金庫

金庫破り

金庫破り
先日のガソリンスタンドに依頼された金庫の子鍵を届けに行きました。実は、また空き巣に入られたという話はすでに聞いています。今回、侵入口は不明です。犯人は事務所に侵入後、壁を破壊して裏口の金庫部屋へ。部屋の入り口引き戸をバールでこじ破り、さらに金庫も破壊した。暴力破壊のオンパレード、この手荒さは日本人か?金庫に金品は入れていなかったが、前回は多額の現金を盗まれています。半年間で社長さんの経営するガソリンスタンドが6回も事務所破りされているのに、「いやーまいった」と笑う社長さんはほんとに楽天的だと思います。
KISシリンダー
さて、注文した金庫のマグネットキーが鍵穴に入りません。鍵穴も暴力破壊されており、鍵が折れるかというほどに強く回さないと、シリンダーが回転しません。こりゃもうだめだ。とりあえず鍵は使わず、ダイヤル操作だけで開け閉めしてください。社長さんはすでに警備保障会社と契約していました。治安が悪くなるということは、警備コストが固定経費となります。売上げに上乗せできればいいですが、このご時世利益率が下がることを許容せざるをえないのでしょうか。道徳の退廃は、社会コストを増大させるだけでなく、日本人特有の相互信頼社会が崩れていくことであり、本当に悲しいことです。

プッシュボタン金庫展示品

プッシュボタン金庫次の現場まで時間が余ったので、通りがかりのホームセンターに立ち寄りました。展示品の金庫は、キングクラウンのプッシュボタンロック。実際の依頼現場では出くわしたことがないタイプです。
キングクラウン
とりあえず裏蓋を外してメカニズムを見てみます。ふむふむ、ソレノイドは横向きで作動すると挟み込む2本の板が・・・ソレノイドへの配線は・・・ちょっぴり楽しいひと時です。金庫展示品を見かけると裏蓋を外してしまうことが多いなあ。

sky safe金庫鍵作成

スカイセーフ
電話の問い合わせでは、sky safeをKISと聞き間違えたようです。skysafeというのは金庫のブランド名、KISは金庫シリンダーに採用されるマグネットキーで開錠する変わったシリンダーです。ついにKISの開錠依頼が来たか、と思いながら金庫の前に正座する。鍵穴を見ると、よくあるピンシリンダー。拍子抜けしました。
電話口で「キーは平べったい板状でなかったですか?」と聞いたら、「そういえばそうかも知れない」というやりとりがあったので、てっきりKISマグネットシリンダーだと思い込みました。やっぱり電話での回答は話半分で受け止めないとだめですね。お客さんは本職ではないのだから。ダイヤルは合った状態で、テープで固定しています。ピックして扉を開け、外してからインプレッション鍵作しました。

WAKO金庫の鍵作成

WAKO金庫ドア
日野市のお客さんは、新居に引っ越した際に金庫の鍵をなくしたようです。ダイヤル番号のメモは残っています。付近に車をとめるスペースがないので、現場から100m離れた道路に駐車します。解錠した後、金庫扉をはずして車まで運んできました。駐車禁止が気になる状況では、こういうやり方が一番。WAKOの4ピンシリンダーのデータは不明なので、インプレッションによる手彫り作成を行いました。ちなみにメーカーである和光興業はすでに廃業しています。和光の金庫ブランドにはWAKO,VEPOX,EXCEL,GOLDなどがあるようです。

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