタリポタリの不快感。それから勝手口のU-shin内溝シリンダー、物置シリンダー、ポストダイヤル錠などの見積もり下調べをして現場を引き揚げます。住宅ドアの破錠は久しくやっていませんが、この時期はぜひとも避けたいところです。鉄分不足で倒れそうです。警察署経由の鍵開け依頼
珍しく警察署から電話が入りました。依頼者が隣にいるので、直接話ができて安心できました。警察でも代理の依頼だと、気分的に後ろのめりになります。八王子の一戸建て、初老のおばあさんが待っています。最初に概算料金を伝えると「ものすごい取るね・・・」と言われます。「ものすごい」という表現は初めて聞く。人生で初めて鍵屋を呼ぶようだし、年配なので相場は全然知らないでしょう。「大手ならこんなもんじゃないですよ」と伝えて半分理解してもらえたようです。玄関ドアは・・WEST6ピンシリンダー、2ロック。現場でピック出来た試しがない。バンプキーでチャレンジ、内筒回る気配なし。5分で見切りをつけ、攻撃ポイントを切り替えます。
腰高窓は、構造上工具が素直に入らないタイプでした。一手間かけて工具挿入、クレセント解錠。その後一手間かけて部品を戻します。雨上がりで蚊が多く発生しています。攻撃前のスキンガードが役に立ちまして、1箇所刺されたのみでした。結局玄関ドア2ロック開けるより、こちらのほうが安いし早い。最後は感謝してくれたおばあさん、さきほどいたすぐ近くの警察署に挨拶と報告に行ってくる、と言います。すごい、こんな律儀な人いるんだなと驚きました。昔の日本人なら当たり前的な行動なのかも知れない。