事務所

自動ドア錠修正at昭島

棒鍵
カギスター事務所から100mほどの現場、整体屋さんの店舗入り口。棒カギを使う自動ドア錠のケースが垂れ下がり、引きずっています。自動ドアの機能は使用しておらず、ベルトを抜いて、電源を落としている。ただの引戸として使用していますが、ボルトで吊ったドアなので着脱が必要です。かなり古いドア、棒鍵のヘッドは三つ葉デザインなので、SHOWAかなWESTかな。
レバータンブラー錠着脱してみると、框の奥にあるケース固定ビスが一つない。ねじ穴が広がり、バカになっています。もう一方は木ねじを使っています。M4バカ穴をM5タップで切りなおす。あまり奥までタップをまわすと、ガラスに当たりそうで怖い。確認しながら慎重に作業します。古いアルミサッシに取り付けてある錠は、木ねじをちょくちょく見かける。ビスの選定がいい加減なサッシ屋が多い。でも30年以上トラブルなく活躍したから、文句を言われるレベルではないかも知れません。棒鍵のレバータンブラー錠は、メカニズムがシンプルだから、まだまだ10年以上はもつのでしょう。作業後、地元商店街の荒廃ぶりを嘆く会話になりました。大店法の規制緩和により、ショッピングモールへ車で向かう生活スタイルが主流。流通・小売・飲食の個人商店は壊滅状態です。整体屋さんも鍵屋も、技術と知識を駆使する商売なので、資本の論理が働きにくい。合理化もできず、下請け構造がない。だからお互い生き残れているんでしょう。とはいえ、整体屋さんも脱サラ開業組が増えており、懸念材料がないとはいえないようです。

エンジンドア錠の修正

エンジンドア西東京、オープンしたばかりの銀行支店。本日仕事納めなので、今日中に解決するよう指示が出ている。建設会社ルート、ひ孫受け。そのためか、情報錯綜、具体的な不良現象がはっきりしないまま出動。自動ドアのエンジンドア錠DGのシリンダーがおかしいらしい。到着すると、すでに自動ドア屋さん、ナブコのエンジニアお二人が待っている。自動ドア着脱となれば、彼らに手伝って頂く体制。手前の自動ドアがDG、これは問題ない。内側の自動ドアTRT、これがトラブルでした。MMシリンダーもサムターンもポロリと落ちている。年末なので、行員さんが本日初めて施錠確認したら、このような事態になったらしい。
MIWA TRT
シリンダー固定のツメが出ていない。脱落するの当たり前。ところがイモネジ、廻らない。新品なのにプラス溝もつぶれかけ・・・これは新規施工時の取付不良ですな。サッシ屋さんはよくインパクトドライバを使うが、こういうねじに使ってはいけない。多くの作業を短時間でこなすため、インパクトを使い、ガンガン作業したのか。シリンダー固定も確認せずにやっつけ仕事ですか。ドライバーとハンマー、それにねじはずしを使う。切欠穴からは潤滑剤注入。30分かけても廻らない。もう、自動ドア外すか・・・しかし修正不可能となれば、ドア着脱の意味がなくなる。TRTの新品錠ケースを持っている同業者はいるのか?レアすぎる部材、どこに電話してもNG。いずれにしろ金融機関だから、15時まではドア着脱不可能。それまで粘って作業、15時前にイモネジ廻る。シリンダーとサムターンを固定できました。執念が実ることもあります。

UR2個同組替at立川市

URキー2個同ひいきにして頂いている不動産屋さん店舗の通用口ドア。カギをなくしたようなので、即交換したいと依頼されました。キーはリバーシブルのUR、MIWA BHと145HMの2個同一。玉座はブロンズ。珍しい。問屋さんに聞くと手配品、年内には間に合わない。U9でステンレス玉座なら即2個同一で組み替えられる。しかし、長年使用しているリバーシブルキーがいいと、U9は拒否される。困った。H759組替車内にUR純正キーがないか探す。トステム引き取り品の純正キーが見つかる。キーウェイを確認、同じH759、ほっとする。旧型URのH730を除けば、URのキーウェイは4種類。一致したのはツイテル。とにかくキーが変わればいいという条件なので、純正キーに合わせて、タンブラーを組み替える。交換料金の半分ほどで済むわけです。一見さんだったら、こういうやり方、多分やらない。玉座を分解して、大量の粉塵に驚く。ブレーキクリーナで内筒もガンガン洗浄。結構カギの抜き差しもゴリゴリだったんじゃないかな。そろそろURもカギ違いがなくなるとのこと。廃盤は近い。

暗証番号錠keylex取付

キーレックス500昭島、病院、職員の勝手口ドア。年々補助錠の取付は減る一方。今年はついに補助錠の普及品、U9 NDZを1個も付けなかった。WEST554が2回くらいか。防犯リフォームの需要はせいぜい2008年まで。新築物件のドアはそもそも補助錠は必要なし。そして鍵付きの補助錠よりも、キーレックス500面付補助錠の方が多かった。しかも、個人宅より店舗やオフィスの方が多い。暗証番号錠であれば、番号変更できる。長い目で見ると、職員や社員の入れ替わりなどの理由で毎回鍵交換するよりも、コストを抑えられるでしょう。
keykex miniストライク取付位置決めに少し悩む。枠の形状がL形状、続いてL形状となる。掘り込みのストライクプレートを付ける幅もない。煙返し部分の箱受けにする。鍵屋さんによっては、機械式暗証番号錠としてkeylexよりもTAIKOデジタルロックをメインに扱う人もいる。カギスターは何度かTAIKOの不具合に出くわしているので、個人的に嫌っています。番号ボタンが沈んだまま上がらないので開錠できないトラブルです。キーレックスではいまだにクレーム0。作業中、緊急作業依頼、また逃す。先月からずっとこのリズム。これはもう病気じゃないか。病名は分からない。ロックスミス科がある病院を探してみたい。

店舗自動ドア鍵折れ

自動ドア着脱電話の内容は「鍵が折れたので、店舗のドアを閉められず、帰宅できない」。立川市のクリーニング屋さん。普通の開きドアかと思っていたら、自動ドア。時間のかかる作業になるかも知れない。鍵穴は地面と同じ高さ。地べたに顔を擦り付けながら、鍵穴を覗く。WEST4ピン。折れた鍵が食い込んでいる。キーウェイに隙間なし。30分悪戦苦闘。鍵穴からの取り出しをあきらめる。このまま1時間やっても抜けないと思う。早い見極めが大切。時刻、22:30、お客さんの了承を得て、自動ドア着脱することにします。そもそも自動ドアの着脱自体、10年間で5回ほどですから、少ない方だと思います。不動産顧客が少ないからでしょう。交換よりも、こういったトラブルのほうが多い。夜間に自動ドア着脱をするのは初めてです。外したドアを床面に寝かせて、シリンダーを外す。折れた鍵をするっと抜きます。錠とシリンダーの動きはスムーズです。どうやら、鍵をきちんと奥まで入れずに、力ずくで回したんじゃないかな。日付が変わる前に完了しました。
WEST4ピン最近は、鍵業界もデフレ気味。電話口で安い料金を伝えて、受注確率を上げようとする鍵屋もいます。ところが、今回のような現場もあり、うかつに安い料金を回答することはできません。カギスターは、安い料金を信じきった顧客との、現場での衝突を嫌います。電話口で完全に状況を把握するのは不可能なので、料金に幅を持たせる回答は必要。普通の開きドアと自動ドア着脱では、技術料金がまったく違います。ミニマム料金を伝える鍵屋さんだと、現場で料金を取り上げることに躊躇しません。最悪の事態を想定して、いつもmax料金を伝えるスタンスだと、お客さんも引いてしまいます。電話でのちょっとした回答の仕方が、依頼につながるかどうかの分かれ目になることもあり、難しい時代だと感じることがあります。大手鍵屋グループだと、元スチュワーデスを電話オペレータの研修講師に迎えていると聞きます。料金の高さをコンシェルジュのような丁寧応対でカバーするやり方もあるようですね。

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